COURSE

学科紹介

12年次 専門課程

建築系

住居環境科

Housing Environment

現場で活躍できる実践的な技能を習得

建築物には木造から鉄筋コンクリート造までさまざまな種類があります。住居環境科では、こうした建築物をどのように建てていくのか、自分たちで実際に造ることで体験的に学習することができ、教科書だけでは把握しきれない知識・技術を身に付けられるようになっています。特に近年の建築業界は、実際に施工を担う人材が求められる傾向にあることから、実習を通し現場で活躍できる実践的な技能を習得します。

1年次

1年次は主に、建築の種類をはじめとした建築に関わる基礎的な知識の習得をめざします。また、実習では木材の加工技術を学び、木造住宅の建築を行います。

2年次

住宅を建てる際に気を付けることや環境・災害に強い建物の構造について学ぶほか、目標となる建築物の強度にも着目しながら鉄筋コンクリート造の建築方法などを学習します。

カリキュラム

学科
  • 建築構法
  • 建築計画
  • 建築法規
  • 環境工学
  • 構造設計
実習
  • 建築設計実習
  • 建築施工実習
  • 建築CAD実習
  • インテリア設計実習
  • 環境工学実験

主な実習内容

建築材料実験

物理的・機械的試験を取り上げ、実験を通して測定機器の操作方法・実験の再現性の手法について習得します。また、実験目的を明確にすること、それに沿った実験方法の確立、実験結果からの解析方法の選択及び目的に則した考察をする方法等を習得していきます。

総合制作実習

具体的なテーマを自主的に選定して計画・遂行・まとめまで問題解決のための一連の流れを体験的に学ぶことに意義があります。したがって、何事も自主的に取り組む姿勢と行動力が必要です。

環境工学実験

建築における環境とは、健康で快適に過ごせる建築を計画するための基礎となります。環境工学実験では、光や空気、音について実験を行い、建物の問題点や改善策を検討し、建築環境工学の理解を深めます。

インテリア設計実習

建物を構成するインテリアには、人が心地よく過ごすための配置や寸法があります。インテリア設計では、利用者を想定して内装や家具のレイアウトを行い、快適な空間を設計および提案するための技術を身に付けます。


目指せる職業

  • 現場管理技術者
  • 設計技術者
  • 住宅施工技術者
  • 設備技術者
  • 公務員(建築専門職) など

過去3年間の主な就職先

  • ㈱土屋ホーム
  • ㈱アキュラホーム
  • ミサワホーム建設㈱
  • ㈱遊佐建築
  • ㈱建築工房零
  • 奥田建設㈱
  • 野口建設㈱
  • ㈱ユアテック
  • 栗原市役所
  • ㈱構造プランニング
34年次 応用課程

建築系

建築施工
システム技術科

Housing Environment

実習中心のカリキュラムで
高度な建築技術者を育成

建築生産現場に密接に関連した教育訓練を展開することにより、建築物の企画から竣工までの建築生産プロセスにおける品質・コスト・工程・安全+環境・士気の管理業務を担当できる高度な実践技術者を育成しています。
「ものづくり」「コンストラクションマネジメント」「高付加価値化(新素材・新工法等)」をキーワードにした施工管理ができる施工管理者・現場監督の育成を目指し、実習中心のカリキュラムで技能と技術を習得します。

3年次

木造構造、鉄筋コンクリート構造及び鉄筋構造の建築物に必要な建築計画・建築設計、建築施工、維持管理等の技術・技能を学びます。
また、建築現場に即した実習により建築施工管理能力を高めるとともに、グループ課題によってコミュニケーション能力と問題解決力を身につけます。

4年次

最新の技術動向を踏まえた「ものづくり」の教育の柱とし、建築生産現場に密着した実習課題を取り上げて、これまでに習得した専門知識及び技術により、建築生産における品質検査・性能試験および評価等に関する高度な実践力を身につけます。

カリキュラム

学科
  • 建築生産論
  • 応用構造力学
  • 構造解析
  • 施行法詳論
  • 施行関係法規
実習
  • 施行図書実習
  • 木質構造標準課題
  • 鋼構造施工管理課題実習
  • 鉄筋コンクリート構造標準課題
  • 開発課題実習

