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【はじめての】溶接板金加工科 (正式名称:金属加工科)

どんな科?
  • 溶接や板金加工分野で必要となる知識・技能・技術を習得します。また、製造職種未経験者を訓練の対象としており、図面の読み方や工作作業、グラインダ作業についても基礎から学ぶことができます。
  • 建物を支える鉄骨やショベルカーといった重機の部品、自動車、建築金物など様々な『もの』の製造分野への就職を目指す方に最適なコースです。


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訓練の概要

訓練期間・訓練時間

訓練期間

  • 6ヶ月(導入講習付きコースの場合7ヶ月)

総訓練時間

  • 6ヶ月訓練の場合、668時間 7ヶ月訓練の場合、758時間

訓練時間

  • 平日9:00~15:25
※土・日・祝日、年末年始は休みです。
※補講や就職説明会等で16:20まで訓練を行う日があります。

訓練により習得できる技能

  • 溶接板金加工科では、身近な金属製品をはじめ車輌や船舶、建物、橋などを構成する部品の製造や部材の組立て、取り付け等あらゆる場面で用いられる溶接技術を習得します。
  • また、金属材料の基本的な工作法や読図、機械板金作業等の訓練を通して、製造における作業手順や加工のノウハウを基礎からしっかり習得します。
訓練期間中に取得できる資格

  • ガス溶接技能講習:兵労基安登録第30号(登録有効期間満了日:2024年3月30日)
  • アーク溶接等の業務に係る特別教育修了証
  • 自由研削といし取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育
  • 動力プレス・プレス金型交換業務等における特別教育

訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • 被覆アーク溶接、半自動アーク溶接及びTIG溶接を基本とした鉄鋼材の加工ができる。
  • 鉄鋼材の加工、機械板金作業を習得し、金属加工作業および図面作業ができる。
訓練課題例

訓練課題例1
訓練課題例2

訓練内容

製図及び読図作業(約1ヶ月)

  • 金属の基本的な工作方法(切断、研削、穴あけ、バリ取り等)や測定方法、図面の読み方について学びます。
  • グラインダの取扱いや研削作業方法、ガス溶接・切断作業について資格を取得した上で作業方法を習得します。
製図及び読図作業

板金・プレス作業(約1ヶ月)

  • 板取、プレスブレーキ及びパワープレス等のプレス機械を用いた板金作業方法を習得します。
板金・プレス作業

被覆アーク溶接(約0.5ヶ月)

  • いわゆる手棒溶接による、様々な形状をした、普通鋼材料の組立てや各種継ぎ手の接合方法を習得します。
被覆アーク溶接

TIG溶接(約1.5ヶ月)

  • TIG溶接による、様々な形状をした普通鋼やステンレス鋼、アルミニウム材料の組立てや各種継ぎ手の接合方法を習得します。
TIG溶接

炭酸ガスアーク溶接(約1.5ヶ月)

  • いわゆる半自動溶接による、様々な形状をした普通鋼材料の組立てや各種継ぎ手の接合方法を習得します。
  • また、当科では最新設備のARシュミレータを導入しており、各種溶接技法をバーチャルで学ぶ訓練も実施しています。
AR溶接シュミレータの訓練

各作業を用いての課題製作(約0.5ヶ月)

  • 図面を読み、必要な材料の加工、組立て、溶接を行い製品製造に取り組むことで、各工程における作業要点や段取りを習得します。
各作業を用いての課題製作

受講要件

関連業種の経験

  • 不要です。初心者の方、未経験の方が専門的な知識・技能が習得できるように、訓練は基礎的なことから始めます。

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 特に必要ございません。

各訓練科共通要件

  • 再就職を強く望んでいる者であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
  • 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練課との整合性がある方。
  • 職業訓練の安全性の確保及び訓練に支障をきたさないような健康状態である方。
  • 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方。
※上記の条件を満たしていても受講できない場合があります。

テキスト代

概ね15,000円 (導入講習付きコースの場合+約1,400円)

訓練後に目指せる主な仕事、就職率

就職率

97.1%(令和3年度実績)

