電気設備保全科(企業実習付) (訓練期間6ヶ月)のご案内
- 訓練の概要(習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 入所前の職種と修了後の就職職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 就職先での習得能力の活用状況
- 訓練期間中にチャレンジできる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(習得できる技能)
電気設備保全科(企業実習付)では大きく分けて3つの訓練があります。
「電気工事」では、建物の中の照明や壁に埋まっているスイッチなどの配線、施工方法を習得します。
「シーケンス制御」では、工場のベルトコンベアやリフト、エレベータなどで使われる技術で電気の力で機械の動きを制御することを習得します。
修了前に実施する「企業実習」では、生産現場での実習を通じて、実践的な知識と技能を習得します。
訓練全体(6ヵ月間)の仕上がり像(訓練目標)
- シーケンス制御及びPC制御回路の設計・施工ができる。

訓練課題例

訓練課題例
総訓練時間
717時間
訓練到達目標
1.「電気設備配線工事」
電気の基礎知識から始まり、電線の被覆の剥き方、器具への配線方法、配線図の書き方、配線施工方法など電気工事に従事する上で必要な知識、技能を習得します。


2.「有接点リレーシーケンス制御」
電気の配線を組み替えることにより、電動機(モーター)の正転、逆転など機械を電気の力で順序良く動作させる技術を習得します。


3.「電気保全・制御盤制作」
電気機器の設備について理解し、メンテナンスなどの保全業務の技術を習得します。また、機械を動かすための制御盤などの盤製作に必要な技能を習得します。


4.「PLC制御」
コンピュータで作成したプログラムにより機械を制御する技術を習得します。また、タッチパネルを用いた制御の方法や、タッチパネルの画面の書き方などの技術も習得します。


5.「企業実習」
県内の電気系の企業へ1ヶ月間勤務していくのと同じ形で実習に行きます。内容は企業によって違いますが、実際の現場で使われる技術を学ぶことができます。


6.「フォローアップ」
企業実習での経験内容等を発表します。また、空気圧制御技術やベルトコンベアの構築技術など、企業実習を通じて感じた不足している技術・必要な技術のフォローアップを実施し習得します。


