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職業訓練を受講して05

住宅リフォーム技術科

住宅リフォーム技術科の職業訓練を受講された方の声をご紹介します。

住宅リフォーム技術科 令和元年8月生

 私の所属する住宅リフォーム技術科での実習期間は、修了までおよそ6か月間あります。訓練が始まる前までは長く感じていたものですが、建築業界での実務経験が皆無であった私にとっては、毎日が未知の知識と技能を吸収しようと四苦八苦する日々の連続です。そのあまりの目まぐるしさに、この半年間がきっとあっという間に過ぎてしまうだろうと予感しています。
 これまで私が体験してきた職種は主に営業職や事務職ですので、ものづくりの現場に直接触れるのはこの職業訓練が初めてとなります。当初は自分にはハードルが高いのではないかと不安に思っていましたが、懇切丁寧に指導していただけるので、訓練についていけず置いて行かれるということはありません。
 気が付けば訓練期間も半ばを過ぎましたが、その中で私が感じたのは、「職業訓練を通して学び得られることは、その職種に特化した知識や技能だけではない」ということです。
 まず一つはチームワークです。これは「コミュニケーション能力」とも言い換えられるかもしれません。老若男女さまざまな事情を抱えた方々が、それぞれの将来設計を持って協力して同じ実習に取り組みます。共に過ごす時間が長くなれば互いの長所も短所も少しずつ見えてくるものですが、適切な距離感で相手を尊重し気遣いをもって接することを今まで以上に意識するようになりました。相手にも自分にも負荷をかけないように人間関係を構築することは、どのような職種であっても再就職にあたり必要な適正ではないかと思います。
 もう一つは、訓練期間は自分を真摯に見つめ直す機会でもあるということです。訓練期間中には実習と並行してジョブカードや履歴書、職務経歴書の作成も行います。就職に必要な書類の添削や先生方との面談を通して、「自分がやりたい仕事」という観点だけでなく、自身にとって優先すべき就業条件は何か、5年後、10年後にどうなっていたいか、これまでの経験や資質からどんな仕事が向いているかなど、働き方について広く深く考える時間が増えました。また、先生方が皆さん経験豊富なプロフェッショナルの方々ですので、その業界での就業が未経験であっても、業界研究や企業研究を行うにあたり、安心して相談ができるというのもポリテクセンターの強みだと感じます。
 就職活動というのは孤独なものです。もちろんポリテクセンターに通っていても就職活動自体は一人で行うことに変わりはないですが、共に就職を目指す仲間がいる環境というのはモチベーションを高く保てますし、他者を通して自分を客観視できるという利点もあります。また、訓練生の中には業界経験者の方がいらっしゃる場合もありますので、実際の実務内容や業界の現状など、一人ではなかなか得難い情報を集めることも可能です。そして、悩んだときや行き詰まったとき相談に乗ってサポートしていただける先生方の存在はとても心強いと感じます。一人のときはどうしても視野が狭くなりがちになるものですが、ポリテクセンターで多くの人と関わり、語り合い、学ぶことで将来の選択肢や可能性は更に広がるのではないでしょうか。

住宅リフォーム技術科 平成30年5月生

 私は新卒で就職し、情報通信事業サービス関連の仕事をしていました。しかし、10年経った頃から次第に自身のモチベーションの維持が難しくなってきました。今が新しい事に挑戦する機会なのかな。そう思う一方、長年続けてきた仕事を離れ、別の環境に飛び込む勇気はなかなか出ませんでした。しかし、日本各地で自然災害が多発しており、今何が起きてもおかしくない世の中。自分の人生を後悔しないためにも挑戦したいという気持ちを大切にし、転職する事を決意しまた。
 転職するために何か学ぶ場はあるのだろうか。そう思っていた時、ポリテクセンターのパンフレットを目にしました。すぐに住宅リフォーム技術科に目を惹かれました。私の父は家具職人です。設計図を書いているところを見たり、木を機械で切っている音やカンナで削っている音を聞いたりしながら育ってきたので自然と私自身もこの学科を志望し、父の仕事を学びたいと思いました。
 行った所は別世界でした。ほとんどが初めて聞く言葉で、毎日毎日が学びの場でした。新しい環境での生活に新鮮な気持ちで臨める一方、今までとは畑違いの事ばかりで戸惑いもありました。しかし、先生方は私達に対し沢山の問いかけをして下さいました。私達の反応を見ながら、一人一人のペースに合わせ全員が理解するまで根気よく教えて下さったので安心して授業を受ける事が出来ました。毎日ひとつでも身に付ける事ができたらと授業が終わってから図書館に通い、復習をする程授業内容がとても興味深いもので現在も毎日楽しく学ばせてもらっています。就職先でもこの経験を活かせる事と思います。
 「新しい事を学ぶ機会を得る」そう思いながらもなかなか実行できなかった私が、ポリテクセンターに通い実行できた事が非常にいい経験となり一生の財産になる事と思いました。

