土地固有の情報を読み取り、建物と人との関わり方、これからの建築空間のあるべき姿についての認識を深めます。さらには身に付けた製図・CAD・CG・建築模型の技能を駆使して、自らの建築設計案を具体的な形に表し、プレゼンテーションまでを行います。
建物を構成している材料の性能や耐久性について実験を通して知り、この材料から柱・梁等が作られる仕組みを学びます。構造力学や構造設計では、安全な建物について知り、地震などの災害から人の命を守るための技術を修得します。
木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの知識をもとにして、建築構造物を実際に竣工させるために、施工方法、安全衛生、施工管理、施工図などについて学びます。また、施工実習では自らの手で材料を加工し構造物を施工する実習を行います。
画面をマウスなどで上下左右に操作するとその方向の映像を見ることができます。
住み手の期待にどう応え、快適で強く、長く住める住環境をどのように創るか。今、その大きな社会的役割を担う建築技術者が求められています。 住居環境科では、基礎・専攻学科でその理論を学び、多くの実験・実習を通して建築の技術と技能を身に付けることで、建築空間、住環境づくりにおいて、企画・設計及び施工管理領域で活動できる実践技術者の育成を目標としています。また、建築物は独りでつくることは不可能であり、コミュニケーション力が要求されます。住居環境科では、様々な実習において協力して作業し、目標を達成することで、コミュニケーション力の向上も図ります。
住居環境科では各種競技会に積極的に参加しています。競技の結果はもちろんですが、他大学の学生や社会人との交流は視野を広げ学生を成長させます。また、2年生は1年間を通してつくり上げる「総合制作実習」に取り組みます。総合的判断力や実践的技術の習得が目的ですが、社会貢献の視点を持って取り組んでいます。
住居環境科 平成28年度入校
鷲尾 玲稀/学校法人北越高等学校出身
短期大学校の2年生は授業、実習は専門性が高い授業が多くなり、社会に出て働く際に重要な内容が多いですが、教員方のサポートのおかげでクラスの仲間と楽しく建築技術や知識を身につけることができます。私は将来家具のデザインや制作をしたいと考えています。そのため総合制作実習では椅子の設計・制作をしました。就職先の会社には家具の部門があるので、将来携われたらと思っています。まだ実現していませんが、この実習が夢への一歩になるとの思いで一生懸命取り組みました。入学したら夢や希望を叶えるために2年間を大切にして下さい。また、学生時代の仲間は一生の友人になりますので、仲間とともに充実した学生生活を過ごしてください。
住居環境科 平成29年度入校
髙野 紗衣/新潟県立新潟工業高等学校出身
私は高校で建築を学び、さらに深く学びたいと進学しました。特にインテリアについて知識や技術を高めたいと考えています。学校はクラスの人数が少ない分、授業も先生が一人ひとり見てくれるし、友達とも仲良くなれて楽しい学校生活を過ごしています。住宅設計実習では、建物のコンセプトから図面、模型などを作り、プレゼンテーションまで行いますが、住人をイメージして使い勝手や動線計画、光の取り入れ方、さらにはどのようなインテリアにするかを考えるのは大変ですが、とても楽しい時間です。プレゼンテーションでの教員や友人との意見交換はより良いものを作るための勉強になっています。目標や夢への強い気持ちを持って学べば、とても充実した学校生活を送れます。ぜひ一緒に学びましょう。
坂下 先生/専門 建築施工、CAD/CG、 インテリア
ものづくりは、これをつくった者のみが味わう人生の充実です。ものづくりにも色々ありますが、住居環境科で学ぶものづくりは「安全かつ快適な建築空間の創造」という事になるでしょう。当校には色々な専門性を持った先生がいますから、建築的な創作欲求があればきっと実現できます。ものづくりの充実感を味わってみませんか。
好きな建物や建築家はいますか?まずは建築に興味を持ち、好きな建物を見に行って下さい。建築を理解するには、空間を体験するのが一番です。たくさんの良い建築物を体験し感性を磨いてください。