CAD機械科に入った経緯を教えてください

私は大学卒業後から前職まで事務職と接客業を転々としていましたが、どちらにも自分にはあまり合わない仕事だと感じていました。「向いていない仕事を嫌々に続けていくよりも、もっと自分に合った仕事を探そう」と決心して改めて自己分析をしていく中で、CADを使ったものづくりの仕事に興味を持ちました。未経験分野への転職を実現するにはまず勉強が必要だと思い、求職者向けの職業訓練を受けられるポリテクセンターのCAD機械科を受講することにしました。

職業訓練を受講していかがでしたか？

私が受講した2月開始のカリキュラムでは前半3か月に機械加工を学ぶ構成になっていました。ノギスさえ触ったことが無く、初めて知ることばかりの状態から汎用旋盤やフライス盤を触るのは戸惑いがありました。まず怖いし、力が必要だったので難しくて最初は憂鬱でした。それでも授業内容がNC旋盤とマシニングセンタに進むにつれて、それまでに授業で学んできたことが線のように繋がっていく感覚があり一気に理解度が増して面白くなっていきました。CADソフトは図面を書くためのツールであり、CADを使いこなせても加工の知識が理解できていなければスムーズに図面を描くことはできません。前半の授業で基礎をしっかり理解できたことが今の仕事にも役立っているので、本当に大変でしたが価値のある時間でした。

該当分野への就職を実現したカギは何だったと思われますか？

ポリテクセンターを受講した当初の希望通り、今はCADオペレーターの仕事をしております。未経験ながら希望職種への転職が成功したのは、もちろんタイミングもあったと思いますが、何より進路相談室を活用したこと、就職相談室のアドバイザーの先生の前向きな後押しのおかげです。就職相談室では、未経験分野の転職に及び腰になっていた私に的確なアドバイスをくださり、修了ギリギリまで条件に合いそうな求人を紹介してくださったおかげで良いご縁がありました。転職後のビジョンについての様々な悩みや不安を聞いてくださったことも精神的な支えでした。就職活動が難航すると塞ぎ込んでしまいそうになりますが、ひとりで抱え込まず転職のプロの方に心を開いて相談に乗ってもらうことが転職への近道だと思います。