“車両系建設機械(整地・運搬・積込み及び掘削用)運転技能講習”の資格取得を主として、バックホウ及びホイール式トラクター・ショベルの構造、機器の取扱い、操作、日常点検、等に関する基本的な知識・技能を習得します。
建設荷役車両運転科(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
各種建設機械の構造、機能、取扱いの概要と関係法令について理解するとともに、基本的な施工をするための運転に関する関連知識及び技能を習得し、建設機械の日常点検整備についても理解します。また、荷役運搬機械を使って荷の運搬・積込み作業の運転に関する関連知識及び技能を習得するとともに、小型移動式クレーン等を用いて各種荷役作業をするための運転並びに玉掛け作業に関する関連知識及び技能を習得します。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
訓練期間6ヵ月で建設車両による整地、掘削、運搬、積込等の作業と荷役車両での積込運搬作業に分け各々3ヶ月で実施します。この間、6種類の技能講習の取得と安全な運転及び作業方法を学びます。
1ヶ月ごとの訓練到達目標
1ヶ月ごとの訓練によって習得する具体的な内容を以下に整理しました。一つの目安として参考にしてください。
1.「建設機械作業1」(4月・10月)
2.「建設機械作業2」(5月・11月)
“車両系建設機械(整地・運搬・積込み及び掘削用)運転技能講習”の資格を取得したうえで、バックホウ及びホイル式トラクター・ショベルに加え、ブル・ドーザーの構造、機器の取扱い、操作、日常点検、等に関する応用的な知識・技能を習得します。
3.「建設機械作業3」(6月・12月)
“車両系建設機械(解体用)運転技能講習”の資格取得を主として、バックホウをベースマシンとして作業装置の“破砕機”、“圧砕機”、“つかみ具”の構造、機器の取扱い、操作、日常点検、等に関する基本的かつ応用的な知識・技能を習得します。
※豆知識
ユンボは油圧ショベルの商品名が一般名詞化したもので、本来は、フランス・シカム社(現ユンボ社)及び技術提携していたキャタピラー三菱の製品に付けられた商品名です。
4.「荷役機械作業1」(7月・1月)
“フォークリフト運転技能講習”の資格取得を主として、構造、機器の取扱い、操作、日常点検、等に関する基本的かつ応用的な知識・技能を習得します。
5.「荷役機械作業2」(8月・2月)
“小型移動式クレーン運転技能講習”の資格取得を主として、構造、機器の取扱い、操作、日常点検、等に関する基本的な知識・技能を習得します。また、“玉掛け技能講習”の資格取得も加えて、荷の運搬に要する“吊り具、荷掛け・荷外し”等に関する基本的な知識、技能を習得します。
※豆知識
ユニックとは、フランスのユニック社及び技術提携していた古河ユニックが製造・販売していたトラック搭載型クレーンの商品名が一般名詞化したものです。
6.「荷役機械作業3」(9月・3月)
“ショベルローダー等運転技能講習”の資格取得を主として、構造、機器の取扱い、操作、日常点検、等に関する基本的かつ応用的な知識・技能を習得します。これに加え、フォークローダーの作業装置への取替えによる基本的かつ応用的な知識・技能を習得します。
受講要件
過去の建設荷役車両運転の経験
特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
特に必要ありません。
受講料
無料です。 ただし、教科書代(約12,000円)が必要となります。
- 作業服及び安全靴、手袋等が必要となります。
- 職業訓練生災害傷害保険(任意)(6ケ月訓練保険料 約5,000円+振込手数料)
- 外部機関における資格試験等(大型特殊自動車免許、危険物等)は任意受験となります。
- 教科書等の改訂により金額が変動することがあります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(前職) (修了後の職種)
トラック運転手 → 重機オペレーター
小売業 → 配送作業員
サービス業 → 運転手
建設業 → 工場作業員
医療・福祉業 → 食品製造業
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
フォークリフト運転手、建設機械オペレータ、小型移動式クレーンオペレータ
フォークリフト運転手
港湾や工場などで製品を運んだり、運送会社で荷物を運ぶためのフォークリフトを運転します。フォークリフトの資格には2種類あって、最大荷重1t未満のフォークリフトは特別教育という講習で運転が出来ますが、最大荷重に制限が無く最大荷重1t以上のフォークリフトには指定教習機関が実施する技能講習を受講し、修了試験に合格した者でなければ運転することが出来ません。パレットをきれいに積み上げするパレタイジング作業は、正確で細かい操作が必要で、習熟した技能が求められます。
近年、流通業界はシステムの大規模化、機械化にともなってフォークリフト運転手のニーズは年々高まっています。
建設機械オペレータ
土木・建築などの工事現場で活躍する各種建設機械を操作、運転します。主なものとして、ブルドーザー、トラクターショベル、油圧ショベル、杭打ち機などがあります。ブルドーザー・油圧ショベル・トラクターショベルを運転するためには車両系建設機械(整地・運搬・積み込み・掘削)運転技能講習を修了し、資格を取得する必要があります。
