電気の基礎知識から第二種電気工事士の取得レベルに準じた技能・知識を習得します。
工場管理技術科(電気保全)のご案内
訓練内容
訓練により習得できる技能
工場電気設備を理解し、電気に関する工事と保全技術、太陽光パネルのメンテナンス技術を習得します。
あわせて生産管理業務を体系的に理解し、工場の管理・改善や生産性向上に必要な知識を習得します。
訓練全体の目標/人材像
- 工場管理技術科(電気保全)は二つの方向性があります。一つ目はビル・電気設備の管理や保守・点検作業での就職、二つ目は工場の生産管理や改善業務での就職を目指します。
- 訓練で統計的手法を習得しますので、研究関連での就職に役立てる方もいます。
総訓練時間
657時間
テーマごとの訓練内容
1.電気配線工事
2.シーケンス制御技術
シーケンス専用のコンピュータ(PLC)を利用した生産設備の制御技術と電動機について習得します。
3.電気保全、消防設備工事、太陽光
機械の電気部分の故障発見、復旧の仕方を習得します。
自動火災報知設備の施工技術を習得します。
太陽光パネルの仕組みと検査方法の技術を習得します。
4.生産管理
生産計画と生産統制、生産性分析、生産方式、管理監督者の役割等を理解し、生産管理を企画推進するための知識を習得します。
5.品質管理
パソコンを使用した統計的品質管理手法、生産工程での品質の作りこみ、生産・品質管理・問題の発生防止の考え方を習得します。
6.原価・労務管理
間接費配賦計算での原価算定、材料費・加工費のコストダウン法、労働基準法、安全衛生管理を推進するための知識を習得します。
受講要件
過去の電工経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 工場管理・品質管理は、パソコンを使用しての分析・計算が行われますので、パソコンを操作したことがある方。(ワープロソフト、表計算ソフトなど)
- 電気工事関連では現場作業の減少やコンピュータによる管理が増加していることから、情報システムの技能・知識のある方は、さらに訓練効果が期待できます。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。
※教科書代(約8,000円)については、実費負担となります。
※電卓、作業服、手袋、安全靴、帽子は各自で用意していただきます。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
年齢が比較的若い方の場合、生産管理が未経験で生産管理部門へ進まれた方や、電気工事が未経験の方でも、電気工事と関連する職種に就職されています。
年配の方の場合ですと、今までの経験をプラスアルファしてビルメンテナンス、設備関連管理会社、などへ就職されています。
前職 修了後の職種
自動車部品加工・製造 ⇒ 品質保証
販売 ⇒ ビルメンテナンス
木材製造作業員 ⇒ 資材購買
自動車部品検査 ⇒ 設備管理
製造事務 ⇒ 生産管理事務
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 電気工事作業者、生産管理、品質管理、品質管理検査員、ビル設備管理者
電気工事作業者の仕事
- 電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。 電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。 そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。 作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。 作業は、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。 また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。 キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。 作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。 (「私のしごと館」JobJob WORLDより)
生産管理の仕事
- 生産の予定と実績を管理する能力が求められます。
- 工場の各部門の作業状況や進捗を管理します。
品質管理の仕事
- 受入工程、製造工程のラインや最終工程で製品や仕掛品の品質を管理します。
品質管理検査員の仕事
- 工場の検査工程で製品検査等に従事します。
- 近年、ISO9001シリーズの認証が広まり、ISO推進事務局の一員として活躍しています。
ビル設備管理者の仕事
- ビルの設備の各種管理を行います。
- 大規模なビルでは、建物付帯設備の管理に従事します。
職種との相性(こんな方に向いている!)
- 電気工事作業者 主に建設現場での作業になり、高所、狭所での作業となりますので、平衡感覚が優れていてることが求められます。 また、一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感が必要です。
- 生産管理 計画の立案が可能で仕事の配分をするのが得意な方。
- 品質管理 正常値と異常値を正確に分別でき、観察眼が鋭い方。
- 品質管理検査員 細かい作業が苦にならず、観察眼が鋭い方や計算が得意な方。
- ビル設備管理者 物事を慎重に考え実行できる方。
訓練により就職可能な主な仕事
- ビル管理
- メンテナンス業務
- 電気設備管理
- 工場電気管理
- 品質管理
- 生産管理
- 研究施設関連データ解析アシスト
- 資材・購買調達部門業務
就職率
- 令和4年度実績 95.5%
- 令和3年度実績 100%
- 令和2年度実績 65.6%
修了者の主な就職先
- 原子力エンジニアリング株式会社
- 株式会社エッグドリーム八千代
- 都市環境整美株式会社
順不同
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了すると電気設備などの施工及び保守管理ができるようになりますので、この基本技能を活用して各種資格も任意で取得しており就職先企業で活躍できます。
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第二種電気工事士
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一般財団法人 電気技術者試験センター〔外部サイト〕
電気工事士は従事できる電気工作物の範囲によって、第一種と第二種に分かれています。 第二種電気工事士は、暮らしに直結した家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機や電気器具、照明等のための低電圧で比較的受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。
消防設備士
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一般財団法人 消防試験研究センター〔外部サイト〕
消火栓、消火器、火災報知機、救助袋、スプリンクラー等消防用設備等の設置、維持・管理をします。 資格は甲種と乙種の2種類があり、取扱う設備によって甲種が特類及び1~5類、乙種が1~7類に分けられています。
品質管理検定(QC検定)
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日本規格協会〔外部サイト〕
毎年3月と9月の2回、試験が開催されます。QC検定の3級の内容は、訓練コースの「品質管理の基本」他の内容と類似しています。試験は、マークシート方式で合格率は、50%程度です。
中小企業診断士[経営管理]
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中小企業診断協会(J-SMECA)〔外部サイト〕
中小企業者に適切な経営の診断及び経営に関する助言を行うことが出来る資格です。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。お問い合わせ先
ポリテクセンター茨城 【訓練課受講者係】
TEL
0297-22-8845(直通)
FAX
0297-22-8822