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溶接技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

ティグ溶接、被覆アーク溶接、半自動溶接を基本とし、機械板金、金属プレス作業、安全衛生作業を習得します。

訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標) 

  1. 鉄鋼材の加工及び被覆アーク溶接・炭酸ガスアーク溶接ができる。
  2. 機械板金作業及びティグ溶接ができる。

    (下記写真の訓練課題例参照)

訓練課題例

・機械板金プレス作業製作課題(工具箱)

機械板金プレス作業製作課題(工具箱)の画像

総訓練時間

  • 663時間程度

1ヶ月ごとの訓練目標

1.金属加工基本作業

作業現場では、図面に基づいて様々な作業が行われます。
ここでは、図面の見方、やすりがけ作業、鉄板に穴をあける機械やグラインダなどの安全な取扱いを習得します。
また、ガス溶接技能講習や自由研削用といし取替え等の業務に係る特別教育の資格取得講習も行います。

金属加工基本作業の画像

2.半自動アーク溶接作業

この溶接は、主に鉄骨や造船など屋内(工場内での)作業に活用されています。
ここでは、溶接機の取扱いや設定を身につけ、様々な課題に取り組みます。
※溶接とは、複数の材料を接合する方法の一つです。

半自動アーク溶接作業の画像

3.板金展開・溶接作業

鉄板を曲げ、溶接することで、指定された大きさ・形状の圧力容器を作成します。
ここでは、鉄板は曲げると伸びる、溶接するとひずむ性質を、作業を通じて理解し、指示(図面)通りの製品を製作するための技能を身につけます。

板金展開・溶接作業の画像

4.機械板金・プレス作業

作業現場では、鉄板を曲げたり、切ることで窓のサッシや棚などが作られています。 
ここでは、指定した角度に鉄板を曲げるプレスブレーキや、指定したサイズに切るシャーリングマシンの安全な取扱いに関する操作方法を習得します。

機械板金・プレス作業の画像

5.被覆アーク溶接作業

主に橋脚や鉄塔などの屋外で行う溶接に使用されています。
ここでは、溶接機の取扱い方法や溶接方法、安全作業について習得します。
また、アーク溶接特別教育の資格取得講習も行います。

被覆アーク溶接作業の画像

6.ティグ薄板溶接作業

ティグ溶接は鉄だけでなく、ステンレスやアルミニウム、銅、チタンといった様々な金属に対応できる溶接法です。
ここでは、鉄やステンレスの溶接作業の基礎のほか、材料や溶接機の取扱い、安全作業のための知識と技術を身につけます。

ティグ薄板溶接作業の画像

受講要件

過去の経験

  • 不要

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 不要

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

    ※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。

受講料

無料です。
ただし、教科書代(約6,600円)、作業帽子・安全靴・作業服(約15,500円)については、実費負担となります。

※作業帽子・安全靴・作業服につきましては、現在持っているもので当該科テクノインストラクターの了解を得られれば、新たに購入する必要はありません。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

溶接未経験の方でも、下記のような溶接に関連する職種に就職されています。

(前職)  → (修了後の職種)
 介護職  →  建設機械製造に関する溶接工
情報・サービス業  →  金属製品製造に関する溶接工
 配送業  →  鉄骨構造物の溶接工

訓練に関する職種と仕事内容

主な職種

溶接工、製缶工

溶接工(製缶工)の仕事

造船所などでの組立作業をはじめ、ビルや橋などの鉄骨建設現場の大型の構造物や身の周りにある小さな機器を溶接するのが溶接工です。現場での作業ではなく、工場内での作業が主になる場合も多いです。
溶接とは、金属材料を溶かして接合する作業のことです。
仕事としては、溶接工は、まず、溶接するものによって適切な電流や電圧、適切な溶接棒やワイヤを選んで作業します。また作業時にガスや飛び散る高温の金属、強い光が発生するため耐熱の作業服やマスク、遮光面を着用します。
溶接作業は接合部分に欠陥ができないように注意しながら、溶接棒やワイヤを操作する必要があります。ビルや橋などの建設現場での溶接作業の場合、高所や足場の上などで行われるため、常に安全に気を配ります。

溶接の対象物
タンク、水槽、橋梁、鉄骨、船舶、鋼板、形鋼、鉄骨構造物、自動車、その他車両、重電機、一般機械、圧力容器、配管

溶接職種との相性(こんな方に向いている!)

「ものづくり」に興味があり、丁寧に作業ができる方。性別は問いません。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 溶接作業による構造物等を製作する業務
  • 切断、溶断による構造物等の解体業務
  • 板金加工やプレス作業を行う業務

求人票に記載されている職種名

ガス切断工、スポット溶接工、電気溶接工、溶接工、製缶工、溶接(半自動)作業、
溶接・板金・組立工、プレス工

就職後の仕事例(求人票より)

  • 鉄骨建築鋼材の溶接、切断、穴あけ等の業務
  • 鋼材の切断、穴あけ作業
  • 新船、修理船の溶接
  • プラント設備の配管溶接工事
  • 建設現場の溶接工事
  • 焼却場、ダムプラント建設、補修工事
  • 造船所内での組立、溶接
  • 組立ハウスの骨組みの仕上げ電気溶接
  • 製缶、加工、組立作業
  • 鉄筋組立、加工
  • 部品の溶接、精密機械組立など、ティグ溶接
  • 建設機械の整備、修理、溶接

就職率

90.3%(2022年度溶接技術科4回修了分実績値の平均)

修了生の主な就職先(直近3年間の実績)

  • 中尾工業株式会社
  • 株式会社外山精工
  • 西鉄車体技術株式会社
  • 藤樹運搬機工業株式会社
  • 日本ホイスト株式会社
  • 株式会社中島製作所

賃金情報

修了者の採用時の賃金(求人票より)
平均16万円から38万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練を修了すると溶接やプレス加工作業などの一般的な金属材料の加工作業ができるようになります。この基本技能を活用し、金属製品製造業など、様々な就職先企業で活躍できます。

訓練修了時に取得できる資格

ガス溶接技能講習

ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。
(1) ガス溶接作業主任者免許の所持者(都道府県労働局長が交付)
(2) ガス溶接技能講習修了証の所持者(都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
(3) 上記に該当し満18歳以上の者

当センターは、(2)の都道府県労働局長の登録を受けた教習機関となっており、訓練修了者のうち学科試験合格者に対してガス溶接技能講習修了証が当センター所長名で交付されます。
(佐賀労働局長登録教習機関指定第2-1号、登録した有効期間の満了日2024年3月更新予定)

アーク溶接等の業務に係る特別教育

労働安全衛生法59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、アーク溶接等の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。
(18歳の誕生日から有効)

 ※被覆アーク溶接、半自動ガスアーク溶接、ティグ薄板溶接などを業務で行う際に必要です。

自由研削用といしの取替え等の業務に係る特別教育

労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
(18歳の誕生日から有効)

※ものづくりの中で多く使用されているディスクグラインダの研削といしの取替えなどを業務で行う際に必要です。

任意に取得できる資格

訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※ただし、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)

各種溶接技能者評価試験 一般社団法人日本溶接協会

溶接関係の中では最も一般的な資格で、この試験に合格した者は、溶接作業を実際に行う"溶接技能者"として「○○○溶接適格性証明書」が発行されます。また、この試験は、溶接の種類や材料により数十種類の資格に分かれています。試験は学科試験及び実技試験によって評価されます。

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦するなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

ポリテクセンター佐賀(佐賀職業能力開発促進センター) 訓練課

TEL

0952-26-9516

FAX

0952-26-9494

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