ビル管理技術科
- ビルを管理するために必要なあらゆる技術を習得します。
具体的には、電気、空調、暖房(ボイラー)、水道配管、清掃といったものになります。 - 幅広い知識と技術が身につきますので、資格や就職も自分に合ったものを選んでいくことができます。
開講月
- 7か月コース(ビジネススキル講習付き 募集5名):6月、9月、12月、3月
- 6か月コース(本訓練のみ 募集15名):7月、10月、1月、4月
※)6か月コースの募集人数は、7か月コースの受講者数により変動があります。
本訓練(6か月間)の内容
1.ビルクリーニングのしくみ
実施時期は4月または10月
- ビルを清掃するために必要な知識、技術を習得します。主に、機械器具の操作実習、洗剤の知識などを学んでいきます。
- ビル管理業務に必要な知識、技術を習得します。
専門用語解説
- ポリッシャー…回転式のブラシやパッドで床の洗浄、磨き、ワックスの剥離などが行える機械です。ポリッシャーをうまく扱えるかどうかが、清掃の技術では重要となります。
2.配管のしくみ
実施時期は5月または11月
- 総合配管実習では模擬棟を使って、実際の住宅と同じように床下配管、給水設備の取り付け、排水設備の取り付けなどの実習を行います。
3.ボイラーのしくみ
実施時期は6月または12月
専門用語解説
- ボイラーマン(ボイラー技士)…ボイラーの操作を行い建物内の温度や温水の管理を行う人です。ボイラー技士の資格を取得することで、ビル、工場、学校などのボイラーマンとして就職して活躍することができます。
- ガス溶接の作業ができるようになる技能講習の資格を取得します。
- アーク溶接の作業ができるようになる特別教育の資格を取得します。
専門用語解説
- ガス溶接…可燃性のガスを用いて、金属の溶接溶断を行います。電気を使わないので、どこでも溶接作業ができます。
- アーク溶接…電気を利用した溶接作業で、最も一般的な溶接作業となります。
4.電気のしくみ
実施時期は7月または1月
- 住宅などの電気関係(スイッチ、電灯、コンセント)の工事をするために必要な知識と技術を習得します。
- また、工場にある工作機械(旋盤、丸のこなど)で使われているシーケンス制御の知識、技術も習得します。
専門用語解説
- シーケンス制御…シーケンスには「順序」という意味 があり、機械を順序良く動かす技術がシーケンス制御技術です。工作機械のほか、信号機やエレベータなど、動きがある機械にはシーケンス制御技術が必ず使われています。
5.空調設備のしくみ
実施時期は8月または2月
- 空調設備(主にエアコン)の取扱いに関する知識、技術を習得します。
専門用語解説
- 空調設備施工…一般家庭のエアコンなどの取り付け工事では資格は必要ありません。当センターで学んだ知識、技術をそのまま現場の作業で活かしていくことができます。
6.防災設備のしくみ
実施時期は9月または3月
- 消火栓やスプリンクラーなどの消防設備を取り扱うために必要な知識、技術を習得します。
- ガソリンや有機溶剤などの危険物を取り扱うために必要な知識を習得します。
専門用語解説
- 危険物取扱者乙種第4類…ガソリンや有機溶剤の取扱いに関する資格なので、この資格を取得すると、ガソリンの移送を行うタンクローリーの乗務として就職先が広がります。受験の前提条件はありませんのでどなたでも受験することができます。
訓練受講に必要な費用
- 教科書・作業帽・名札の代金として約13,000円が必要となります。
ただし、教科書改訂等により、金額が変わる場合があります。 - 任意で受験する、各種資格試験の受験料は、自己負担となります。
- 作業服、安全靴等は、当該科が指定するものを準備していただくことになります。
なお、安全靴は、当センターが斡旋するものを購入することもできます。
訓練受講により取得できる資格
ガス溶接技能講修了証
ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって法令で定める資格を有する者でなければ就業してはならないこととされております。
当センターは都道府県労働局長の登録を受けた教習機関となっており、講習修了者に対してガス溶接技能講習修了証(北海道道労働局長登録教習機関北労安教第55号 有効期間満了日:2029年3月30日)が当訓練センター長名で交付されます。
アーク溶接等の業務に係る特別教育修了証
労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、アーク溶接等の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務付けられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育終了証が当訓練センター長名で交付されます。
任意受験の資格
危険物取扱者(乙種第4類)
通称「乙4」と呼ばれるこの資格は、ガソリンなどを取り扱うことができる資格で、ガソリンを輸送するタンクローリーの乗務や、製造工場で広く利用されている有機溶剤の取り扱いなどができます。
2級ボイラー技士
最も受験者が多く、特級、1級、2級の3種類がありますが、2級の資格を持っていれば、全てのボイラーを取り扱うことができます。
ボイラーは重油や都市ガスなどを燃焼室で燃やしてボイラー内に高圧蒸気を発生させるので、爆発や破裂の恐れがあります。そのため、ボイラー技士がボイラーの操作、安全運転のための管理、点検、定期検査を実施します。
働く場所として、オフィスビルや学校、病院、工場、事業所などで勤務します。
第二種電気工事士
電気工事士は従事できる電気工作物の範囲によって、第一種と第二種に分かれています。
第二種電気工事士は、暮らしに直結し家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機や電気器具、照明のための低電圧で比較的受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。
過去3年間の就職率
- 令和5年度:94.1%
- 令和4年度:97.3%
- 令和3年度:94.2%
修了生の就職先例とその仕事内容
- サービスエンジニアリング株式会社:配管技術
- 五光トータル防災株式会社:防災設備作業
- 有限会社川端:配管技術
- 株式会社ハンキ:配管技術
- 株式会社テクノス北海道:施設運転管理