製図基本作業では、図面の読み方や形状の表し方、寸法の見方を学びます。
図面から製品の立体形状を正しくイメージし、加工に必要な情報を読み取る技能を習得します。
また、ネジなどの機械要素や図面で使用される規格についても学び、機械加工に必要な基礎知識を身につけます。
機械加工エンジニア科
~手動から自動までの機械加工技術を手に入れるために~
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械加工は、自動車や産業機械、家電製品などに使用される部品を高精度に製作する仕事です。近年はAIや自動化技術の発展により製造現場の自動化が進んでいますが、製品を効率よく高品質に生産するためには、NC旋盤やマシニングセンタなどのNC工作機械を正しく操作し、加工条件や工程を判断できる技能者が不可欠です。
機械加工エンジニア科では、機械図面の読図や精密測定、手仕上げ加工などの基礎技能から、旋盤・フライス盤による汎用加工、NC工作機械による加工技術やプログラム作成までを体系的に学びます。さらに、課題製作を通して部品加工から組立て・調整までの一連の工程を経験し、未経験から製造現場で活躍できる技能者を目指します。
- NC工作機械って?
NC(Numerical Control)工作機械とは、加工に必要な情報を数値やプログラムとして入力し、自動制御で加工を行う工作機械です。訓練で使用する機械では、マシニングセンタ、NC旋盤、ワイヤー放電加工がNC工作機械に含まれます。
現在の製造現場では広く導入されており、高精度かつ効率的な製品製造に欠かせない設備となっています。
訓練期間
- 10月生:令和8年10月1日~令和9年3月30日
対象者
- 自動車や産業機械などの製造に関わる機械加工の仕事に興味があり、NC旋盤やマシニングセンタなどのNC工作機械を活用する技能者を目指したい方を対象としています。未経験の方でも基礎から段階的に学ぶことができます。
仕上がり像
- 機械図面をもとに加工方法を検討し、汎用工作機械及びNC工作機械を活用した部品加工ができる技能を習得します。また、NCプログラムの作成、加工準備、測定・検査までの一連の工程に対応できる実践的な技能と知識を身に付け、製造現場で活躍できる機械加工技能者を目指します。
訓練到達目標
製図基本作業
精密測定・手仕上げ加工・粉じん特別教育・自由研削といし特別教育
機械加工では、0.01mm単位の高い精度が要求されます。そのため、加工した部品の寸法や精度を正しく確認するための精密測定技術を習得します。
また、機械加工後の仕上げや微調整では手作業による加工が必要となる場合があるため、手仕上げ加工に関する技能及び関連知識を習得します。
さらに、工具の整備などで使用する自由研削といしの取扱い及び、作業時に発生する粉じんに関する安全衛生について特別教育を実施します。
フライス盤作業
フライス盤作業では、平面や溝などの形状を加工するための機械操作や加工準備、切削加工の技能を習得します。
また、現在多くの製造現場で使用されているマシニングセンタにつながる基礎技術として、工具の動きや材料の削り方などの加工の仕組みについても学びます。
これにより、段付け加工や溝加工、ボーリング加工などの加工ができる技能と関連知識を習得します。
マシニングセンタ加工作業
マシニングセンタ加工作業では、多くの製造現場で使用されているNC工作機械(プログラムにより動作する機械)による加工に必要な機械操作、加工準備及び加工プログラム作成作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得する。
また、高精度な部品加工に必要な段取り方法や加工条件の設定についても習得する。
普通旋盤作業
普通旋盤作業では、円筒形状部品の加工に必要な機械操作、加工原理の理解、加工準備および切削加工(外径加工・内径加工・テーパ加工・ねじ切り加工)作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得する。
また、NC旋盤による加工に必要な基礎技能を習得する。
加工応用課題
加工応用課題では、これまでに習得した製図、測定、汎用工作機械及びNC工作機械による加工技術を活用し、部品加工から組立て・調整までの一連の作業ができる実践的な技能及び関連知識を習得する。
また、複数の工作機械の特性を理解し、加工工程を検討する能力を習得する。
NC旋盤
NC旋盤作業では、NC工作機械による円筒形状部品の加工に必要な機械操作、加工準備及び加工プログラム作成作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得します。
また、加工条件の設定や段取り作業を通して、生産現場で求められる効率的かつ高精度な加工技術を習得します。
ワイヤー放電加工
ワイヤー放電加工では、ワイヤー放電加工機による高精度加工に必要な機械操作、加工準備及び加工プログラム作成作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得します。
また、放電現象を利用した加工を通して、微細形状や複雑形状の加工方法及び活用技術を習得します。
総訓練時間
- 662時間
※就職支援、行事等14H含む
受講要件
過去の実務経験
