港湾荷役技能者をめざす公共職業訓練 「港湾荷役科」
コースの概要
港運概論、荷役機械工学及び電気工学等の専門学科、揚貨装置、クレーン・デリック及びフォークリフト等の荷役運搬機械操作や荷役運搬作業並びに管理監督に必要な知識・技能・技術を習得します。
事前に習得していることが望ましいスキル
普通自動車運転免許(※必須ではありません。)
目標
- 港湾荷役で使用する荷役運搬機械の運転ができる。
- 正しい港湾荷役作業ができる。
訓練内容
基礎学科
- 機械工学概論
- 電気工学概論
- 生産工学概論
- 応用力学
- 安全衛生
- 関係法令
専門学科
- 港運概論
- 港湾荷役機械の構造
- 原動機及び電気
- 荷役法
- 点検及び保守
基礎実技
- 機械点検
- 保守実習
- 玉掛け基本実習
- 玉掛け合図基本実習
専門実技
- 荷役機械運転実習
- 点検及び保守実習
- 荷役実習
実習機器及び風景
めざす職種
「港湾荷役作業のエキスパート」として、将来の中堅幹部候補者をめざします。
取得可能な資格等
資格等を取得するためには、訓練(授業)をしっかり受講すると共に、一定の出席時間並びに学科試験と実技試験の両方に合格することが必要です。
修了時に取得可能な資格
- 移動式クレーン運転士免許
- クレーン・デリック運転士免許
- 職業訓練修了証明書(玉掛け・フォークリフト・ショベルローダー等の業務)
(職業訓練修了証明書は、技能講習と同等の資格です。)
外部受験により取得可能な資格
- 揚貨装置運転士免許
- 大型特殊自動車運転免許
技能講習
- 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習修了証
【愛知労働局登録第1172号、登録有効期間満了日:令和11年3月30日】
特別教育
- フルハーネス型墜落制止用器具特別教育修了証
港湾・物流関連企業で必要とされる資格等について
就職先となる港湾運送事業所では、ガントリー・クレーンやフォークリフト等様々な荷役機械・装置を使用して、船舶に積み込まれた荷物の搬出及び船舶への荷物の搬入を行っています。港湾運送事業所で使われている荷役機械・装置は、その殆どが運転士免許や技能講習修了証等を取得していないと、運転・操作できません。
港湾運送事業所に必要な資格等として、 港湾資格(港湾運送作業及び各重機の運転・操作に必要な資格(関連も含む)) (173.06 KB) があります。
港湾荷役科を修了した時点で、上記の「港湾資格(港湾運送作業及び各重機の運転・操作に必要な資格(関連も含む))」の「可」の部分の荷役機械・装置の運転・操作及び資格に関連した作業に就くことができます。
技能検定の受検について
港湾荷役科を修了すると、「職業能力開発促進法施行規則」により、技能検定「ロープ加工」、「産業車両整備」の受検資格が得られます。
「ロープ加工」
運搬等に使用されているワイヤロープなどの各種ロープは、安全な作業を行うためその強度、加工方法などが重要な要素となっています。「ロープ加工」技能検定は、ロープの加工に必要な技能・知識を理解しているかを問われる技能検定です。
受検には実務経験が7年以上必要ですが、港湾荷役科を修了すると実務経験5年で受検することができます。
「産業車両整備」
「産業車両整備」は、主に工場や倉庫などで活躍するフォークリフトや無人搬送車等の故障や事故を起こさないように産業車両を整備し、安全な労働環境を維持することを目的とした技能検定です。
受検には実務経験が7年以上必要ですが、港湾荷役科を修了すると実務経験5年で受検することができます。
就職実績
就職率
14年間連続して就職率100%
令和2年度実績 100%
令和3年度実績 100%
令和4年度実績 100%
就職先業種
港湾企業、移動式クレーン業、倉庫業、運輸業
就職先企業
フジトランスコーポレーション、伊勢湾海運、名海運輸作業、新興海運、山本運輸、
日本通運、名古屋埠頭、荒川鉄工、知多重機、サンソー港運、丹羽由
他多数(敬称略)
お問い合わせ先
ポリテクセンター名古屋港(訓練課業務係)
所在地
〒455-0844 名古屋市港区潮凪町3番地
TEL
052-381-2775