測定器の使い方や、汎用機械の操作方法など基礎的な技能及び関連知識を習得します。
CAD/NC技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 任意に取得できる資格
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械加工分野へ従事するために必要な機械図面の基礎からCAD操作及び機械加工技術に関する技能及び関連知識を習得します。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 機械製図を理解し、CADシステムにより様々な機械図面を作成することができる。
- 旋盤及びフライス盤加工と、NC機械のプログラミング及び加工ができる。
訓練課題例
総訓練時間
- 657時間
訓練到達目標
1.「機械加工」
2.「NC旋盤作業」
NC旋盤による加工課題により実践的技能及び関連知識を習得します。
3.「マシニングセンタ作業」
マシニングセンタによる加工課題により実践的技能及び関連知識を習得します。
4.「機械製図」
図面の読み方、描き方、各種図示法、要素、関連規格等、機械製図に関する技能及び関連知識を習得します。
5.「2次元CAD」
2次元CADソフトの各コマンドを理解し、CADによる図面作成に関する技能及び関連知識を習得します。(使用ソフト:AutoCAD2020)
6.「3次元CAD」
3次元CADソフトの各コマンドを理解し、CADによるモデリング、アセンブリに関する技能及び関連知識を習得します。
(使用ソフト:SolidWorks2019)
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です(※ただし、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)。
- CAD利用技術者試験(2級・1級)(一般社団法人コンピュータ教育振興協会)
- 技能検定(3級旋盤・フライス盤)(鹿児島職業能力開発協会)
受講要件
過去の機械加工の経験
- 不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に無くても支障はありませんが、CADやNC機械の授業ではパソコンを使用しますので、パソコンを使用したことがある方(起動・終了・ワープロソフト・表計算ソフトなど)は、より訓練効果が期待できます。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。ただし、教科書代(8,500円程度)については、実費負担となります。パソコンで就職活動書類(履歴書や職務経歴書)を作成するためにUSBメモリ(1,500円程度)も 併せてご購入いただきます。また、実習訓練では作業服・作業帽・安全靴が必要です。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(前職) (修了後の職種)
・食品販売店員 → CADオペレーター
・電子部品検査 → NC機械オペレーター
・電子部品製造 → 機械設計
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
機械工(旋盤・フライス盤・NC旋盤・マシニングセンタ)、 CADオペレーター
機械加工技能者の仕事
工作機械を用い、さまざまな金属材料に切る・削る・穴を開ける・溝を切る・磨き上げるなどの加工をするのが機械工です。
異なる形状のものを少量だけ加工する場合は、人が手で操作する旋盤やフライス盤などの汎用機械を使用します。
同じ形状のものを大量に加工する場合や、より複雑な形状のものを加工する場合は、加工工程・加工条件を数値化(プログラミング)し、連続自動加工するNC工作機械を使います。
CADオペレーターの仕事
さまざまなものをつくりだすためには、そのイメージを伝えるスケッチや設計図が必要です。
顧客の計画や意図を満足させるように、設計者の指示のもと、図面や3次元モデルを作成するのがCADオペレーターです。
CADで作成されたデータは、製作現場で活用されるだけでなく、見積り・調達・解析・保全など幅広い分野に役立てられます。
CADオペレーターには、パソコンの操作やCADソフトのコマンドの利用技術が求められるだけでなく、設計者との正確な意思疎通を図るために、図面を正確に読み描きできる技能・専門用語の意味や実際の施工加工に必要となる知識・周辺の幅広い技能技術を習得することが求められます。
職種との相性(こんな方に向いている。)
□機械工
現場での「ものづくり」に興味があり、粘り強く最後まで仕上げることを重視できる方。
□CADオペレーター
パソコン操作を使った仕事や細かな作業が好きで、“ものづくり”に興味がある方。
訓練により就職可能な主な仕事
- 汎用旋盤、汎用フライス盤を使用して機械部品を製作する業務(汎用機械のオペレーター)
- NC旋盤、マシニングセンタなどのNC機械により機械部品を製作する業務(NC機械のオペレーター)
- CADを使用して、機械図面や3次元モデルを作る業務(CADオペレーター)
求人票に記載されている職種名
機械工、旋盤工、フライス工、金属加工機械オペレーター、NC加工技術者
MC(マシニングセンタ)オペレーター、CADオペレーター、CAD設計技術者など
就職後の仕事例(求人票より)
- 汎用機械・フライス盤・ボール盤等を使用した機械装置の部品加工
- MC、NC機械で電気製品、自動車部品等を量産する金型を製作する業務
- マシニングセンタを操作しての半導体装置部品の切削加工
- マシニングセンタ、ワイヤーカット等による機械部品加工
- 機械装置の設計立案及びCADによる設計製図補助業務
- 自動機械オペレーター
就職率
87.2%(令和4年度実績)
修了生の主な就職先
- カクイ(株)(綿製品製造業)
- (株)南光(セラミック切削・研削・研磨加工)
- キリシマ精工(株)(精密金属加工)
- (株)マツオ(金属製品製造業)
賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 平均17万円から22万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
機械加工に代表される汎用旋盤、汎用フライス盤の作業から、マシニングセンタ、NC旋盤といったNC工作機械での段取り、プログラム作成、加工作業など、訓練で習得した機械加工に関する技術・技能が活用されています。
訓練で習得した機械製図の知識や2次元CADによる機械図面作成、3次元CADによる機械部品のモデリング・アセンブリ・図面化の技能及び設計手法により、就職先の企業では、設計担当者やその補佐、CADのオペレーター等として活躍しています。
就職後のスキルアップ
就職後はスキルアップのために当センターで実施している 能力開発セミナー(有料) の受講ができます。また、 就職後においても新たな職業能力の開発及び向上に係る相談・支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。お問い合わせ先
訓練課 受講者係
TEL 099-254-3788
FAX 099-254-3758