- 特にありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特にありません
各訓練科共通要件
- 希望訓練コース内容を充分理解し、自分の職歴等も加味して再就職を強く望んでいること。
- 受講することに強い意欲を有しており、全訓練日程を受講することができること。
※定員の関係上などで、応募いただいても必ず受講できるとは限りません。
※以下の(1)~(2)に該当する方は受講できません。
(1)公共職業訓練を受講修了後、1年以内の方
(2)過去1年以内に受講された公共職業訓練を正当な理由なく中途で辞められた方
必要な経費
受講料無料
- テキスト代 約11,000円
作業服、作業帽、安全靴、保護眼鏡
(お持ちの方は、新規に購入する必要はありません)
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
本科で訓練を受講し、以下のような関連する職種に就職された方がいます。
(前職) (修了後の職種)
サービス → 機械加工
不動産 → 機械加工
CADオペレータ→ 機械加工
ラインオペレータ→ 生産管理
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- 機械技術者
仕事の内容
機械加工技能者は、図面をもとに金属や樹脂などの材料を加工し、自動車や産業機械、家電製品などに使用される部品を製作する仕事です。
製造現場では、様々な機械を扱えることが求められます。その中で、機械加工技能者は、図面を読み取り、加工方法や加工条件を検討・判断しながら、高精度な部品を製作します。
また、加工後は精度や品質を確認し、必要に応じて加工条件の調整を行います。AIや自動化技術が進展する製造現場においても、NC工作機械を活用し、高品質なものづくりを支える重要な役割を担っています。
職種との相性(こんな方に向いている)
“ものづくり”に興味があり、何か作ったり組立てたりする事が好きな方
訓練により就職可能な主な仕事
- NC工作機械を使用した加工及びオペレーション(マシニングセンタ、ワイヤカット放電加工など)
- 汎用フライス盤を用いた金属加工
就職後の仕事例(求人票より)
機械加工技能者、NC工作機械オペレータ、金型製作、金属加工、生産技術、機械技術者、機械メンテナンス、 メカエンジニア、生産技能職、製造職、生産技術職、生産管理職等
- フライス盤を使用し、金属の切削加工を行う
- パソコンよりNCプログラムを作成し機械部品をNC加工で製作する
- 自動車部品生産技術、図面を見て製造工程の理解できる方
- マシニングセンタをはじめとした最新のNC工作機械を導入した機械加工専用の工場などでの業務
- 精密機器・自動車の生産技術
※ この分野は即戦力を優遇しているが未経験者でも就職可能な求人有り
就職率
- 100%(令和6年度実績)
修了者の主な就職先
湖南精工株式会社・株式会社酒井工業所・東洋アルミエコープロダクツ株式会社・株式会社田村製作所・株式会社ミヤジマ
(一般機械器具製造業)
賃金情報
17~27万円/月
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
機械加工エンジニア科で習得した図面の読図、精密測定、汎用工作機械及びNC工作機械による加工技能は、就職先企業での部品加工や品質管理業務に活かされています。特に近年の製造現場では、NC旋盤やマシニングセンタなどのNC工作機械を活用できる技能者が求められており、訓練で習得した技能が幅広い場面で活用されています。
就職後は企業でのOJTを通して経験を積みながら、機械加工技能者やNC工作機械オペレータとして活躍することが期待されます。
訓練修了時に取得できる資格
- 自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育:安全衛生法に基づく(特別教育)
- 粉じん作業特別教育:安全衛生法に基づく(特別教育)
任意に取得する資格
訓練期間中に皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格です。
受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中に十分可能です。
(但し、合格を保証するものではありません。詳細は、各実施機関へお問い合わせください)
技能検定 機械加工(フライス盤作業)3級:中央職業能力開発協会
業界で広く認知されている資格です。
立てフライス盤を使用し、SS400の材料(45×65×80、2個)をエンドミル(2枚刃、多刃)及び正面フライスにて切削加工して直みぞ部をそれぞれはめ合わすことができる部品を製作します。
(「中央職業能力開発協会」技能検定試験概要より)
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練(有料)を受講することにより、 さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・ 支援を行っています。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
訓練課 受講者係
TEL
077-537-1179
