電気工事の工具の使い方、配線作業の基礎を習得します。
電気設備技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備の知識と技能を仲間と一緒に身に着けます。
6つのシステム受講で技術・技能を習得し資格取得にチャレンジします。(※但し、資格取得のみが目的ではございません。)
・電気工事・設備工事・保守関連職種への再就職を目指すコースです。
・電気工事・設備工事に係る配線・制御などに関する技能と知識を習得します。
訓練全体(6か月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気工事の設計・施工について習得します。
- シーケンス制御及び自動火災報知設備の設計・施工について習得します。
総訓練時間
- 666時間
訓練到達目標
1.「一般用電気設備工事 1」
2.「一般用電気設備工事2」
金属配管、ビニル配管等の加工・配線作業を習得します。
3.「電灯配線工事、CAD活用技術(電気設備)」
模擬家屋での実践配線工事及びパソコンを使用してCAD図面の書き方を習得します。
4.「シーケンス制御」
制御盤配線作業により自動制御の基礎を習得します。
5.「PLC制御・自動火災報知設備」
自動制御の応用(PLC)と自動火災報知設備の工事・点検作業を習得します。
6.「自家用電気設備/空調設備工事」
6000ボルト用高圧受変電設備の保守及びルームエアコンの取付、取外方法を習得します。
受講要件
過去の当該訓練分野の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特になし
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がない方(健康状態・受講態度等)
受講料
受講料は無料です。
ただし、テキスト(25,000円程度)、作業帽(当センター指定:1,100円程度)、作業服、手袋などが必要になります。
詳細は入所時にご案内します。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当該訓練分野が未経験の方でも、下記のような関連職種に就職されています。
(ただし、必ずしも下記のとおり就職できるとは限りませんので、ご了承願います。)
(前職) (修了後の職種)
・機械設計 → 通信設備工事
・飲食店員 → 電設資材卸・販売
・製造業 → 電気工事士
・一般事務 → 電気工事士
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
電気工事士(低圧・高圧)、空調設備工、配電盤組立工、消防設備士、ビル設備管理、施設保安員
電気工事の仕事
電気工事の仕事は大きく、電気を供給する側の外線工事と需要する側の内線工事に分けられます。当センターで学ぶ内容は、住宅や事務所等の電気の需要場所に対し、電線やケーブルの配線、スイッチやコンセント、照明器具などの取り付けを行い、電気を安心・安全に使うことのできる環境を作る内線工事の仕事です。
工事は、災害の発生を防ぐため、関係法令や技術基準を守らなければなりません。
作業は通常、数人のグループ作業が多く、相互のコミュニケーションが重要です。
また、建物の天井裏や床下での作業、高所および屋外での作業や、厳しい環境・気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。
職種との相性(こんな方に向いている!)
グループでの仕事に苦手意識が無い方
訓練により就職可能な仕事
- 電気工事、電気設備工事、自動火災報知設備工事、空調設備工事
ビル設備管理、工場等の電気保全職、配電・制御盤の組立
求人票に記載されている職種名
電気工事作業者、電工、電気技術者、電気機器技術者、送電線架線工、ビル管理
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事の業務
- 空調・通信設備の業務
- 配電盤の業務
- 消防設備の業務
- 設備保全の業務
就職率
令和4年度 90.0%
令和3年度 90.7%
令和2年度 78.9%
修了生の主な就職先
- 株式会社電工社 〔電気工事業〕
- グローバルテクノ株式会社〔電気工事業〕
- 株式会社長谷川電気工事〔電気工事業〕
- 太陽電設株式会社〔電気工事業〕
- 建正電設株式会社〔電気工事業〕
- 高橋電機株式会社〔制御盤・配電盤製作業〕
- 援護化学株式会社〔消防・防災設備業〕
- 協同組合福島消防設備点検センター〔消防・防災設備業〕
- 株式会社トーカンオリエンス〔施設設備保全担当、ビルメンテナンス業〕
- 太平ビルサービス株式会社〔設備メンテナンス〕
賃金情報
修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 20代 22万円
- 30代 19万円
- 40代 23万円
- 50代 19万円
※年齢・経験・資格・家族構成等により異なります。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
電気工事に関する分野では、電気設備の図面の見方・書き方、施工技術の基本的な技能・技術を学びます。制御の分野では、リレーシーケンス制御とPLC制御の基本的な技能・技術を学びます。さらに自動火災報知設備、空調設備(ルームエアコン)について学びます。
これらの知識は、電気工事会社での業務では勿論のこと、店舗、工場、ビルなどの場で電気設備の保守管理業務で活かされ、電気工事だけではなく、制御盤の製作や電気設備の保守管理等の業務に就く修了者がおります。
当初は訓練と現場の違いで戸惑うことはあるのかもしれませんが、基本的な知識は備わっている訳ですから、後はそれをベースに現場経験を積み、それぞれの職業生活を歩むこととなります。
訓練終了時に取得できる資格
・低圧電気取扱業務特別教育
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
- 第二種電気工事士[一般財団法人電気技術者試験センター](年2回 筆記・実技試験)
- 第一種電気工事士[一般財団法人電気技術者試験センター](年2回 筆記・実技試験)
- 消防設備士(甲種・乙種)[一般財団法人消防試験研究センター](各県で筆記試験)
就職後のスキルアップ
就職後も、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の修得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター福島 【訓練課 受講者第一係】
TEL
024-534-3644
FAX
024-533-6610