アーク溶接の中でも主流である炭酸ガスアーク溶接は「半自動溶接」とも呼ばれ、ワイヤを用いて接合する効率の良い溶接です。ここでは、溶接の原理や施工のポイント、安全作業などを学びます。
令和7年度金属加工科のご案内
コース概要
金属を接合する技術の代表格であるアーク溶接。アーク溶接は完全な技能職であり、「溶接工」とはいわゆる「職人」というワードが似合う魅力ある職種です。当科は、そのアーク溶接をメインとして、それに付随するさまざまな金属加工の技術を習得します。
訓練期間
6ヶ月
1ヶ月ごとの訓練内容
1.炭酸ガスアーク溶接
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2.TIG溶接
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TIG溶接は、アルゴンガスを用いるため「アルゴン溶接」とも呼ばれます。薄板やステンレス鋼、アルミニウムの溶接に最適であり、高品質を得られる反面、両手を使って溶接するため高度な技術を必要とします。頑張ってマスターしましょう!
3.施工計画・構造物鉄工
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総合課題的なカリキュラムで、鉄骨を用いた構造物製作に必要な独特なノウハウや、圧力容器を製作し水圧試験を行います。図面→切断→加工→検査の、モノづくりの流れを一貫して学びます。
4.金属加工基本
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製図の基本から、各種工具や工作機械の取扱い及び測定、さらにはガス切断まで、金属加工に必要な様々な知識を習得します。いわゆる「段取り八分」という言葉がありますが、溶接製造工程の「段取り」を学ぶカリキュラムです。
5.板金(プレス)作業
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厚さにして3mm未満の金属板を加工することを板金加工といいます。ここでは、それを最新のプレス機械を用いて行い、切断や曲げ、打抜きなどのノウハウを習得します。また、製図に必要なCADの操作もカリキュラムに取り入れています。
6.被覆アーク溶接
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アーク溶接の元祖である被覆アーク溶接を学びます。この溶接は溶接棒を用いて行いますが、溶接機が非常にシンプルで取扱いが容易である反面、機械の方に補助的機能がないため、100%人間力を必要とする溶接法です。
修了生の主な就職先
訓練修了時に取得できる資格
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ガス溶接技能講習 (一般社団法人 労働技能講習協会)
(岩手労働局長登録教習機関第48-1355号 登録有効期間満了日:令和11年3月30日)
- アーク溶接特別教育 (参考:コマツ教習所株式会社)
- 自由研削用といしの取替え等の業務に係る特別教育 (参考:コマツ教習所株式会社)
- 動力プレスの金型等の取付け、取外し又は調整の業務に係る特別教育 (参考:公益社団法人 静岡県労働基準協会連合会)
任意に取得する資格
訓練コースに関連する分野の資格です。
*ただし、合格を保証するものではありません。
受験資格等の詳細につきましては、各実施機関へお問合せください。