主な実習内容

鉄筋コンクリート構造標準課題

鉄筋コンクリート建築物の仮設工事、型枠工事、鉄筋工事、コンクリート工事を経験し、実践的な建築施工と施工管理の技術を習得します。

木質構造標準課題

木質構造建築物の施工計画や施工実習を通して、その構法と仕組みを学び、骨組みや仕上材の施工法と施工管理手法を習得します。

基礎構造物設計実習

建築物を支える基礎や地盤がしっかりしていないと、地震などの揺れに対して十分な性能を発揮できなくなります。また、建築物が傾くなどの、日常生活で不便な状況が発生します。「基礎構造物設計実習」では、建築物の基礎と地盤について実習や実験を通して学びます。

維持保全

建築物を造る過程が大切なのはもちろんですが、人間の体と同じように、使いながら定期的にメンテナンスしていくことも造る過程と同じように大切です。「維持保全」では、建築物をより良い状態で長く使っていくための、点検・調査の方法や診断・補修の考え方を学びます。


目指せる職業

  • 建築施行管理者
  • 建築設計技術者(建築士)
  • 建築設計監理者
  • 建築設備施工監理者
  • 住宅メーカー技術営業
  • 建材メーカー技術営業
  • 不動産管理・営業販売
  • 公務員(建築技術職) など

過去3年間の主な就職先

  • ㈱大林組
  • ㈱鴻池組
  • 積水ハウス㈱
  • 大成建設㈱
  • ㈱竹中工務店
  • 大和ハウス工業㈱
  • ㈱フジタ
  • ㈱北洲
  • 前田建設工業㈱
  • ㈱松村組

在校生からのメッセージ

実践的なカリキュラムと「分からない」を
そのままにしないサポート体制

住宅環境科

清水 桜咲さん

普通科出身のため授業では苦戦することも多いですが、授業内はもちろん授業外でも理解するまで付き合ってくださる先生方のサポートや、仲間と教え合える環境が学科の良いところ。将来の夢は建築士。各家庭のライフスタイルによって変化する、長く住み続けられる住宅を建てたいです。

出身の高校に関係なく
建築の道を目指すことができる

建築施工システム技術科

水木 陽仁さん

高校2年生の頃から建築に興味を持ち始め、本校を選んだのは普通科出身でも卒業後に即戦力として就職できるということから。現場で生かせる知識や技術を学べ、自分の身体を使った実習を経験することで、就職後に役立てられます。現在は学生のうちに取得できる資格取得に励んでいます。

教員からのメッセージ

1学年25名の少人数 一人ひとりに届く指導

住宅環境科

鐘ヶ江 拓実先生

2年間で156単位を学べるので、二級建築士試験の応募資格が得られます。実習では木工加工の初歩から建て方、内装施工、RC造の配筋なども手で触れて経験。2年次の総合制作は、興味をもった分野について自身で考え、多くの時間を割いてやり抜く重要な機会となります。総合制作で培った考える力、座学で得た知識、実習で学んだ技術は、どんな仕事においても活かすことができると思います。

現場でも必要とされる問題解決力

建築施工システム技術科

西野 晃司先生

建築施工に関する技術・知識を身に付け、さらに建築で最も大切な「施工管理」についてグループワークを通して学びます。そこで重要なのは問題解決力を高めること。問題があった場合にグループ内で相談し、どう対処していくのかを実習を通して学びます。たくさんの人で大きな建物を造り上げることは、大変やりがいのある仕事。自分の施工した建物が街に残ることで達成感を得られるでしょう。

修了生の声

株式会社NTT ファシリティーズ 
東日本事業本部 東北支店 営業部
NTT グループ営業担当

畠山 真梨子さん

東北職業職業能力開発大学校 応用課程
建築施工システム技術科 平成30年度修了

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野口建設株式会社

熊谷 陸さん

東北職業職業能力開発大学校 専門課程
住居環境科 令和3年度修了

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