大学校長挨拶

これからの「ものづくり」と「ひとづくり」

東北職業能力開発大学校附属
秋田職業能力開発短期大学校
校長 中村 雅英

 現在、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。世界情勢はますます混迷の度合いを増しており、地球温暖化とそれに伴う自然災害は激しさを増しています。さらに、深刻な人材不足も大きな問題となってきました。そのような状況下では「ものづくり」に対する社会の要求も急激に変化しており、その急激な変化への対応が喫緊の課題となっています。

 当校は、そのような社会の変化にも対応できる人材の育成、すなわち「ひとづくり」を目的とした厚生労働省所轄の短期大学校であり、これまでに2,000名以上の修了生を社会に送り出してきました。修了生は、管理職として、または実践技能者として様々な分野で活躍しており、高い評価を得ています。そして今後とも、当校は社会の要求に答えられるようなものづくり人材の高等教育訓練機関であり続けたいと考えております。

 生産機械技術科、電子情報技術科、住居環境科の3科から当校は構成されており、徹底した少人数教育と実際の生産現場に直結した実験・実習時間の割合を多くしていることに特徴があります。また、DX、GXといった現代社会が要求する内容を可能な限り組み込み、社会の要求に答えられるよう、教育訓練内容の検討を続けています。さらに当校は、宮城県栗原市にある東北職業能力開発大学校の附属校としての役割も担っており、例年30%から40%程度の修了生が、より高度な知識、技術の習得のために進学しております。

 当校では、様々な方の入学を歓迎しており、多様な入試が設置されています。すなわち、2026年3月に高等学校を卒業見込みの方に対しては特別推薦入試、一般推薦入試、自己推薦入試、一般入試があり、高等学校を卒業した方またはそれと同等とみなされる方に対しては自己推薦入試、一般入試が設置されています。さらに就業経験のある方(現在無職でも、社会人経験があるのならば受験資格があります。)に対しては社会人自己推薦入試があり、事業主から推薦を受け、在職のまま入学を希望されている方に対しては事業主推薦入試があります。当校に入学を希望されている方は、各自に適した入試を選んでいただき、チャレンジしていただくことを望んでいます。

 なお当校では、企業に在職されている方を対象とした能力開発セミナーや、行政または地域産業界からの要請に応じた受託または共同研究、さらには小・中・高校生の皆さんに対するキャリア教育のお手伝いも積極的に実施しています。「ものづくり」「ひとづくり」に関心のある皆さんからの連絡をお待ちしています。

学校外観