住宅リフォーム技術科8月生

 今年の8月17日、私はポリテクセンターの住宅リフォーム技術科に入所しました。全てが初めてと言っても過言ではない授業と訓練の連続に、悪戦苦闘の毎日ですが、先生方の熱心な指導とクラスメートの皆さんの真剣な姿勢に、刺激を受けています。
 43歳を迎えた私が、全くの素人でありながら家作りに憧れ、ポリテクセンター住宅リフォーム技術科に入所し、訓練を受け始めたことを無茶だなあと思う人もいるでしょう。私も現時点で、家作りへの一歩を歩みだせるのか、訓練を全うしその上で再就職を果たせるのかと、不安な気持ちも抱いています。
 それでも、家作りに関わりたいという気持ちを心に刻み、授業と訓練に取り組んでいきます。諸先生方やクラスメートの皆さんと積極的に関わり、自分自身を磨いて成長していきたいと思っています。
 諸先生方、クラスメートの皆さん。様々な面で迷惑をかけるかもしれませんが、一緒に胸を張って卒業できるように頑張りますので、よろしくお願いします。

住宅リフォーム技術科5月生

 60歳定年を機に、先輩の紹介もあり、ポリテクセンターの職業訓練ガイダンスに参加しました。当日のガイダンスでは、受講者の年齢層の広さと女性受講者の多さにも驚きました。授業風景も真剣な中にも、講師と受講生の掛け合いも好感が持て、訓練意欲も感じられました。案内して頂いた講師の方のていねいな説明を聞き、「60歳の私でも努力すれば何とかついていけそうだ」と思いました。また、私の入所動機の一つに、前職の42年間のほとんどが工場管理に係わる事務仕事であり、今回の訓練校での専門知識や技術習得で、次は現場に近い仕事にもチャレンジしたいとの思いがあった為です。入所して早4ヶ月が経ちましたが、年代を越えた受講者との交流や意見交換で、更に再就職の想いを強くしました。
 訓練修了迄の2ヶ月に捕らわれず、良い仕事があれば再就職活動をしたいと思います。

住宅リフォーム技術科5月生

 ポリテクセンターに入所してまず感じたのは、3ヶ月先に入所した先輩の方々の雰囲気が和気あいあいであった事です。特に印象的だったのが、クラスの初日で先輩達の自己紹介を聞いた時です。私は何をしゃべろうかと緊張しながら思案中でした。先輩の一番の方が話し始められました。今でも 話しの下りを覚えております。「私は最近やっと玉子焼きをうまく作れるようになりました。」でした。私は、あ然としました。他の先輩達のスピーチもユニークでありながら、話の組み立てがうまく大人の自己紹介でした。先輩達の余裕と和をその時私は感じました。今思うに先輩達は3ヶ月間の訓練生活の中で、幅広い年齢差や前職の地位の差など関係なしに、仲間になっていたんだと思います。先輩達の自己紹介は自然に出たものだったのでしょう。私達5月生も6ヶ月間の訓練生活で3分の2を修了してやっと仲間になった気が致します。やはり先輩達は先に実習があった為により密にコミュニケーションが取れたのだと思います。逆に先輩達がうらやましく思います。ポリテクセンター入所の目的は再就職ですが、不思議と短い間でも一緒に勉強すると仲間意識ができ、5月生でも何人か再就職されましたが、嬉しくもあり、寂しさも感じました。訓練も残り、実習のみになり同期生も再就職で忙しくなりますが、残りの期間、ケガ無く、有意義なものにしたいと思います。
 又私達の訓練から再就職まで支えて下さっているのは先生です。住宅リフォーム技術科となっておりますが、その守備範囲は広く、製図からCAD、建築理論、模型から測量、工具の使い方に至までオールラウンダーです。3名の先生方がうまく線引きされ各カリキュラムを進められております。その指導方法も一方的でなく、各自に無理なく理解できるよう、配慮されているのが良く分かります。今思うに私も含めて訓練生は、先生に頼りすぎてもっと貪欲さが必要だと思います。いつも反応が無く、もの足りなさを感じられているのかもしれません。残りの訓練で、打っても響く様がんばりたいと思います。
 入所して学んで特に良かったと感じたことは木造軸組工法についてでした。実は自宅の納屋が築百年ほど経っており、手入れが悪かったので、倒壊の恐れがあり取り壊しました。解体の途中で、輪切り状態になった納屋は、実物の断面図となり、昔からの伝統工法の作りが良く分かりました。一つは基礎が無く石の上に直接柱が建っていました。又壁は土壁で筋かいが無く竹でぬきが入っていました。特に小屋組みではすべてのはりが丸太作りになっており、小屋束が無く直接各はりが母屋を支えておりました。昔はプレカットもなく現場で丸太を組んだ大工さんの息づかいを感じました。たまたま自宅納屋の解体と木造軸組工法のカリキュラムが交なり身近なものに感じました。伝統工法が基礎となっている在来工法が少しわかったと思います。
 私の職歴は、事務畑で、建築業界へ入れるか分かりませんが、もし新しい家を建てるのであれば木造軸組工法(在来工法)で建てたいと思いました。

お問い合わせ

ポリテクセンター伊勢

TEL

0596-37-3121 (代表)

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