建築物の電気設備の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識について学びます。
電気設備施工科 (職場体験付コース)(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
木造住宅構造並びに、省エネ技術を理解し、電気設備の設計・施工・保守管理や太陽光発電システムの施工・保守、HEMS、及び給排水衛生設備の基礎から施工、保守点検ができる技能及び関連知識を習得するための訓練を行います。
また、職場体験を通じ、関連職種の仕事を理解すると共に現場に即した実践的な技能及び関連知識を学びます。併せて、フォローアップ訓練では、職場体験で発生した課題の解決などの補完を行います。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 木造住宅構造を理解し、電気工事および太陽光発電システムの配線と省エネ機器の設備工事ができることを目標とします。
総訓練時間
- 706時間
訓練到達目標
1.一般用電気設備工事Ⅰ
2.住宅構造と電気工事
木造住宅の構造を理解し、各種電気工事の施工に関する知識・技能について学びます。
3.住宅電気設備施工(太陽光システム)
太陽光発電システムの施工および保守とHEMSに関する知識・技能について学びます。
4.給排水衛生設備・空調設備
給排水衛生設備及び給湯・温水配管に関する知識・技能について学びます。
また、エアコン据え付け、ガス溶接作業に関する知識・技能についても学びます。
5.CAD活用技術(電気設備)
CADを用いて建築平面図及び屋内配線図の作成に関する知識・技能について学びます。
6.職場体験(18日間)・フォローアップ訓練
建設現場や工事現場等を体験することにより、関連する業務・職務の遂行方法を習得します。
受講要件
過去の職務経験
- 特に必要ありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特にありませんが、近年どの職種においてもコンピュータの導入が進んでいますので、コンピュータに対する基礎的な知識(文章作成等)だけでも持っていると役立つと思います。
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる方であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障をきたさないような健康状態である方
- 職業訓練を受講するうえで必要な集合訓練において協調性のある方
受講料
受講料は無料です。
●テキスト代..............約10000円
●職業訓練生総合保険...約5000円
●各自で用意するもの 作業帽子、作業服、作業ズボン、作業手袋
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
・小売業→不動産代理業
・サービス業→石油卸売業
・設備工事業→建築工事業
・自動車部品加工業→燃料小売業
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
建築設備施工(電気工事士等)、太陽光パネルの設置
電気工事士、住宅設備施工の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。
電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。
そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。
作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。
作業は、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。
職種との相性(こんな方に向いている)
何かものを作ったり、修理したりするのが好きな方。また何かひとつのことをコツコツと成し遂げることのできる辛抱強い方に向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 太陽光パネル設置、保守・点検に関する業務
- 建築設備施工(電気工事、配管工事等)に関する業務
求人票に記載されている職種名
電気技術 情報通信工事スタッフ 電気・電気通信工事施工 電気工事士 配管工
発電設備設置工事 太陽光パネル施工スタッフ 設備メンテナンススタッフ
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気設備工事、省エネルギー機器の営業
就職率
90.0%(令和4年度)
賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績(前職の経験等の諸条件に応じて異なる場合があります) 30歳未満 平均17万から18万 30歳代 平均18万から19万 40歳代 平均19万から20万
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
屋内配線工事・給排水衛生設備・空調設備等の知識技能を修得しますので、第二種電気工事士などの資格を取得して、建築設備施工(電気工事、エアコン工事、配管工事等)の業務に役立てています。
訓練修了時に取得できる資格
低圧電気取扱業務に係る特別教育修了証
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)
第二種電気工事士(上期6・7月または下期10・12月)
→ 第二種電気工事士
フォークリフト運転技能講習修了証(鳥取労働局登録教習機関 第31号 登録有効期限R6.3.30)
→ フォークリフト運転技能講習修了証
ワープロ検定試験・表計算検定試験(2・3級)
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講するなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター米子 【訓練課】
TEL
0859-27-5115
FAX
0859-27-0980