訓練により就職可能な主な仕事

  • 溶接作業は、世の中に金属がある限り決してなくなることはなく、自動化が進む今後においても人の力が必要となる分野であると考えられています。
  • 特に兵庫県には、全国でも金属加工が盛んな阪神工業地帯が形成されており、鉄鋼、自動車、建設機械、農機、鉄工など様々なモノづくり分野で金属加工技術者が仕事に携わっています。そのため、モノづくりの根幹をなす溶接 や板金等金属加工の仕事がなくなることはないでしょう。

  • 溶接工:半自動溶接機やTIG溶接機を用いて建設機械部品の溶接や配管、圧力容器の本溶接を専門に行う仕事。
  • 製缶工:鉄工所などで、図面を見て溶接や仕上げ等の技術を用いて、製品を作り上げる仕事。
  • 仕上げ工:グラインダや手工具を使い図面に指示された寸法・仕様通りに仕上げる仕事。
  • 溶断工:ガス切断装置やプラズマ切断装置を用いて図面データ通りに製品を切断する仕事。
  • プレス工:プレス加工という製造法により、金型を介して材料に力を加え、打抜き、曲げ、絞り等を行うことにより、いろいろな形の製品を成型する仕事。

求人票に記載されている職種名

  • 溶接工
  • 製缶工
  • 板金工
  • メッキ工
  • 鍛冶工
  • 研磨工
  • 仕上げ工
  • 溶断工
  • プレス工
  • 溶接ロボットオペレータ

受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

受講者前職修了後の就職先
Aさん営業製缶工
Bさん事務溶接工
Cさん整備士プレス工
DさんSE溶接工
     

修了生の主な就職先

金属製品製造業、機械部品製造業において、溶接工、製缶工、仕上げ工、溶断工、プレス工として従事してます。

代表的な企業

  • 三木特殊溶接(株)(溶接・製缶・機械加工・組立等)
  • (有)日東工業(溶接・製缶・組立等)
  • (株) 丸十(精密板金・プレス等)
  • (株)カコテクノス(電車用ブレーキ等設計・製作等)

賃金情報

修了生の採用時の賃金(給与総支給額)の目安
  • 30歳未満:平均18万円から30万円
  • 30歳代:平均18万円から30万円
  • 40歳代:平均18万円から30万円
  • 50歳代:平均18万円から30万円

訓練修了時に取得できる資格

ガス溶接・溶断技能講習

ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。当センターは、兵庫労働局長の登録を受けた教習機関となっており、訓練修了者に対してガス溶接技能講習修了証が当センター所長名で交付されます。 ※当センターは、兵庫労働局に登録されている公共の教習機関です。
(ガス溶接技能講習:兵労基安登録第30号 登録有効期間満了日:2024年3月30日)
1. ガス溶接作業主任者免許の所持者(都道府県労働局長が交付)
2. ガス溶接技能講習修了証の所持者(都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
上記に該当し満18歳以上の者が業務につくことができます。

アーク溶接等の業務に係る特別教育修了証

  • 労働安全衛生法59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、アーク溶接等の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

自由研削といし取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育

  • 労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

動力プレス・プレス金型交換業務等における特別教育

  • 労働安全衛生法第条59第3項及び労働安全衛生規則第36条で、動力プレス・プレス金型交換業務に労働者を就かせるときは、事業主が「安全衛生教育規定」に基づく安全または衛生のための特別教育が義務付けられています。
  • 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

任意に習得する資格

溶接技能者評価試験

最も受験者が多く、業界で認知されている資格で、合格者に(社)日本溶接協会から「○○溶接適格性証明書」が交付されます。 溶接作業を行う作業者"溶接技能者"の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます。専門級は、基本級が合格していないと受験できません。実際の訓練では、専門級の技能についても行います。専門級は、就職してからの仕事内容によっても異なりますが、就職して1年以内に取得されている方が多いようです。

これまでの受講生の実績は以下のとおりです。

  • JIS被覆アーク溶接技能者・基本級(平均合格率90%:H24修了生)
  • JIS半自動アーク溶接技能者・基本級(平均合格率90%:H24修了生)
  • JIS TIG溶接技能者・基本級(平均合格率90%:H24修了生)
一般社団法人日本溶接協会


就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施している短期間の

在職者訓練コース を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

開講日程

職業訓練に関するお問い合わせ先

ポリテクセンター加古川(訓練課 受講者係)

  • TEL
    079-431-2517
  • FAX
    079-431-2740

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