住宅電気設備等の設計、工事、試験、検査に関する技能と関連知識を習得します。
電気設備技術科のご案内
訓練の概要
一般用電気工作物の工事・試験・検査、電灯配線の設計、CADを用いた配線図の作成、消防設備・防犯設備、シーケンス制御、PLC制御、受変電設備、LAN工事に関連する技能及び関連知識を習得します。
訓練全体の仕上がり像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及び防災設備の設計・施工ができる。

訓練課題例(電気設備工事)

訓練課題例(シーケンス制御)
総訓練時間
- 659時間
1ヶ月ごとの訓練到達目標
1.「電気設備工事(基礎)」

2.「電気設備工事(実践)」
電気工作物の施工課題を通じて、工事に関する技能と関連知識を習得します。

3.「CAD活用技術」
CADを用いた屋内配線図の作成と照明器具の選定に関する技能と関連知識を習得します。

4.「防災設備工事」
自動火災報知設備の施工・点検に関する技能と関連知識を習得します。
また、ホームセキュリティ設備の技能と関連知識も習得します。

5.「シーケンス制御」
リレーやタイマによるランプの制御やモータ制御、PLCによる制御及び電子回路による制御に関する技能及び関連知識を習得します。

6.「その他の電気設備工事」
高圧受変電設備の知識及びエアコンの施工方法を習得します。また、LANケーブルの作成と測定試験の技能及び関連知識を習得します。

受講要件
過去の当該訓練分野の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に不要
「電気について勉強するのが初めて」という方でも理解できるよう基礎理論から学ぶことができます。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方。
- 訓練を受講することに熱意を有する方。
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有する方。
- 訓練受講・修了に支障がない方(健康状態や受講態度等)
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料
ただし、作業服上下及び安全帽をご自分で用意していただきます。
また、テキスト代として別途4,000円程度必要です。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当該訓練分野の経験が無い方でも、下記のような関連職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
小売業(ドラッグストア勤務)(男性27歳) → 家電設備
鉄筋工(鉄筋の組立・加工)(男性28歳) → 電気配線工事業
小売業(レジ・接客)(男性27歳) → 電気工事業・設計
サービス業(ホテル接客)(男性35歳) → 電気工事業・設計
介護用品業 販売(男性32歳) → 電気工事業・設計・営業
土木工事業 重機オペレータ(男性33歳) → 電気設備業 屋内配線
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
電気工事作業者
電気工事作業者の仕事
- 電気工事業は『働きやすい・暮らしやすい環境』を創る仕事です。
- 電気工事業は、灯りや生活家電などを中心に快適な生活環境を創り出す仕事です。
- また、ビルや工場などにおいては事務機器・設備機器を中心に、生産性の向上や省エネルギー対策などにも深く係わっています。
職種との相性(こんな方に向いている!)
- 電気に興味を持っている方
- 安全作業を意識できる方
- 現場作業によるものづくりが好きな方
- 技能・技術・知識習得へ向けてコツコツ取組める方
- 挨拶やコミュニケーション、チームワークを大切にできる方
訓練により就職可能な主な仕事
- 配管工
(電気設備科に関連する項目としては)住宅などの空調機設備の設置、保守、点検等に従事します。 - 施工管理技術者
施工の計画や現場での施工管理を行ないます。上位資格である電気施工管理技士の資格が必要です。(要実務経験) - 電気技術者(強電)
工場などで設備や自動化ラインの保守、メンテナンスを行います。上位資格である電気主任技術者が必要となる場合もあります。 - ビル管理技術者
ビル、マンションなどで設備の保守、点検、修理などを行います。クリーニング等の仕事も含まれます。上位資格である電気主任技術者が必要となる場合もあります。 - 制御盤製作、計装盤製作
電気制御機器の制御盤、計装盤を製作、現地据付、不良時の保守を行います。 - 電気通信技術者
電話線や光ファイバーなど通信線路の敷設、保守を行います。建柱など土木の仕事も含まれます。工事担任者資格や特殊無線の資格が必要となる場合もあります。 - 消防設備工事
住宅、ビル、工場などの火災報知設備や消化設備の施工、点検を行います。消防設備士の資格が必要です。 - CATV工事、弱電工事
ケーブルテレビやケーブルテレビを利用した通信線路の施工、保守、修理などを行います。 - セキュリティ工事
住宅、ビル、工場などの防犯設備の施工、管理、点検、修理を行います。 - CADオペレーター
CADを利用して平面図に電気回路図、電気施工図の作成を行います。CADの知識、建築図面の知識、電気図面の知識が問われます。 - 電気機器、電気材料販売業務
各種現場に必要な電材や電気設備機器、工具の卸を行います。営業の仕事が含まれます。 - 電工
住宅などの電気工事施工に従事します。高所作業、重量物などがあります。
求人票に記載されている職種名
電気工事士、現場作業員(電気工事業)、マンション電気工事スタッフ、電気工事・内線工事
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事の現場での施工等一式
- 有資格及び上司等の管理指導のもとにおいて、各種電気工事の作業及び設計作成
- 弱電、強電、照明、計装等の電気工事一式
- 制御盤の組み付け工事
- 木造住宅等の電気工事
- 屋内外配線太陽光発電設備、受変電設備の電気工事
- 工場内配線工事・ホテル、ビル等の内線工事
- 電気・設備関連営業
- 電気工事の現場での施工等一式
- 有資格及び上司等の管理指導のもとにおいて、各種電気工事の作業及び設計
- 弱電、強電、照明、計装等の電気工事一式
- 制御盤の組み付け工事
- 木造住宅等の電気工事
- 屋内外配線、太陽光発電設備、受変電設備の電気工事
- 工場内配線工事・ホテル、ビル等の内線工事
- 電気・設備関連営業
- 建設現場での管理業務
- 現場管理、監督
- 住宅・店舗・事務所等の工事管理
- CADオペレーター
就職率
70.2% (令和2年度)
79.2% (令和1年度)
修了者の主な就職先例
- 株式会社高知ミツトヨ
- 株式会社豊栄電気工事
- 日興電設株式会社
- 株式会社イトウテック
- 荒川電工株式会社
賃金情報
修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績 平均13万円から25万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
電気設備工事の訓練では、工事に必要な工具の使い方やケーブル配線、金属管配線、合成樹脂管配線などの施工方法、屋内配線図の見方・書き方を習得することができますので、工事業での設計・施工などの仕事で活躍することが期待できます。
シーケンス制御の訓練では、設備の保守・管理関連業での配線作業、組立作業、シーケンスプログラムの作成、電気保全作業などの仕事で活躍することが期待できます。また、防災設備の設計・施工の訓練では、消防設備や防災設備、ホームセキュリティの設計・施工などの仕事で活躍することが期待できます。
訓練修了時に取得できる資格
なし
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
その他、下記以外の資格でも目標とする就職先により必要となる場合があります。
※当施設の訓練は合格の保証、資格の認定を行うものではありません。
第二種電気工事士
上期 筆記試験日程 5月下旬/実技試験日程 7月中旬
下期 筆記試験日程 10月下旬/実技試験日程 12月中旬
詳しくは下記リンクをご参照ください
消防設備士(乙4類)
試験日程等詳しくは下記リンクをご参照ください
就職後のスキルアップ
就職後も、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター高知(高知職業能力開発促進センター) 訓練課
TEL
088-832-0447