安全に配慮する注意力に加え、操作をスムースに行う運動神経が求められますが、力仕事ではないので近年女性のオペレータも増加しています。
小型移動式クレーンオペレータ
土木、建築、造園、設備工事等の幅広い分野で各種クレーンが活躍しています。このクレーンを運転するためには、つり上げ荷重により資格が区分されています。つり上げ荷重0.5t以上1t未満の移動式クレーンは特別教育の修了が必要です。作業現場で活躍している積載型トラッククレーン(通称ユニックともいう)やトラッククレーン、あるいはラフテレーンクレーン等のつり上げ荷重1t以上5t未満の小型移動式クレーンを運転するためには小型移動式クレーン技能講習の資格が必要です。5t以上の移動式クレーンは移動式運転士免許が必要です。移動式クレーンの作業に付随する玉掛け作業を行う場合には、玉掛け技能講習を修了する必要があります。移動式クレーンで公道を走行するためには、勿論、普通免許や大型免許が別途必要です。クレーンの仕事に従事するためには、操作するクレーンによって必要とする資格が安全衛生法で定められており、登録教習機関(当センターも該当しています)での資格取得が必要とされています。
訓練により就職可能な主な仕事
- フォークリフト運転(パレタイジング作業)
- 小型移動式クレーン運転
- ショベルローダー等運転
- ブルドーザー運転
- トラクターショベル運転
- 油圧ショベル運転
- 解体用機械運転
- 玉掛け作業
求人票に記載されている職種名
解体作業員、クレーンオペレーター、現場管理者、大工、作業員、配管作業員 大型運転手、フォークリフト運転手、運転手、現場技術者、土木作業員、配達員
就職後の仕事例(求人票から)
- 土木工事及び運送事業に伴う運転業務
- 倉庫内仕分作業及び配送業務
- 荷物等の仕分け・車への積載作業及び運転業務
就職率
年度別 | 就職率 |
---|---|
令和2年度 | 91.9% |
令和3年度 | 93.5% |
令和4年度 | 96.0% |
修了生の主な就職先
- 村井建設株式会社
- 有限会社 本別砕石工業
- 陽伸工業株式会社
- 釧路ポートサービス株式会社
- 株式会社釧路製作所 など
賃金情報
修了者採用時の賃金(給与総支給額) 181,000円~220,000円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了すると、建設荷役運転関連の基本的技能・関連知識と資格を取得できますので、この基本的技能を活用して、就職先企業で建設荷役運転関連業務が幅広くできるようになります。
訓練修了時に取得できる資格
※各種技能講習における資格証交付は、厚生労働省令に基づくものであり、在所中での取得を100%保証するものではありません。
車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
(北海道労働局長 登録教習機関北労安教第58号 登録有効期間満了日2029年3月30日)
車両系建設機械(解体用)運転技能講習
(北海道労働局長 登録教習機関北労安教第303号 登録有効期間満了日2029年3月30日)
フォークリフト運転技能講習
(北海道労働局長 登録教習機関北労安教第214号 登録有効期間満了日2029年3月30日)
玉掛け技能講習
(北海道労働局長 登録教習機関北労安教第132号 登録有効期間満了日2029年3月30日)
小型移動式クレーン運転技能講習
(北海道労働局長 登録教習機関北労安教第246号 登録有効期間満了日2029年3月30日)
ショベルローダー等運転技能講習
(北海道労働局長 登録教習機関北労安教第189号 登録有効期間満了日2029年3月30日)
任意に取得する資格
- 大型特殊自動車免許
- 大型自動車免許
- 大型牽引免許
- 危険物取扱責任者等
建設機械運転操作業務系
車両系建設機械(基礎工事用)機械運転技能講習修了証
不整地運搬車運転技能講習修了証
締固め用(ローラ)特別教育修了証
コンクリート打設用機械運転資格
大型自動車免許
大型特殊免許
建設機械施工技士免許(1級・2級)
荷役機械運転操作業務系
移動式クレーン運転士免許(国家資格)
大型自動車免許
大型特殊免許
就職後のスキルアップ
就職後は就職先の実務経験を活かして国家資格に挑戦し、建設機械施工技士1、2級免許などその他の種目を受験したりするなど さらにスキルを向上させることができます。
就職後の資格取得について【建設荷役車両運転科】
就職後は実務経験を生かして、国家資格の技能検定である1級建設機械施工技術検定試験等を受験するなど、さらなるスキルアップを目指せます。 当センターでは、就職後においても職業能力のさらなる向上に係る相談・支援を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
託児サービスについて
「託児サービス」とは、子育て中で職業訓練が受けられない現状にある方が、安心して職業訓練を受講できるように周囲の託児施設と連携し、訓練受講中にお子様を託児施設に預けることができるサービスです。これまで職業訓練を子育てが理由でできなかった方、この制度を利用して職業訓練を受講してみませんか。
詳細については 託児サービスのご案内 からご確認いただけます。
お問い合わせ
ポリテクセンター釧路【訓練課】
TEL
0154-57-5938
FAX
0154-57-8130