受講要件
過去の電気設備保全の経験
- ものづくりに興味があり、ものづくりの分野で仕事をしてみたい!というやる気と情熱を持った40歳未満の方で特に経験は必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に必要ありません。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約6,000円)及び作業服代等(約7,000円)については、実費負担となります。
入所前の職種と修了後の就職職種の例
機械加工や設備保全が未経験の方でも、下記のような関連する職種に就職されています。
(ただし、必ずしも下記の通り就職できるとは限りませんのでご了承願います)
(前職) (修了後の職種)
・接客業 → 保守メンテナンス
・製造オペレータ → 制御盤制作
・畜産業 → 電気工事
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
電気技術者、配電盤・制御盤組立工・修理工、電気工事作業者など
電気技術者の仕事
機械・電気機器の電気回路設計・製作や設備にともなう機械との調整、試運転など幅広く、電気製品や通信機器の設計、生産設備の開発などに当るのが電気技術者です。
また、電気の配電盤や空調・防災等の制御盤装置の複雑な電気配線や各種回路の修理・保守管理を専門に行い、メンテナンスに当たっては配線等の図面を正確に読み取り、必要となる措置を行うことが重要な仕事になります。工場においては大量生産するための製造システムが作られます。生産に入った後も、製造現場の担当者と協力して、トラブルが起きないよう努めます。
職種との相性(こんな方に向いている)
一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感を持てる方に向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 制御回路設計
- 電気制御設備の保守管理
- 電気工事士
求人票に記載されている職種名
電気計装保全、 設計(CAD) 、技術社員(設備保全)、電気・計装設備保守、機械保全職、設備保全業務、計装工事、設計業務、電気工事
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気計装設備の保全
- 分電盤・制御盤・配電盤等の『電気的図面』の作図
- 工場機械の修理及び改善箇所のメンテナンス
- 電気・計装設備の納入調整及び保守点検
- 設備(コンベア、油圧、装置タイミング、シーケンサー)の保全
- 工場の機械設備のメンテナンス作業
- プラント計装工事
- 電気・計装工事の設計業務
就職率
95.7%(平成27年3月末実績値)
修了生の主な就職先
- 南九州向洋電機㈱
- ㈱鎌田技研
- (有)テクノクリエイト
- ㈱サンシステム
- 明和産業㈱
〔順不同、敬称略〕
就職先での取得能力の活用状況
PLC制御プログラミング開発
電気設備の点検整備に関する知識・技能の活用
訓練中にチャレンジできる資格
訓練期間中に、習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
合格できる技能レベルへの到達は、訓練期間中に十分可能です。
(ただし、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問合せください。)
試験の名称
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第二種電気工事士
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試験の主催者
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電気技術者試験センター
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受験資格
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特に制限はありません。
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受験料
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9,600円(インターネットによる申し込み:9,300円)
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試験日程
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筆記試験:6月上旬、10月上旬 技能試験:7月下旬、12月下旬
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合格率
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ホームページを参照してください。
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その他特記事項
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ビル、工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められています。その資格のある人を電気工事士といいます。
電気工事士の資格には、「第一種」と「第二種」があり、「第二種」は一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。 |
ホームページ
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試験の名称
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第一種電気工事士
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試験の主催者
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電気技術者試験センター
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受験資格
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特に制限はありません。
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受験料
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11,300円(インターネットによる申し込み:10,900円)
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試験日程
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筆記試験:8月上旬 技能試験:12月上旬
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合格率
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ホームページを参照してください。
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その他特記事項
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ビル、工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められています。その資格のある人を電気工事士といいます。
電気工事士の資格には、「第一種」と「第二種」があり、「第一種」は第ニ種の工事に加え、500kW未満の自家用電気工作物(一部除く)の工事に従事できます。 |
ホームページ
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試験の名称
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コンピューターサービス技能評価試験
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試験の主催者
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中央職業能力開発協会(宮崎県職業能力開発協会)
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受験資格
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特に制限はありません。
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受験料
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1級 7,600円 2級 6,400円 3級 5,100円
PCドライビング部門 単一級 1,000円(1ユニットにつき) |
試験日程
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8月、11月、2月、5月
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合格率
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ホームページを参照してください。
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その他特記事項
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教育訓練施設や事務所においてコンピュータを活用した各種のサービスを行う人の能力を評価する試験です。部門は、「ワープロ」「表計算」「データベース」「オフイスドキュメント」「C言語」の5部門に分かれており、それぞれ1~3級に分けられています。
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ホームページ
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試験の名称
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技能検定(シーケンス制御作業)
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試験の主催者
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中央職業能力開発協会(宮崎県職業能力開発協会)
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受験資格
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実務経験が等級区分に応じて必要。(詳しくはホームページを参照してください)
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受験料
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学科試験3,100円、 実技試験16,500円
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試験日程
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学科試験:1月下旬 実技試験:2月中旬
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合格率
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ホームページを参照してください。
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その他特記事項
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プログラマブルコントローラ(入力部を介して各種装置を制御することができるメモリ内蔵電子装置)を使用して、制御システムの設計や製作を行うシーケンス制御の技能を評価する試験です。
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ホームページ
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試験の名称
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技能検定(電気系保全作業)
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試験の主催者
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中央職業能力開発協会(宮崎県職業能力開発協会)
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受験資格
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実務経験が等級区分に応じて必要。(詳しくはホームページを参照してください)
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受験料
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学科試験3,100円、 実技試験16,500円
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試験日程
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学科試験:1月中旬 実技試験:1月下旬
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合格率
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ホームページを参照してください。
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その他特記事項
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工場の設備機械の故障や劣化を予防し、機械の製造な運転を維持し保全するために、各種機械の電気系統などの保全作業に必要な技能・知識を評価する試験です。
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ホームページ
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試験の名称
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ネットワーク接続技術者「工事担任者」
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試験の主催者
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財)日本データ通信協会
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受験資格
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特に制限はありません。
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受験料
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8,700円(1試験種別当たり)
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試験日程
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5月、11月
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合格率
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ホームページを参照してください。
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その他特記事項
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アナログ電話回線やデジタルデータ回線など、さまざまな端末設備等を接続する工事に従事できます。
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ホームページ
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就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後も新たな分野の職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター宮崎【訓練課 受講者係】
TEL 0985-51-1512
FAX 0985-51-1513