住宅リフォーム技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内
- 訓練の概要(習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 入所前の職種と修了後の就職職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 就職先での習得能力の活用状況
- 訓練期間中にチャレンジできる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(習得できる技能)
建築設計補助などの業務に必要な各種建築知識と建築CAD技術、福祉住環境コーディネート技術に加え、ホームセンター販売員、建築現場作業員などの業務に必要な木造住宅施工技術、住宅リフォーム技術を習得します。
訓練全体(6ヵ月間)の仕上がり像(訓練目標)
木造住宅の工法や生産過程、納まり詳細及びリフォームに関し、施工を通して必要な知識・技能を習得します。
福祉住環境分野(お年寄りや障害を持った方に優しい家作り)を含めた住宅の計画、パソコンを活用した各種関連書類と図面の作成に関する知識・技能及びプレゼンテーション技術についても習得します。
さらに、木造住宅の耐震診断と補強方法についても習得します。

訓練課題例

訓練課題例
総訓練時間
676時間
訓練到達目標
1.「構造部材加工基本技術」
大工用工具(ノミ・カンナ・ノコギリ等)の扱い方や手入れの仕方を学びます。 又、各種木工機械(丸ノコ・自動カンナ等)の扱い方や安全作業について学びます。 木工事作業に関する技能及び関連知識(加工の仕方や材料の種類)を習得します。


2.「構造部材施工技術と外装施工(木造住宅の組み立て方)」
木造住宅の木材加工法、組立て方、外壁の施工方法に関する技能・技術及び関連知識を習得します。


3.「内装材のリフォーム施工」
住宅の内装の改修に関する技能(壁紙の貼り方やフローリング板の取り付け方等)及び関連知識を習得します。又、住宅改修に係る工程計画と工事内訳書作成に関する技能及び関連知識を習得します。


4.「住宅構造・法規・性能」
建物の種類や強度・仕組みに関する知識を習得します。あわせて建物に関する法律(建築基準法)や、住宅の性能に関する知識(防火性能・メンテナンスに関して等)を習得します。


5.「住宅図面作成」
住宅の各種図面(平面図・断面図・かなばかり図)などを手書きで描くことで、間取り図などに使用されている記号や線の種類に関しての知識を習得します。又、パソコンによる図面作成を行いながら、CAD操作技術を習得します。


6.「福祉住環境整備・耐震診断」
社会福祉や介護保険制度、高齢者の疾病などを理解し、住環境整備技術の技能及びバリアフリー住宅に関する知識を習得します。実際に住宅改修演習を行うことで、プランニングや提案の仕方についても学びます。


