住環境コーディネーター科
訓練の概要
現在の住宅に求められる『快適で安全な住まいづくり』とは、デザイン性、耐震性、省エネ性、バリアフリー対策など多くの性能が求められます。このような顧客の様々な要望や夢の実現のため最適な住環境の提案をするのが『住環境コーディネーター』です。当科では、建築関連基礎知識や、施工技術、プレゼンテーション技術を習得して、住宅産業(新築・リフォーム・住宅設備・建材関連など)への幅広い就職を目指します。
訓練内容
建築基礎知識
木造住宅の設計・施工に必要な建築用語や建築基礎知識(建築構造、建築法規、住宅計画)、建築図面の読み方に関する知識を習得します。
- 建築物の構造
- 建築関連法規
- 住宅の計画
- 住宅模型製作
住環境改善計画と提案
『快適で安全な住まいづくり』に繋がる木造住宅の強度(耐震性)とバリアフリー性(福祉住環境)に関する基礎知識と提案技術を習得する。
- 木造住宅の構造計画
- 高齢社会と住環境
- 住宅のプレゼンテーション
- 木造住宅パーススケッチ技術
- 住宅改修提案
- 住宅の広告作成技術
建築CADと住宅広告
建築CADの基本操作を学び、CADによる木造住宅各種図面の作成技術と建築図面に関する知識を習得する。さらに、住宅広告の作成技法を習得する。
- パソコンの基礎
- JW_CADの基本操作
- 木造住宅図面の作成
- 3次元CADを用いた住宅モデルの作成
- 住宅広告物企画作成
住宅リフォーム施工
木造住宅の内装(床・壁・天井)に関する下地施工と仕上げ施工技術を習得する。
- 内装下地施工
- 内装仕上げ施工
住宅設備(電気・給排水)
住宅の電気設備に関する基礎知識と施工技術及び給排水衛生設備に関する基礎知識と施工技術を習得する。
- 住宅電設概論
- 住宅照明コンセント設備施工
- エコ電気設備(オール電化)と太陽光発電
- 住宅用衛生器具に関する知識
- 住宅の配管設備と上下水道
住宅の省エネルギー
住宅の省エネルギーに関する知識と提案技術・断熱施工技術を習得する。
- 室内環境知識
- 省エネルギー基準
- 省エネルギー手法
- 気密・断熱工事の概要
受講条件
過去の経験
特に必要ありません。未経験の方がほとんどです。ご安心ください。
事前に習得していることが望ましいスキル
CAD操作の経験は必要ありませんが、パソコンの基本操作説明は訓練では実施しませんので、CAD操作の訓練開始までにご自身で勉強していただくことをお願いします。 (パソコンの基本操作とは、パソコンの起動と終了、ファイルを開く、保存、コピー、フォルダの作成、ファイルの整理、文字の入力などの操作のことです。)
各訓練科共通条件
- 再就職を強く望む方であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就業を希望する職務と入所希望訓練科との整合性のある方。
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来たさないような健康状態である方。
- 職業訓練を受講するうえで必要な、集合訓練における協調性のある方。
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
受講料は、無料です。
ただし、個人の所有となる教科書、作業服、訓練災害保険等は、個人負担となります。またこの訓練経費に関しては、訓練の科目によって異なります。また住環境コーディネーター科では、入所後各自で、作業用手袋、マスク、配布資料整理用ファイルなどを準備していただきます。
主な職種と仕事の内容
一般的な職種名(訓練により就職可能な職種)
- ハウジングアドバイザー
- 住宅設計サポートの仕事
- 住宅展示場接客の仕事
- 住宅販売・リフォーム営業職
- 住宅設備建材販売営業職
- 住宅リフォームアドバイザー
- 福祉住環境アドバイザー
- 建築関連事務職
対象業界
- 新築住宅業界
- リフォーム・リノベーション業界
- 不動産業界
- 土地建物開発業界
対象企業
- ハウスメーカー
- 工務店
- リフォーム専門会社
- 建設会社
- 不動産会社
- 土地建物開発会社
- 建築設計事務所
- 建築建材販売会社
- 設備機器販売会社
こんな人に向いている
住まいづくりに興味があり、住宅産業に関連する業界に再就職をして、家づくりという顧客の夢の実現のサポートがしたいと思われる方
関連資格
訓練期間中に取得可能な資格
特別教育
- 足場の組立て等の業務に係る特別教育
安全教育
- 丸のこ等取扱作業従事者安全教育
任意の受験で取得可能な資格
- 福祉住環境コーディネーター(2級)
就職事例の紹介
(1)就職率
- 令和3年度:72.7%
- 令和4年度:88.4%
- 令和5年度:84.2%