受験生のみなさまへ

応用課程とは?

次世代のものづくりリーダーを育成する3学科

さらに高度な技能・技術や企画・開発能力などを習得し、生産現場のリーダーとしてふさわしい素地を身につける2年間の訓練課程です。専門課程の修了者等が進学する事が出来ます。

応用課程独自の訓練プログラム
生産機械システム技術科
ロボット開発や生産工程構築に必要な能力を育む。
生産電気システム技術科
「電気」「制御」「エネルギー」の技術をさらに深める。
生産電子情報システム技術科
最先端の電子情報技術を支えるエンジニアを育成。
生産ロボットシステムコース
政府が打ち出したロボット新戦略に対応して、平成30年度から応用課程各科にロボットシステムコース(以下ロボットコース)が設置されました。

応用課程で取り組んだ開発課題の成果です!

応用課程では、 専門課程で学んだ知識と技術をもとに、 企業から依頼された製品などを 1年間かけて3科で共同製作します。 仕事の現場に密着した課題に取り組むことで、 高度な技能・技術を学ぶとともに、 企画力・開発力を身につけます。

アルミフレーム切断機の開発

開発課題などで使用する筐体用フレームを、自動で切断する機械装置です。通常、一つの開発課題製作物で50本前後のフレームが必要となります。切断の際の精度向上と手作業による工数の削減を狙ったシステムを目指しました。切断方法は、安全性を重視した「弓鋸の往復運動」と省エネを考慮した「自重による鋸刃の切込」を利用したものとしました。そのほか、在庫管理機能も搭載しています。

自動角度設定機の開発

オートバイの盗難防止装置などに使われる「傾斜センサ」を試験するための角度設定機(テーブル)を開発。手動設定による設定角のバラつきを排除し、精度を上げるため、モータによる自動設定を可能としました。角度調整における繰返し誤差は0.1度です。また、現行試験と同様の操作方法を可能にするユーザインターフェースと試験記録機能も搭載。高性能センサとは別に画像処理による角度検出も行えます。“台を傾ける”技術を集約した製品です。

可視化射出成形機の開発

金型内に流れ込むプラスチックの流れを可視化することができる射出成形機を開発しました。教育現場で射出成形を学習する教材として使用することを目的としています。プラスチックの流れを可視化するために、金型材料としてアクリル樹脂を使用しました。また、プラスチックの流れを動画として記録し、成形条件と関連して記録する機能を搭載するなど、射出成形を学習する人に喜ばれることを目標に開発しました。

飲料抽出包装体用 糸タグ付け装置の開発

お茶・紅茶のティーバッグには糸とタグが付いていて、茶葉はフィルタで包まれています。この装置は、ティーバッグ製造の前工程として、フィルタに糸とタグを溶着するもの。ハンドを利用した機構により、1分間に数十個の溶着動作を行うことができます。超音波溶着という未経験な技術にチャレンジしながら、機構部の設計製作、PLCを用いた制御、組込みコンピュータによるタッチパネル操作など、各科の専門性を活かして製作しました。

視覚障がい者歩行補助装置の開発

視覚に障がいのある方が不慣れな場所にも安心してたどり着ける装置を開発しました。装置は、杖に取り付けた障害物を検出する装置(障害物検出装置)と、目的地へのナビケーションを行う携帯アプリケーション(ナビ機能)で構成されています。ユーザーが弱視であることを考慮し、携帯の操作は障害物検出装置にあるボタンで簡単に行えるように工夫しています。また、道に迷った時などに知人のサポートを得られる機能(サポート機能)も実装しています。