入所月:9月、12月、3月
訓練期間:6ヶ月
定員:各15名
平日9:20~15:40の6時限
(※7時限の日も有)
テキスト代等:約15,000円
削った先に進路が見えた
機械CAD/NC加工科
訓練の概要
訓練到達目標
- 2次元CADによる機械の図面作成と、3次元CADによるモデリングができる。
- 切削加工基本とNC機械のプログラミング及び加工ができる。
訓練内容
機械製図及び2次元CAD(AutoCAD)
機械製図の基本ルールから始め、2次元CADを活用した製図法を習得します。基本操作から実践的技術まで段階を追って学習します。
※CADとは、製品を作るための図面をパソコンで作成するソフトです。使用ソフト:AutoCAD
3次元CAD(SolidWorks)
部品(モデル)の作成やモデルの組立(アセンブリ)、2次元図面化などの技術・関連知識を習得します。
※3次元CADとは、コンピュータ上にある仮想の3次元空間に、「縦」「横」「奥行き」のある立体的な形状を作成し、形状が立体的に検証できるソフトのことです。
使用ソフト:SolidWorks
普通旋盤及びフライス盤
機械製図やCADで作成した図面を基に、普通旋盤及びフライス盤を実際に操作し、加工に関する技能・関連知識を習得します。
※旋盤とは、大根をかつらむきにするように、金属の材料を回転させて刃物をあてて削る工作機械です。
※フライス盤とは、材料を固定し、回転する刃物で直方体形状に削る工作機械です。
NC旋盤
普通旋盤訓練で体感した加工の知識を活かし、コンピュータ制御されたNC旋盤のプログラム法、加工法を習得します。
※NCとは、数値や符号を使ったプログラムにより、コンピュータを使って工作機械(NC工作機械)を動かすことです。
※NC旋盤とは、コンピュータを使って動かす旋盤のことです。
※フライス盤とは、材料を固定し、回転する刃物で直方体形状に削る工作機械です。
マシニングセンタ
フライス盤訓練で体感した加工の知識を活かし、コンピュータ制御されたマシニングセンタのプログラム法、加工法を習得します。
※マシニングセンタとは、NC工作機械で工具(刃物等)を自動で交換する装置がついており、一般的に四角い金属材料を削って様々な形に加工する機械です。
放電加工及びCAM(Mastercam)
放電加工機のプログラム法、加工法を習得するとともに、CADデータからマシニングセンタのプログラムを作成するソフト(CAM)の活用法を習得します。
※放電加工とは、雷現象を利用し堅い金属を細かく溶かし加工することです
※CAMとは、CADより加工する部品の図を書き、加工する条件を設定することで、NCプログラムを自動的に作成し、シミュレーションができる装置です。
使用ソフト:Mastercam
機械CAD/NC加工科 就職率
令和3年度修了者 86.7%
令和2年度修了者 80.6%
令和元年度修了者 92.5%
該当年度の入所者全員(自己都合退所者を除く)における、修了後3ヵ月までの集計結果です。
訓練に関する主な職種と仕事内容
主な就職事例
・機械工
・マシニングセンタオペレータ
・NC旋盤オペレータ
・CAD/CAMオペレータ など
仕事内容
工作機械を使い、切る・削る・穴を開ける・溝を切るなどの加工をする職種が、機械工です。基本的に、少量の加工は、汎用工作機械(普通旋盤やフライス盤など)、大量の加工は、NC工作機械(NC旋盤やマシニングセンタなど)を使用します。
設計者を補助するため、CADを使って図面を作成する職種が、CADオペレータです。
受講条件
◆機械加工関連職種への就職を考えている方。
全科共通
次の(1)~(3)すべてに該当する方です。
(1) ハローワークに求職登録をしている方。
※現在、離職している求職中の方。
または、現在退職予定日が決まっている求職中の方。
(2) 全訓練期間を通して意欲的に受講できる方。
(3) 訓練受講後、訓練と関連のある分野などへ速やかに就職をお考えの方。
任意に取得できる資格 訓練コースに関連する分野の資格の一例
・技能検定「フライス盤3級」、「普通施盤3級」
・技能検定「機械検査3級」
※ただし合格を保証するものではありません
講師から一言
「手に職をつける」そのお手伝いを私たちはしたいと考えています。その対象として、機械という分野は産業の要であり、コツコツとした努力の積み重ねが着実に身になる分野です。金属の材料が光沢を帯びた製品に仕上がるものづくりの喜びを一緒に分かち合いましょう。