多くのプログラミング言語のベースとなっているC言語を習得します。
組込みソフトウェア科のご案内
訓練内容
訓練により習得できる技能
家電製品、産業用機器などに組込まれている小型のコンピュータと周辺機器について理解し、プログラミングの基礎から応用までの技術を習得します。コンピュータのソフトウェア開発に関する技術と知識を習得します。
訓練全体の目標/人材像
- IT関係の専門的な知識がなくても、プログラミングを理解し、IoT(Internet of Things)や情報システムを構築する現場に対応できるようになることを目指します。
- パソコンの基本操作ができる方が対象です。
総訓練時間
669時間
テーマごとの訓練内容
1. C言語プログラミング
2. 組込みソフトウェア開発
マイコンの基本操作とプログラミングを学び、センサからのデータ収集とモータなどの制御技術を習得します。
3. アプリケーション作成
JavaとAndroidのプログラミングを学び、携帯端末で情報を表示・収集するアプリケーションの作成技術を習得します。
4. ネットワーク機器開発
組込みLinuxを使用して、ネットワークを利用した情報提供や情報を収集する技術を習得します。
5. 訓練用ロボットを用いたソフトウェア開発
訓練用ロボッ卜を題材に、RTOS(リアルタイムOS)とソフトウェア開発に必要な技術と知識を習得します。
6. ソフトウェア開発手法と課題実習
ソフトウェア開発の現場で用いられる設計手法と技術を習得します。これまで習得した技術を使ってグループで課題制作を行います。
受講要件
過去の情報処理等経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 電子回路やマイコン、プログラム開発に関する知識や技術が全くなくても問題はありません。
- 実習ではキーボード操作が必須となりますので、どこにどの文字(キー)があるかは理解しておく必要があります。文字を入力するスピードは問いませんが、早ければ早いほど実習時間を有効に使えるようになります。また、Windowsを操作するため、ファイルのコピーや移動など基本的な操作を理解しておく必要があります。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。
※テキスト代(約8,000円)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
プログラムやネットワークに関する知識がなかった方(未経験)でも、下記のようなIT技術に関連する職種に就職されています。
前職 修了後の職種
コック ⇒ プログラマ
トラック運転手 ⇒ プログラマ
フリータ ⇒ システムエンジニア
サービス業 ⇒ システムエンジニア
小売業 ⇒ ネットワーク運用・管理
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- プログラマ、システムエンジニア(SE)
プログラマの仕事
- C言語やJavaなどのプログラミング言語を用いてソフトウェアを制作する人。
- SEなどの定めた仕様にしたがって、プログラミング言語を使ってソフトウェアの設計図となるソースコードを記述する。
- コンパイラなどのツールを用いて実際に動作する形式(オブジェクトコード)に変換し、試しに実行して不具合を探したり、見つかった不具合を取り除くためにソースコードを修正したりする作業も行う。
職種との相性(こんな方に向いている!)
- プログラマ
・ものをつくる、動かすことが好きな方
・共同で話し合いながら作業ができる方
・自分でネットや書籍を使って情報収集できる方 - システムエンジニア(SE)
・共同で話し合いながら作業ができる方
・柔軟な発想ができる方
・地道な作業でも一つ一つ忍耐強くできる方
訓練により就職可能な主な仕事
- 組込み技術者
- プログラマ
- サポート/ヘルプデスク
就職率
- 平成30年度実績 83.8%
- 平成29年度実績 88.9%
- 平成28年度実績 77.8%(プログラム開発技術科)
修了者の主な就職先
- ラテラル・シンキング株式会社
- 株式会社アイティ・イット
- 株式会社東日本技術研究所
- 株式会社テクノプロ テクノプロ・IT社
順不同
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
(修了者からのコメント)
・周辺技術を学ぶことができ、職場で役立っている
・C言語をしっかり勉強したことが現在のプログラム開発に役立っている
・未経験でもあきらめずにチャレンジすることが大事だと思う
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
ITパスポート
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独立行政法人情報処理推進機構〔外部サイト〕
ITパスポート試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験であり、経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関する知識をはじめ、セキュリティ、ネットワークなどのITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。コンピュータを利用して実施するCBT(Computer Based Testing)という試験方式によって実施されています。
基本情報技術者試験
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独立行政法人情報処理推進機構〔外部サイト〕
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。
LinuCレベル1
LPICレベル1
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。お問い合わせ先
ポリテクセンター茨城 【訓練課受講者係】
TEL
0297-22-8845(直通)
FAX
0297-22-8822