電気設備保全科(企業実習付)のご案内
※ おおむね55歳未満の方が対象です。
訓練の概要
電気設備保全科(企業実習付)では、大きく分けて以下の2つの技術を学びます。
1 「電気工事」では、建物の中の照明や壁に埋まっているスイッチなどの配線、施工方法を学び
ます。
2 「シーケンス制御」では、工場のベルトコンベアやリフト、エレベータなどで使われる技術で
電気の力で機械の動きを制御することを学びます。また、本訓練5か月目に実施する「企業実習」
では、実際の民間企業での実習を通じて、実践的な知識と技能を学びます。
訓練全体の仕上がり像(訓練目標)
電気設備工事ができる。かつ設備保全技術を習得し、地域の企業実習により現場経験からの実践的な知識と技能を習得する。
訓練期間(6か月)
訓練内容
1.「電気設備配線工事」(1か月目)
電気の基礎知識から始まり、電線の被覆の剥き方、器具への配線方法、配線図の書き方、配線施工方法など電気工事に従事する上で必要な知識、技能を学びます。
2.「有接点リレーシーケンス制御」(2か月目)
電気の配線を組むことにより、電動機(モーター)の正転、逆転を切り替えるなどの動作をさせる技術を学びます。
3.「電気保全・制御盤制作」(3か月目)
電気機器の設備について理解し、メンテナンスなどの保全業務の技術を学びます。また、機械を動かすための制御盤などの盤製作に必要な技能・技術を学びます。
4.「PLC制御」(4か月目)
コンピュータで作成したプログラムにより機械を制御する技術を学びます。また、タッチパネルを用いた制御の方法や、タッチパネルの画面の書き方などの技術も学びます。
※「PLC」(Programmable Logic Controller)とは、シーケンス(順番)を制御するためのコン
トローラーのことです。
5.「企業実習」(5か月目)
県内の電気関連の民間企業において実際の現場を約1か月間体験します。企業人としての心構えや電気関連企業の実務作業等を経験することで実際の現場で必要な技能・技術を学びます。
6.「企業実習後のフォローアップ」(6か月目)
企業実習での訓練内容等を発表し、グループ討議などを通して解決策を見つけ出すなどの問題解決手法を学びます。また、フォローアップ期間において、ベルトコンベアの構築技術などについて学びます。
入所前の前職と修了後の就職職種の例
電気関連の仕事が未経験の方でも、当科の訓練に関連する以下の職種に就職されています。
(ただし、必ずしも以下の職種で就職できるとは限りませんのでご了承ください。)
(前職) (修了後の就職職種)
・接客業 → 保守メンテナンス
・製造オペレータ → 制御盤制作
・畜産業 → 電気工事
訓練に関する主な求人職種
- 電気計装設備の保全
- 分電盤・制御盤・配電盤等の『電気的図面』の作図
- 工場機械の修理及び改善箇所のメンテナンス
- 電気・計装設備の納入調整及び保守点検
- 設備(コンベア、油圧、装置タイミング、シーケンサー)の保全
- 工場の機械設備のメンテナンス作業
- プラント計装工事
- 電気・計装工事の設計業務
就職率
94.4%(令和5年度実績値)
86.7%(令和4年度実績値)
95.7%(令和3年度実績値)
修了生の主な就職先
〔順不同〕★ 修了生を採用された企業さまの声は こちら をご覧ください。
訓練修了時に取得可能な資格
低圧電気取扱業務特別教育
労働安全衛生法による規定に基づき定められている特別教育
フルハーネス型墜落制止用器具(安全帯)特別教育
労働安全衛生法による規定に基づき定められている特別教育
訓練受講期間中にチャレンジできる資格
訓練において習得した内容を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
(ただし、合格を保証するものではありません。試験に係る詳細につきましては、各資格の主催者にお問合せください。)
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後も新たな分野の職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター宮崎【訓練課 受講者係】
TEL 0985-51-1512
FAX 0985-51-1513