JIS規格に基づいた機械製図の投影法・図形の表し方・断面図示法・寸法記入・面肌、公差・幾何公差の知識を習得します。
使用するソフトはAutoCAD2010になります。
CAD・機械加工技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要
訓練では、JIS規格に準じた機械製図を学び、2次元CAD及び3次元CADの基礎操作から応用。機械加工の基礎を学び、NC工作機を使用した加工及びプログラム作成。また、CAMを用いCADデータ等を使用したプログラム作成などの技能・技術を習得することができます。ものづくりにおける設計→加工→測定といった機械加工での一連の流れを6ヶ月の訓練を通して学ぶ事ができるカリキュラムになっております。
当センターでは、訓練内容や指導方法に関する知識・ノウハウを有する講師陣が、受講する方々の確かな職業スキル習得をバックアップしております。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 機械製図をよく理解し、CADシステムによる製図ができる。
- NC機械のプログラミング及び操作ができる。
1ヶ月ごとの訓練内容と流れ
〔1〕1ヶ月目 「機械製図・2次元CAD」
〔2〕2ヶ月目 「2次元CAD」
2次元CADの基本操作及び機械図面(組立図、部品図)の作成に関する技能を習得します。
〔3〕3ヶ月目 「3次元CAD」
2次元CADの課題演習及び3次元CADシステムの概要とモデリング及び図面編集に関する技能及び関連知識を習得します。
使用するソフトはSolidWorks2009 Sp5.1になります。
〔4〕4ヶ月目 「NC旋盤」
普通旋盤の基礎的技能とNC旋盤の基礎知識、マニュアルプログラミング手法などのNC旋盤作業に関する技能と知識を習得します。
使用する機械はTAKISAWA TCN-2000です。
〔5〕5ヶ月目 「マシニングセンタ」
切削加工作業に必要な基礎的技能、マシニングセンタの基礎知識と、プログラミングの手法、加工のためのマシニングセンタ作業に関する技能と知識を習得します。
使用する機械はMORISEIKI NVX5060です。
〔6〕6ヶ月目 「CAM」
CAMによる加工データー作成技能及び関連知識を習得します。
使用するソフトはMasterCAM X4になります。
受講要件
過去のCAD経験や機械加工経験
- 特に不要。機械実習では女性の方でも安全に受講できるように設定しております。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 6ヶ月の訓練を通してパソコンを使用しますので、パソコンの基本操作ができる方(起動・終了、保存など)。パソコン未経験の方は、補習または自習で習得していただきます。
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる者であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方。
- 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方
※受講希望者が多い場合、上記の条件を満たしていたとしても受講できないことがあります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
CAD・機械加工技術科(テクニカルオペレーション科)で訓練を受講すると、下記のような関連する職種に就職される方がいます。
(前職) (修了後の職種)
・調理師 → 機械加工
・一般事務 → 金属製品製造
・販売員 → 金型設計
・製造員 → NC旋盤オペレータ
・サービス業 → マシニングオペレータ
・一般事務 → CADオペレータ
・図面管理業務 → 機械設計補助
職種と仕事内容
一般的な職種名
CADオペレータ
CADオペレータの仕事
さまざまな建物や機械などを作るには。そのイメージを伝えるためにスケッチや図面が必要です。
CADとは、コンピュータを使用してデザイン(作図・設計)すること(Computer Aided Design)です。CADを使って、各種の図面を正確に描くのがCADオペレータです。
CADオペレータは、企業の設計部門やデザイン会社などで働いています。CADオペレータは、建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな図面を、コンピュータを使って、設計の規格で決められた記号や作図コマンド(入力する記号)を入力して作図します。オペレータはまず、手書きや書き込みのある図面、ラフスケッチなど、CAD化する図面を受け取ります。
次に、CAD化する図面の種類によって、それぞれ決められた記号、コマンドを入力します。オペレータは、設計者の意図を読み取りながら、正確に図面を作成します。CADソフトにはいろいろ種類があり、数種類のソフトを使いこなす必要があります。そして、入力が終わると、図面を印刷してチェックし、完璧な図面にします。(「私のしごと館」JobJobWorldより)
CAD/CAM職種との相性(こんな方に向いている。)
「ものづくり」に興味があり、空間(立体)判断能力、計算能力がある方。
訓練により就職可能な主な仕事
- CAD/CAMシステムを使用した設計製図
- NC加工データの作成業務
- NC加工機を使用した加工およびオペレータ
- 機械部品製造
求人票に記載されている職種名
- 自動機械組立
- 自動機械設計
- プラント配管設計
- 機械工
- 機械製図・設計補助
- 設計
- 機械加工
- 技術
- 旋盤工
- 機械設計
- CADオペレータ
- CAD設計
- マシニング工
- 部品加工技術者
- マシンオペレータ
- NC旋盤マシンオペレータ
- 機械保全
- マシニングオペレータCADCAM
- 生産技術職
- 金型設計
- 工作機械オペレータ
- 機械メンテナンス
- 機械加工技術者
- パソコンオペレータ
- 設計事務
- メカ・機械設計
- 設計アシスタント
就職率
92.6% (令和4年度実績)
修了生の主な就職先
- 会川鉄工 株式会社
- 太平電業 株式会社
- 株式会社 ヨコハマ吉倉
- 常東工業 株式会社
- 株式会社 エム・シー・エフ
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練で手書きによる機械製図ならびに2次元CADによるトレース及び3次元CADによる機械部品モデリング、組立情報の作成、図面化、マシニングセンタ及びNC旋盤のプログラミング、機械操作、CAMを使用した製品設計や製造ができるようになります。
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術によって概ね3ヶ月から6ヶ月程度でベテラン技能者のOJTにより、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。およそ2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事ができるようになります。
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験の手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中に十分可能です。(※合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)
CADトレース技能審査(中央職業能力開発協会)
最も受験者が多く、業界で認知されている資格で、主にCADを操作して図面作成業務に携わる方々を対象に、CADを用いた写図(トレース)業務に必要な技能を評価する試験です。試験実施に当たっては、各都道府県職業能力開発協会の協力を得て実施しており、年間5,000人(平成16年実績)の方が受験しております。
試験実施部門は、機械と建築の2部門あり、等級は初級、中級、上級の3つに分かれています。初級はCADトレースに関する業務に従事されている方または予定が見込まれている方が受験できます。中級は、CADトレースに関する6ヶ月以上の実務経験か中央職業能力協会会長が指定する3ヶ月(総教育訓練時間が概ね300時間)以上の関連する教育訓練課程を修了された方または受けている方が受験できます。さらに上級は、同一部門の中級合格後、CADトレースに関する3ヶ月または1年以上の実務経験がある方が受験できます。なお、合格者はそれぞれ「技士」の称号が与えられ、“CAD操作のキーマンの証”として、就職活動にご活用頂けます。
技能検定 機械・プラント製図(機械製図CAD作業)(中央職業能力開発協会)
技能検定 建築図面製作(建築CAD作業)(中央職業能力開発協会)
就職後のスキルアップ
就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、中央職業能力開発協会のCADトレース技能者試験などを受験したりすると、さらにスキルを向上させることができます。
お問い合わせ先
ポリテクセンターいわき 【訓練課受講者係】
TEL
0246-26-1332
FAX
0246-26-1237