機械加工の基本(測定、旋盤作業)から切削理論・機械設定を理解し、NC旋盤の加工などに必要な技能・技術及び関連知識を習得します。
機械CAD技術科(テクニカルオペレーション科)(一般コース)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械設計者やCADオペレータに必要とされる機械製図、CAD操作に必要とされる技能、技術及び関連知識を習得します。
また、機械製図を理解する上で必要となる機械加工に関する技能、技術及び関連知識を併せて習得します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 切削加工基本とNC機械のプログラミング及び加工ができる。
- 機械製図を理解し、2次元CADにより、様々な機械図面を作成することができる。

訓練課題例
総訓練時間
- 754時間(8月開講、2月開講)
- 661時間(6月開講、9月開講、12月開講、3月開講)
訓練到達目標
0.「ビジネススキル講習」(8月開講、2月開講のみ)
個人・グループワークを通して企業が求める能力を理解し、コミュニケーション能力・ビジネスマナー・自分を表現する技法・パソコンの基礎(文書作成)等について学習し、仕事と自分のマッチングを高めることを目指す講習で、6ヶ月の訓練の前に1ヶ月行います。
1.「NC旋盤」

NC旋盤
2.「マシニングセンタ」
機械加工の基本(手仕上げ、フライス盤作業)から機械の設定・各種工具による加工を理解し、マシニングセンタでの加工に必要な技能・技術及び関連知識を習得します。

マシニングセンタ
3.「ビジネスアプリケーション活用」
ワープロソフトや表計算ソフトなど、ビジネスアプリケーションを活用した効果的な文書・資料作成技術を習得します。

ビジネスアプリケーション活用
4.「機械製図」
加工図面の読解力を得るため、手書きによる製図を行いJIS規格の技能・技術及び関連知識を習得します。

機械製図
5.「2次元CAD」
2次元CADの各種操作及び機械図面の作成から印刷までの操作方法を習得します。

2次元CAD
6.「3次元CAD」
3次元CADの各種操作方法に必要な技能・技術及び関連知識を習得します。

3次元CAD
受講要件
過去の機械CAD設計の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコンの基本操作
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
- 上記を踏まえ、希望職種に就職するために職業訓練の受講が必要であると認められ、公共職業安定所長の指示又は、推薦を受けられること。
※受講希望者が定員を超える場合は、受講要件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。ただし作業服、教科書代等(約20,000円程度)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
機械やCADの知識が無い方でも、下記のような機械設計や製造と関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
システム管理(30代男性) → CAD設計
システムエンジニア(20代男性) → マシニングセンタオペレータ
ソフトウェア評価(30代女性) → 機械加工
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- NC加工技術者
- CADオペレ-タ
- 機械設計補助
- 機械営業・事務
仕事内容
NC加工技術者の仕事
同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を設定し、連続自動加工するNC旋盤・マシニングセンタを使います。NC旋盤・マシニングセンタでは、図面から要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。 次に、設定が終わったら、精度を確認するための試削りを行い、試作品を正確に測定し、必要に応じてNC側の設定とプログラムを修正します。そして、精度が安定したら、連続的に自動加工します。
CADオペレ-タの仕事
CADといわれる図面作成支援ソフトウエア使って、コンピュータ上で図面を作成することです。CADを使って、各種の図面を正確に描くのがCADオペレータです。
機械設計補助の仕事
2次元・2次元CADを使用して、部品や機械の設計を手伝うのが設計補助です。設計の見習と考えてもらってもよいです。それでもCADオペレータより難しい仕事になります。現在では、CADが使えるのが前提という会社がほとんどです。
機械営業・事務の仕事
機械製造、販売会社での営業事務です。ワード・エクセル等のソフトを使用し、発注書や見積依頼の処理をし、営業社員と顧客を結ぶパイプライン的な役割をします。その時に機械の技術的な知識が必要です。
職種との相性(こんな方に向いている。)
「ものづくり」に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方。性別は全く問いません。
訓練により就職可能な主な仕事
NC工作機械オペレ-タ・CADオペレ-タ・機械設計補助・機械営業・事務
求人票に記載されている職種名
NC機械工・機械加工・機械オペレ-タ・機械技術者・CADオペレ-タ・3DCADオペレ-タ・機械設計士・機械設計補助・生産管理・機械保守・営業・事務員
就職率
83.5%(令和2年度から令和3年度(過去2年間)実績)
訓練終了時に取得できる資格
自由研削といしの取替え業務に係る特別教育修了証
労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が 「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
CAD利用技術者試験【一般社団法人コンピュータ教育振興協会】
CADを使いこなし、製図・設計・デザインをする能力を認定する民間資格であり、2級は筆記試験、1級は筆記および実技試験が行われています。また、1級、2級の他に、2次元CADや基礎試験という利用技術者試験も有ります。
CAD利用技術者試験就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講するなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ
訓練課 受講者係
TEL
0744-22-5226
FAX
0744-22-6744