受講要件
過去の住宅関係の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- CAD(パソコンを用いた間取り図作成)では、パソコンを使用しますので、パソコンの操作に慣れている方が訓練効果が期待できます。ただし、パソコンの操作については起動・終了等の初歩から指導します。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。 ただし、教科書代(約10,000円)及び作業服代(6,000円~8,000円)については、実費負担となります。
入所前の職種と修了後の就職職種の例
未経験の方でも、下記のような住宅と関連する職種に就職されています。
(ただし、必ずしも下記の通り就職できるとは限りませんのでご了承願います)
(前職) (修了後の職種)
・サービス業 → 住宅営業
・事務職 → CADオペレーター
・製造業 → 施工管理
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
建築事務、現場施工、住宅営業
建築技術者の仕事
住宅購入者に対し、住宅のプラン内容のご案内や工期・工事費用の説明・見積りなどを提案するのが住宅営業です。関連職として賃貸営業・建材営業などの職種があります。
住宅設計者のもとで、プラン図面の作成・データの手直し等の補助業務を行うのがCADオペレーターです。
住宅施工に関し、現場で職人さんを取りまとめたり、図面どおりに工事が行われているかチェックしたりするのが施工管理者です。
職種との相性(こんな方に向いている)
設計の仕事は細やかな配慮が必要なので、細かい作業が好きな方、もくもくと作業するのが得意な方が向いてます。(ただし、設計職には経験・資格が必要です。)
ただし、営業・施工管理などの職種に関しては未経験の方でも就業可能であり、職種としてはさまざまな専門職種の方々と協力して工事を進めることとなるので周りと協調して作業が行える方等が仕事に溶け込みやすいと思います。
訓練により就職可能な主な仕事
- 住宅営業(新築・建売・中古等の建物のセールス)
- 設計
- インテリアコーディネータ
- 経理事務
- 総務事務
- 営業
- 建築大工
- CADオペレータ(プレカット工場や設計事務所等での図面作成補助)
- エクステリア施工
- 現場監督
- 施工管理
- 不動産管理
- 内装施工
- 型枠工
- 土木作業員
求人票に記載されている職種名
住宅営業、施工管理、建築技術者、CADオペレーター、建築事務
就職後の仕事例(求人票より)
- 他業種で販売をしていた方が住宅の知識を身につけ、ショールームアドバイザーになりました
- 他業種で事務補助をされていた方が、住宅の知識を身につけ資材販売の職に就きました。
- 他業種で営業をされていた方が、住宅の知識を身につけ住宅営業へ転職しました。
これらは、あくまでも一例であり、何をどう活かして就職するかはあなた自身です。しっかりご検討されてから、お申し込み願います。
就職率
88.5%((平成27年3月末実績値)修了生の主な就職先
- 飫肥の国プレカット工場
- ウッドライフ中島
- タナカホーム
- タマホーム
- 橋詰家具
就職先での習得能力の活用状況
ショールームアドバイザーでは、ショールームにある商品の知識や施工に関する知識が必要です。
ポリテクセンターでの基礎的な住宅に関する知識があるので、他の社員よりアドバイスの幅が広がり、役立っています。
資材販売の仕事も、様々な資材がどのように使われるかが分かってないと販売できません。
現場では、ポリテクセンターで習った住宅に関する専門用語が理解できるので、覚えが早いと言われています。
訓練期間中にチャレンジできる資格
訓練期間中に皆さんが習得した技術・技能を活かして任意に受験して取得できる資格です。
受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は、訓練期間中に十分可能です。
(ただし、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問合せください。)
建築CAD検定 2級・3級
建築図面をCADを用いて作成するという実践型の実技試験という点が大きな特徴です。
試験の内容は、与えられた課題図面をCADソフトを使って正しくトレースする技能を測る、あるいは与えられた条件に基づき建築一般図を作成する実力を測るなど、CAD技術のみでなく基礎的な建築知識が必要です。
受験資格には制限がありませんので、どなたでも受験することができます。
試験時期は4月、7月、10月、1月の年4回です。
福祉住環境コーディネーター2級・3級
高齢社会が進む日本では、高齢者・障害者の特性などに考慮した福祉住環境(バリアフリー)の需要がますます高まっています。
福祉住環境コーディネーターは、新築・住宅改修をする際、建築士などと連携をとりながら適切な住宅改修プランの提示、またクライアントに合った福祉用具などのアドバイスが求められます。
試験内容は、住宅改修に関する知識だけでなく、福祉用具、高齢者・障害者の特性などの知識が必要です。
受験資格に制限はありませんので、どなたでも受験することができます。
試験時期は、7月9日、11月26日の年2回です。
コンピュータサービス技能評価試験
教育訓練施設や事業所において、コンピュータを活用した各種のサービスを行う人々の能力を評価する試験です。
これによって、これらに従事する方々の技能習得意欲を増進したり、社会一般の評価を高めることで、社会的、経済的地位の向上を図ることを目的としています。受験資格には制限がありませんので、どなたでも受験することができます。年4回受験可能です。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後も新たな分野の職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター宮崎【訓練課 受講者係】
TEL 0985-51-1512
FAX 0985-51-1513