社会人としての基礎力を身につけ、実践的な訓練につなげます。
【企業実習付き訓練】機械エンジニア科のご案内
訓練内容
訓練により習得できる技能
機械や車などの機械部品を作るために必要な知識や技能の基本を身につけます。図面の読み方、加工物の測定方法、基本的な機械操作などを習得します。
1ヶ月の企業実習では、生産現場で就労するために必要な能力の基盤を作ります。
機械エンジニア科を修了すると、技能検定2級の受検に必要な実務経験2年が免除されます。
※準備中のため旧コース名となっております。
訓練全体の目標/人材像
- 製造業の就労経験がない方でも、基本作業を習得した機械加工技術者として就職することを目指します。
- 丁寧できめ細やかな作業ができるなど、企業で重宝されるため、女性製造者も増えています。
- 機械加工の手順を学び、就職後も長く活躍することを目指します。
総訓練時間
ビジネススキル講習付き792時間(内140時間は企業実習)
ビジネススキル講習なし700時間(内140時間は企業実習)
※技能検定の受検資格の関係上、
6,7月開講コースは7月下旬~9月上旬までの期間、
12,1月開講コースは1月下旬~3月上旬までの期間、7時限目まで(16:15まで)授業があります。
テーマごとの訓練内容
1. ビジネススキル講習
2. 機械製図・2次元CAD
機械図面の読み描きに必要な知識、2次元CADを使った図面作成の方法を習得します。
使用ソフト:AutoCAD
3. 旋盤/溶接
普通旋盤の基本操作と安全作業、切削加工(外径加工・テーパ・ねじ切り・内径加工等)など技能検定2級相当の技能・知識を習得します。
溶接作業も少し経験します。
4. フライス盤
フライス盤の基本操作と安全作業、切削加工(六面体加工・溝・こう配加工等)など技能検定2級相当の技能・知識を習得します。
5. NC旋盤
NC旋盤で加工するためのプログラムの作り方、機械操作を習得します。
6. マシニングセンタ
マシニングセンタで加工するためのプログラムの作り方、機械操作を習得します。
7. 企業実習・フォローアップ訓練
実際の生産現場を経験することにより、訓練で得た技能の復習・応用と企業で求められる能力を知ることができます。
受講要件
過去のCAD操作・機械加工経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコンの操作(ワープロ/表計算ソフトの基本操作)
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。
※教科書代(7ヶ月 約6,000 円、6ヶ月 約5,000 円)については、実費負担となります。
※「職業訓練生総合保険」の保険料予定金額は7ヶ月5,550円、6ヶ月4,900円です。
※作業服、安全靴、帽子、保護メガネは各自で用意していただきます。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
前職 修了後
PC修理・販売 ⇒ 機械加工・金属加工
家具雑貨塗装 ⇒ 組立・機械加工
大工 ⇒ 機械加工
建設業施工管理 ⇒ 施工管理・CADオペレータ
ゲームプランナー ⇒ CADオペレータ
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- NCオペレータ、CADオペレータ
NCオペレータの仕事
- 設計部署からの図面を基に製品を製造する業務です。工場において、さまざまな製品を効率よく生産することが主な仕事になります。
- 製品の材質や寸法精度などによって、さまざまな工夫が必要であり、多くの経験を必要とします。
CADオペレータの仕事
- コンピュータでデザイン、設計を行う業務です。企業(建築・機械・電気・インテリア)の設計部署において設計図を作成することが主な仕事になります。
- 図面は、さまざまな規格に則って描かなければならないため、ソフトウェアの使い方だけでなく、専門知識が必要です。
職種との相性(こんな方に向いている!)
- NCオペレータ
「ものづくり」に興味があり、粘り強く集中できる方。 - CADオペレータ
「ものづくり」に興味があり、空間(立体)判断力や計算能力がある方。
訓練により就職可能な主な仕事
- 機械加工(旋盤、フライス盤)
- NC旋盤オペレータ
- マシニングセンタオペレータ
- CADオペレータ
- 機械設計補助
就職率
- 令和4年度実績 94.1%
- 令和3年度実績 88.9%
- 令和2年度実績 85.7%
修了者の主な就職先
- 株式会社小島製作所(千葉県柏市)
- 株式会社牛久製作所(牛久市)
- 株式会社島崎エンジニアリング(常総市)
- 日東高圧株式会社(つくば市)
- 株式会社大塚製作所(水戸市)
順不同
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練修了後に、未経験者であっても努力次第で企業側が要望する技術(標準的な作業時間や一定水準の仕上がり品質)を習得することも可能です。
「機械制御及び機械加工」
- 旋盤・フライス盤での加工業務
- NC旋盤及びマシニングセンタのプログラミングや機械操作業務
- 製品検査業務
「機械製図CAD」
- 2次元CADトレース業務
- 3次元CADによるモデリング業務
- CAD設計業務
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
技能検定 機械加工職種2級(普通旋盤作業、フライス盤作業など)
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中央職業能力開発協会〔外部サイト〕
技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。 技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法第44条の規定に基づき実施されています。
技能検定に合格した者には、合格証書が交付されます。また、合格した者は技能士と称することができます。
技能検定にチャレンジ!
機械エンジニア科を修了すると、技能検定2級の受検に必要な実務経験2年が免除されます。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター茨城 【訓練課受講者係】
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