企業における経理事務に必要な、取引の仕訳や記帳、現金管理や固定資産の管理、減価償却の方法等一連の会計処理に関する知識を学びます。(簿記3級程度)
1. 企業会計の意義と取引
2. 出納に関する処理
3. 商品・固定資産・債権・債務の取引に関する処理
4. 会社会計に関する知識
5. 決算についての知識
6. 記帳作業
CAD・生産サポート科(訓練期間6か月)のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得する資格
- 就職後のスキルアップ
- 担当テクノインストラクターから
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械図面をCADで作成するための技能や知識、NC工作機械の加工プログラム作成、原価計算のための経理の知識や品質管理の知識など、生産を補助(サポート)する業務につくための技能及び関連知識を習得します。
訓練全体(6か月間)の目標人材像(訓練目標)
- 1.製造業における原価計算や品質管理、NC工作機械のプログラミング及び加工ができる。
- 2.機械製図を理解し、CADシステムにより様々な機械図面を作成することができる。
概ね1か月ごとの訓練によって習得する具体的な内容を以下に整理しました。一つの目安として参考にしてください。
※入所月によって訓練の順序が変わります。
総訓練時間
- 665時間
1か月ごとの訓練目標
4月・10月 製造業の会計
5月・11月 製造業の原価計算、品質管理
製造業において製造原価を計算する原価計算や表計算ソフトを活用した品質データの処理方法、測定を学びます。
1. 製造業の費目別計算実務
2. 個別受注生産形態の原価計算
3. 大量生産形態の原価計算
4. 表計算データ処理
5. QC手法
6. 測定
6月・12月 NC旋盤 マシニングセンタ
NC旋盤やマシニングセンタのプログラム作成や、実際に加工するための段取り作業など、基本操作を習得します。
1. 汎用旋盤の基本とNCプログラムの基本
2. NC旋盤プログラム作成
3. NC旋盤3(加工準備)
4. 汎用フライス盤の基本とプログラムの基本
5. マシニングセンタプログラムの作成
6. マシニングセンタ3(加工準備)
7月・1月 機械製図およびCADの基本
JIS(日本産業規格)を基に機械製図の基本となる投影法、図面の読み方、書き方、各種図示法、要素、関連規格について習得します。またCADの基本操作を習得します。
1. 機械製図CAD1(投影法)
2. 機械製図CAD2(図形の表し方)
3. 機械製図CAD3(断面図示法)
4. 機械製図CAD4(寸法とはめあい)
5. 機械製図CAD5(表面性状・幾何公差)
6. 機械製図CAD6(機械要素)
8月・2月 CAD応用作業
2次元CAD操作の作業効率化を行うことができ、様々な図面作成に関する技能及び関連知識を習得します。
1. CAD応用1(図形の登録)
2. CAD応用2(異尺度図面)
3. CAD応用3(カスタマイズ)
4. CAD応用4(部品図及び組立図)
5. CAD応用5(バラシ図)
6. CAD応用6(総合課題実習)
9月・3月 3次元CAD,CAM
3次元CADとCAD/CAMシステムの概要と関連機器の操作を習得します。
1. 3次元CAD1(3次元形状の作成)
2. 3次元CAD2(3次元部品の組立)
3. 3次元CAD3(2次元図面への展開)
4. CAM1(2次元加工データ作成)
5. CAM2(2.5次元加工データ作成)
6. 応用課題
受講要件
過去の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコンのキー入力、マウス操作
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 職訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約1,200円)については、実費負担となります。
(導入講習付き7か月訓練の場合は約3,900円)
訓練においては作業服、手袋、作業帽、安全靴等が必要になります。
※作業服等の詳細については入所式のオリエンテーション時に説明いたします。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(入所前職種) (修了後就職職種)
食品製造 → 設備管理
販売 → 機械加工
事務 → 設計、開発補助
事務 → 設計
営業 → 一般事務(仕入、外注管理など)
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
NCオペレーター、CADオペレーター、生産管理、品質管理、製造業の事務職
NCオペレーターの仕事
NC加工:金属を削る工具の動作をコンピューターに制御させることによって自動で加工します。
作業者は図面から形状を理解しプログラムを作成、工具や材料を準備し加工していきます。
CADオペレーターや製造業の事務職種、NCオペレータとの相性(こんな方に向いている!)
CADオペレータや事務職種:物づくりに興味があり、細かい作業が得意な方、想像力のある方、
パソコン作業の得意な方
NCオペレータ:物づくりに興味がある方、作業が好きな方、想像力のある方
求人票に記載されている職種名
- 機械加工
- NC工作機械オペレーター
- CADオペレーター
- 機械設計補助
- 生産管理
- 品質管理
- 一般事務
- 経理事務
- その他
就職後の仕事例(求人票より)
- 機械加工
- NC工作機械オペレーター
- CADオペレーター
- 機械設計補助
- 生産管理
- 品質管理
- 一般事務
- 経理事務
- その他
就職率
88.9%(過去5年平均就職率 H30年~R4年実績)
修了生の主な就職先
- 株式会社 山下金型
- 株式会社 富士商工
- 冨士樹脂 株式会社
- 株式会社 ウラノ
- エヌ・ティ 株式会社
- 株式会社 設備保全センター など
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
CADの基礎的操作知識は機械図面作成やデザインなどの補助作業に、原価計算のための経理の知識や品質管理の知識の技能は経理事務や生産管理業務に、生産現場では機械オペレータとしてそれぞれ幅広い活用状況となっています。
訓練修了時に取得できる資格
特にありません。
任意に取得可能な資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
CAD利用技術者試験
主にCADを操作して図面作成業務に携わる方々を対象に、CADを用いた写図(トレース)業務に必要な技能を評価する試験です。
機械プラント製図、普通旋盤、フライス盤技能検定
技能検定とは、働くうえで身につける、また必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で試験に合格すると「技能士」と名乗ることができます。
簿記検定
企業の経理・会計の担当者やコスト管理を求められる管理者に必要な簿記会計や原価計算の知識を評価する試験です。
QC検定
企業において品質管理を実施するための手法や知識の程度を評価する試験です。
就職後のスキルアップ
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得や、更なる職業能力の向上についての相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
担当テクノインストラクターから
当科では、製造業全般の就職先で活躍できるように、基本的な技術、関連知識を習得します。就職先で技能と技術に磨きをかけ、企業の中心的な役割を担う技術者をめざしていただきたいと思います。
お問い合わせ先
ポリテクセンター佐世保【訓練課】
TEL
0956-58-3118
FAX
0956-58-3120
sasebo-poly03@jeed.go.jp