ケーブル配線施工に必要な知識や工具の使用方法を理解し、電気設備施工の基礎技能を習得します。
電気設備技術科(訓練期間6ヵ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
■第二種電気工事士の国家資格が取得しやすいコースです。法令により電気工事は無資格で行ってはならないと定められており、この資格の取得は就職に大いに役立ちます。
■希望者には電気工事士や消防設備士等の資格取得に向けたアドバイスを行っています。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- リレーシーケンス制御及びPC制御回路の設計・施工ができる。
総訓練時間
- 665時間
訓練到達目標
1. 一般用電気設備工事 I
2. 一般用電気設備工事 II
電気設備工事に関する配管・配線技術について、実習を通して習得します。
3. 空調機器工事・電灯配線工事
エアコンの据え付け方法を習得します。また、太陽光パネル・模擬家屋を使用した配線実習を行います。
4. シーケンス制御 I
自動制御の基礎となるシーケンス制御の配線・設計・点検方法を習得します。
5. シーケンス制御 II
PLC制御による回路設計・電動機制御方法を習得します。
6. 消防設備工事・CAD活用技術 II(電気設備)
自動火災報知設備の設計・施工・点検方法を習得します。また、CADを使用した図面作成方法を習得します。
受講要件
過去の経験
- 特に必要ありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- 最近の建築物は大型化、高層化、省力化、省エネルギー化が進んでおり、複雑で高度な電気設備となってきています。さらに、プレハブ工法建築が進行することにより、現場作業の減少やコンピュータによる管理が増加していることから情報システムの知識と技能があればより取り組みやすいでしょう。
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる方であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障をきたさないような健康状態である方
- 職業訓練を受講するうえで必要な集合訓練において協調性のある方
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。ただし、教科書代(約15,000円)については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
(前職) (修了後の職種)
・サービス業→ 電気工事士
・製造業 → 電気工事士
・営業・販売→ 電気機器保全
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
電気工事作業者
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。 工事は、施工図を基に配管・配線を行い、最終的に照明器具やスイッチに至る接続をします。作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。 作業は、災害の発生を防ぐための安全法令や基準を守らなければなりません。また、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。 現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
職種との相性(こんな方に向いている)
主に建設現場での作業になり、高所、狭所での作業となりますので、平衡感覚が優れていることが求められます。また、一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で安全に対する責任感が必要です。また、通常は複数人での作業となりますので、他の作業者とのコミュニケーションが必要です。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事
- 電気設備管理
- 消防設備工事
- 電気制御設計
- 制御盤製作
- 電気機械器具組立・修理
求人票に記載されている職種名
電気工事士、現場作業員(電気工事業)、電気工事・内線工事、電気機器製造
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事の現場での施工等一式
- 有資格及び上司等の管理指導のもとにおいて、各種電気工事の作業及び設計作成
- 弱電、強電、照明、計装等の電気工事一式
- 制御盤の組配機械周り工事等
- 木造住宅等の電気工事
- 工場内配線工事、ホテル・ビル等の内線工事
就職率
95.0%(令和3年度実績)
修了者の主な就職先
- イオンディライト株式会社
- 株式会社ミナミコーポレーション
- 大同端子製造株式会社
- 鳥取通信工業株式会社
- 株式会社吉備総合電設
- フジタ電気設備有限会社
- 有限会社ケイディエス
- 株式会社鳥取メカシステム
※平成30~令和2年度修了生
賃金情報
修了生の採用時の賃金実績(前職の経験等の諸条件に応じて異なる場合があります)
- 15万円から20万円程度
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了すると電気設備の設計・施工及び保守管理ができるようになりますので、この基本技能を活かし、各種資格も任意で取得すれば、就職先企業で活躍できます。 ・修了生の声 電気に関しての基本的な知識を訓練により習得できたことから、若い社員を教育する立場となりました。また、工事をする上でも「なぜそのようにしなければならないのか?」を理屈と実技で学べたので、現場の作業者を納得させることができました。
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。(※但し、合格を保証するものではありません。)
第一種電気工事士((ー財)電気技術者試験センター)
自家用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能について、筆記試験及び技能試験により行います。 試験は、筆記試験10月上旬、技能試験12月上旬に行われます。 ※第一種電気工事士免状取得については、試験合格後3年の実務経験が必要 →
電気工事士に関する情報を見る第二種電気工事士((一財)電気技術者試験センター)
一般用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能について、筆記試験及び技能試験により行います。試験は、上期・下期と年に2回実施され、上期は筆記試験が5月下旬、技能試験が7月下旬、下期は筆記試験が10月下旬、技能試験が12月中旬に行われます。 →
電気工事士に関する情報を見る消防設備士((一財)消防試験研究センター各都道府県支部)
消火栓、消火器、火災報知機、救助袋、スプリンクラー等の消防用設備等の設置、維持・管理をします。資格は甲種(工事・整備・点検ができるが受験資格が必要)と乙種(整備・点検ができる)の2種類があり、取扱う設備によって、 甲種が特・1~5類、乙種が1~7類に分けられています。当センターでは自動火災報知機設備などの整備・点検ができる乙種4類の受験を推奨しています。 →
消防設備士に関する情報を見る就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、各種資格試験等を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター鳥取 【訓練課】
TEL
0857-52-8802
FAX
0857-52-8784
tottori-poly03@jeed.go.jp