私たちの周りには電化製品、自動車、携帯電話などの電子機器があふれています。電子機器製作の基礎である電子部品・基板製作、電子機器組立てなどの電子回路の設計を学び、実習を通じて技術を身に付けます。
電子機器は順序どおりにスイッチをオンオフするだけではなく、周りの状況に合わせて動作をしなければなりません。そのためにコンピュータを内蔵し、そのコンピュータを動かすプログラムが組み込まれています。このプログラミング技術も基礎からアプリ開発などの応用まで学びます。
高度な情報社会では電子機器は単独で存在するのではなく相互に連携してより便利に機能し、環境問題などにも対応しています。この連携はICT技術により実現されています。このコンピュータネットワークの基礎から無線通信まで知識と実技を学びます。
画面をマウスなどで上下左右に操作するとその方向の映像を見ることができます。
電気・電子回路の基礎から学び、ディジタルおよびアナログ電子回路の設計・製作を行える技術を身に付けます。実習では計測器の使い方からはんだ付けによる回路製作、CADを利用した基板設計を行い、実践的なハードウェア製作技術を習得します。また、組み込み機器製作のためのマイコンの構造からその制御法も学びます。
コンピュータの基本的な操作からはじまり、プログラミング言語として基礎的なC言語からJAVA言語など情報端末用の言語まで学びます。実習ではマイコンの制御、組み込み機器制御、ウィンドウプログラミング、アプリ開発、さらにWebデザインまで幅広い応用技術を身に付けます。
ネットワークの構成要素であるPCと小規模LANから、インターネットを支える中心的な技術であるTCP/IPを学びます。実習ではケーブル製作からLAN構築、ルータ・スイッチを利用した実践的なネットワーク構築ができる技術を身に付けます。また、無線LANの知識から設定まで実践的に習得します。
上記と下表にある ● ◆ ★ は、電子情報技術科3つのColorに対応した説明です。
総合制作実習は、それまでに電子情報技術科で学んできた経験をもとに、1つの“もの”を作り上げることを目指して、1つのテーマに取り組みます。各自が希望するテーマを設定または選択し、それぞれのテーマについて設計、ハードウェア製作、ソフトウェア開発、そして動作に対する評価を行います。最後は研究発表会で口頭によるプレゼンテーションを行い、成果を報告書として仕上げます。
電子情報技術科 平成28年度入校
櫨本 拓己/新潟県立相川高等学校出身
授業は分かりやすく、基礎から教えてくれるので、普通科出身でも何とかやっていけます。実習では、完成した回路やプログラミングができたときの喜びはひとしおでした。先生は、みんな優しいので、分からないことがあっても質問すれば必ず答えてくれます。授業以外でもサークル活動や地域行事などがあり、これらを通じて自分を成長させることができます。寮で生活していますが、休みの日以外、朝食と夕食があって健康的な生活が送れます。また友達とすぐに遊べるので、なかなか楽しいですよ。
電子情報技術科 平成29年度入校
高橋 ひかる/新潟県立新発田商業高等学校出身
パソコンを操作する作業がかっこよく思え、プログラミング関連をやりたかったため選びました。オープンキャンパスにも参加して、学校の雰囲気がよかったので進学を決めました。実習で制作物が完成しプログラム通りきちんと動いたときに達成感を感じました。普段は朝から晩まで学校にいます。少人数で、実習が多いのでみんなで仲良く楽しく学んでいます。学校が終わるとアルバイトに精を出しています。そして、趣味の車で遊んでいます。さらに、ソフトウェアの資格試験にも挑戦する予定です。ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてください。結果はさておき、自分の実力がよくわかります。自分のことをよく知って将来を選んでください。
波形 先生/専門 インターネット、マイクロコンピュータ
SF作家アーサー・C・クラークは「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」と言いました。確かにスマートフォンに代表される現代の電子機器は魔法に近いものがあります。しかし、構成する要素の一つひとつは決して難しいものではありません。基本からスタートして一歩一歩目標に向かいましょう。失敗したって構いません。そこから学ぶことも多くあります。恐れずにチャレンジしてください。また、人間一人ができることは限られており、ほとんどの仕事は大勢の人間が関わり合いながら進んでいます。コミュニケーション能力の育成もかねて友だちをたくさん作ってください。