本文へ
グローバルメニューへ
本文です
トップへ戻る
グローバルメニューへ

求職者の方へ

金属加工技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内


訓練の概要(習得できる技能)

金属でものを作るには、金属を切る、折り曲げる、接合するなどの技能・技術が欠かせません。訓練では、これら機械板金および各種溶接法など、求人企業から求められている基本的な技能・技術を習得できます。そして、時代の変化にも通用する生涯にわたる技術の基礎づくりを目指します。訓練修了時には、幅広い金属関連産業への就職に対応できるようにしています。
・溶接や金属加工の技能・技術は、産業界になくてはならない大変重要な技能・技術であり、溶接や金属加工の「ものづくり」はとてもやりがいを持って仕事ができる業種です。
・溶接と聞くと特殊な仕事のように思われるかも知れませんが、身近な生活の中ではイスや机などから、インテリア、家電製品、自動車等非常に幅広く使用されています。言いかえると、非常に幅広い就職先を考えることができるということです。

訓練全体(6ヵ月間)の仕上がり像(訓練目標)

・鉄鋼材の加工および被覆アーク溶接作業ができる。
・機械板金作業および炭酸ガスアーク溶接ができる。

訓練課題例

訓練課題例

訓練課題例

訓練課題例

総訓練時間

 
    676時間

訓練到達目標

1.「金属加工基本」

工作法(ヤスリ、けがき作業等)の概要と簡単な図面の読み方、ボール盤による穴開け・ねじ加工などの修得を目指します。また、研削といしの取替え作業に関する特別教育を受講し、安全作業に関連する知識と基本作業を習得します。さらに、溶接する材料の準備やガス溶接・切断作業を実施し、関連知識を習得します。
*溶接以外にも金属加工には工作機械・工具等を使用し、それらの取扱いを習得します。

金属加工基本
金属加工基本

2.「被覆アーク溶接作業」

下向き、立向き、横向きの姿勢による“すみ肉溶接”・“突合せ溶接”を習得します。また、関連知識を習得します。あわせてアーク溶接特別教育を実施します。
*被覆アーク溶接は昔から行われている溶接法です。
風に強いので、屋外でしなければならない溶接に多く用いられています。

被覆アーク溶接作業
被覆アーク溶接作業

3.「文書作成・管理」「構造物鉄工」

「文書作成・管理」では、WordやExcel等のアプリケーションソフトの基本操作とデータ処理に関する技能及び知識を習得します。
「構造物鉄工」では、鉄骨構造物を製作加工するのに必要な現図作成、鋼材加工、組立作業に関する技能及び関連知識を習得します。図面の作成から組立に至るまでの、ものどくりの一連の工程を習得します。

構造物鉄工・配管作業
構造物鉄工・配管作業

4.「TIG溶接作業」

TIG(ティグ)溶接は、様々な金属に対して高品質な接合が可能な溶接法です。ここでは、ステンレス鋼及びアルミニウム合金のティグ溶接に関する技能、技術を習得します。技術取得は、就職活動に有利なJIS溶接技能者資格の合格基準レベル相当までを目指します。
※車のマフラーや台所の流しなど、汚れてはいけない所や細かい物を溶接する際に行われる溶接です。その他、非鉄金属(チタン、銅等)の溶接にも対応している方法です。

TIG溶接作業
TIG溶接作業

5.「炭酸ガスアーク溶接作業」

一部自動化された溶接で、各種装置の使用法、保守点検を習得します。半自動溶接機での下向き、立向きの姿勢による“すみ肉溶接”・“突合せ溶接”を習得します。また、関連知識を習得します。
※半自動アーク溶接機は、安全性が高く、能率・効率が良いことから、現在主流になっています。

炭酸ガスアーク溶接作業
炭酸ガスアーク溶接作業

6.「機械板金作業」

機械板金作業、精密板金作業に必要な基本的な要素技能および関連知識を習得します。精密板金はものづくりには欠かせない技術で、事務机・ロッカー・パソコンの外箱など身の回りの様々な製品に使われています。
*自動販売機や各種ケース、金属部品と様々な分野で使用されている板金分野には修了生も就職しています。

機械板金作業
機械板金作業

受講要件

過去の金属加工の経験

  • 特に必要ありません。

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 特に必要ありません。

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。


受講料

無料です。
ただし、教科書代(約5,000円)及び作業服防具代(約6,000円~10,000円)については、実費負担となります。


入所前の職種と修了後の就職職種の例

溶接が未経験の方でも、下記のような溶接と関連する職種に就職されています。
(前職)      (修了後の職種)
・ライン工  →   溶接技能者
・小売業   →   鉄骨加工技能者
・営業    →   設備・配管技能者


訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

溶接工、板金工、製缶工

溶接工の仕事

造船所などで組立作業をはじめ、ビルや橋などの鉄骨建設現場や各種機器の製造などで、製品や構造物を溶接するのが、溶接工です。
溶接とは、金属材料の接合する部分に熱を加えて溶かすことで、もともと別々だった材料を一つの物に接合することです。
もともと別々であった材料を一つのものにすることによって気密性が得られるので、漏れてはいけない気体や液体が通る配管やタンクを作ることができます。また、気密性だけでなく強度を得ることができるので大型の構造物を製造することができます。
「溶接」と一言で言っても、屋外に適した溶接法、屋内に適した溶接法、品質に優れた溶接法など多くの種類があります。
訓練では4つの溶接法について知識、技能、技術の習得を学科、実習を通して習得していきます。

板金工の仕事

金属製の椅子、机、ロッカー等、身の回りのものから自動車、自動販売機、配電盤に至る多くの製品は鉄板厚さ1mm程度の薄い金属板から作られています。
薄い金属板から立体のものを作り出すためには、金属板を切る、穴を空ける、折り曲げる、接合する、仕上げるという工程が必要ですが、板金工はこの一連の流れを行う仕事です。
訓練ではこれら一連の作業を実習を通して習得していきます。

職種との相性(こんな方に向いている)

“ものづくり”に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方。性別は全く問いません。
自分自身の頭で考え、自分自身の手でモノを作り出していくことの好きな方。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 溶接作業による構造物等を製作する業務
  • 切断・溶断による構造物等の解体業務
  • 板金・製缶作業における住宅設備製造、家電家具製造の業務

求人票に記載されている職種名

ガス溶接工、ガス切断工、スポット溶接工、電気溶接工、溶接士、製缶工、溶接(半自動、CO2、アルゴン、手アーク、MIG、MAG、TIG)作業、溶接・板金・組立工、解体工、鉄鋼加工

就職後の仕事例(求人票より)

  • 自動車製造設備機器の溶接作業
  • 精密板金・製缶工の溶接作業
  • 環境機器の溶接作業
  • 運搬機械の溶接作業
  • 鉄道車両及び輸送機部品の溶接作業
  • 設備設計およびメンテナンス、メカ組立・溶接

就職率

   88.6%(平成27年3月末実績値)


修了生の主な就職先

  • 九州オリンピア工業㈱
  • ㈱冨永鋼建
  • ㈱共立電機製作所
  • ㈱ジェイピーシー
  • 赤江機械工業㈱

就職先での習得能力の活用状況

訓練を修了すると全員が被覆アーク溶接、半自動アーク溶接、TIG溶接の下向き姿勢の溶接技能の基本は習得できていますので、この基本技能を活用して、就職先企業で製作する部品、製品の溶接ができるようになります。
多くの溶接は現在も人間の手によって行われています。言いかえると、溶接の品質はその溶接作業者に左右されると言っても過言ではありません。訓練では自分で考え、自分で条件を整えて作業できるという職業能力を身につけることを目標としています。
就業先では、自分から率先して動くことができ、自分で考えて仕事ができることを目標としています。


訓練修了時に取得できる資格

ガス溶接技能講習 (宮崎労働局長登録教習機関第7号 登録の有効期間の満了日:令和6年3月30日)

可燃性ガス、酸素を使用する金属の溶接、溶断、加熱の業務には絶対必要な資格です。
労働安全衛生法によりガス溶接技能者以外の者がガス溶接を行うことは、爆発や火災などが発生する可能性が高いため禁じられています。

アーク溶接特別教育

アーク溶接とは、金属電極と被溶接物の間にアーク(火花)を発生させ、その熱を利用して溶接する方法です。
特別教育を修了すると、アーク溶接業務(手アーク溶接(被覆アーク溶接、ガス・シールドアーク溶接など)、半自動アーク溶接、自動溶接)を行うことができます。

自由研削といし取替え特別教育

研削砥石(といし)とは、加工物を研磨したり切断したりする機械工具の一種です。
サンダー、グラインダーを使用する業務については必要な資格です。
特別教育を修了すると、自由研削作業、研削砥石の取替えの業務に就くことができます。


訓練期間中にチャレンジできる資格

訓練期間中に、習得した技術・技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
合格できる技能レベルへの到達は、訓練期間中に十分可能です。
(ただし、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問合せください。)

溶接技能者評価試験 (社)日本溶接協会

溶接作業を行う作業者“溶接技能者”の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と 専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます。
専門級は、基本級が合格していないと受験できません。実際の訓練では、専門級の技能についても行います。専門級は、就職してからの仕事内容によっても異なりますが、就職して1年以内に取得されている方が多いようです。
これまでの受講生の実績は以下のとおりです。
JIS被覆アーク溶接技能者・基本級(平均合格率90%:H26修了生)
JIS半自動アーク溶接技能者・基本級(平均合格率90%:H26修了生)
JIS TIG溶接技能者・基本級(平均合格率90%:H26修了生)

フォークリフト技能講習 労働基準局長指定の認定施設

床上操作式クレーン運転技能教習 労働基準局長指定の認定施設

玉掛け技能講習 労働基準局長指定の認定施設


就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後も新たな分野の職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

ポリテクセンター宮崎【訓練課 受講者係】
        TEL 0985-51-1512
        FAX 0985-51-1513

ページの先頭へ
グローバルメニューへ戻る
本文へ戻る