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「ものづくり機械科」ってどんな訓練?

溶接と機械加工に関する企業への就職を目指す訓練コースです。
訓練内容は「金属加工の基本と被覆アーク溶接および炭酸ガスアーク溶接」が3カ月間、「CADによる機械製図と機械加工基本」が3か月間となっています。
前半は金属の平らな板を立体にするための基本的な知識と技能を学びます。
後半は、図面を読んだり・描いたりするための知識と金属の塊を削って部品を作り出すための基本的な知識と技能を学びます。

訓練の概要(受講することにより習得できる技能)

訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • 鉄鋼材の加工および炭酸ガスアーク溶接作業ができる。
  • 機械製図を理解し、切削加工基本とNC機械のプログラミング及び加工ができる。

主な訓練内容

被覆アーク溶接・構造物運搬

被覆アーク溶接・構造物運搬

(左写真)被覆アーク溶接作業をしている様子
(右写真)クレーンを操作して構造物を運搬する様子

溶接とは、鉄と鉄を溶かして付けて一体化させる技術のことです。主に屋外作業現場で活躍する被覆アーク溶接作業の知識と技能を習得します。
また、溶接して大きくなった製品は人の手で運べないため、クレーンや玉掛作業などの荷役・運搬の知識と技能を習得します。

炭酸ガスアーク溶接

炭酸ガスアーク溶接

炭酸ガスアーク溶接の作業をしている様子

炭酸ガスアーク溶接は、被覆アーク溶接と比べて高能率・高品質であり、現在は鉄鋼材料の溶接において主流となっています。
主に工場内の作業現場で活躍する炭酸ガスアーク溶接作業に必要な知識と技能を習得します。

鉄鋼材加工

鉄鋼材加工作業

鉄鋼材の加工作業をしている様子

訓練では、身近にある鉄を図面通りの製品へと加工していきます。
金属を切断し、穴あけなどの加工をして部品を製作し、製作した複数の部品を組み立てて製品を作るまでの、「ものづくり」の一連の工程に必要となる知識と技能を習得します。

機械製図・CAD(機械)基本

機械製図・CAD(機械)基本

CADソフトを用いて製図をしている様子

AutoCAD(2次元CADソフト)の基本操作を学び、CADを用いて、JIS(日本産業規格)にもとづく機械図面の読み方・描き方を習得します。

機械加工(旋盤・フライス盤)

機械加工(旋盤・フライス盤)

旋盤・フライス盤を用いて金属材を加工している様子

ノギス・マイクロメータなどの測定器の使い方、旋盤やフライス盤を使って鉄を削ることを通して、機械加工の知識と技能を習得します。

機械加工(マシニングセンタ)

機械加工(マシニングセンタ)

プログラムを作成して自動加工をする様子

マシニングセンタとは、作成したプログラムの通りに刃物が動き、自動で機械加工を行ってくれる工作機械です。
訓練では、自動加工に必要なプログラム作成を学び、マシニングセンタ加工に必要な知識と技能を習得します。

使用する機器

  • マシニングセンタ((株)静岡鐵工所製 HSR-7Ⅱ)
  • 炭酸ガスアーク溶接機((株)ダイヘン DM‐350‐Ⅲ)
  • 交流アーク溶接機((株)ダイヘン BP‐300-5)

使用するアプリケーション

  • AutoCAD 2023
  • Microsoft Office 2016

受講要件

過去の経験等

特に必要ありませんが、溶接や機械加工などに関心があり、金属加工業に従事しようと考えられている方。

事前に習得していることが望ましいスキル

特にありません。

各訓練科共通要件

  • ハローワークで求職申込みをしており、かつハローワークで訓練の受講が必要と認められた方
  • 受講を希望する訓練コースに関連する職種への就職を希望しており、就職意欲を高くお持ちの方
  • 訓練の習得を通してスキルアップを目指し早期就職を目指す方
  • 訓練の受講意欲が高く、他の受講者と協調性をもって受講できる方
  • 訓練を受講することに支障のない方(健康状態・訓練の安全面が確保できる方)

※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。

受講料

 無料です。
※資格取得(任意で資格試験を受験される場合)やテキスト代、実習の際に必要となるものについては個人負担となります。

受講に関する経費

  • テキスト代 15,000円程度
    ※テキスト代は価格が変動する場合があります。
  • 作業着等(作業服・作業帽・安全靴)は各自でご用意いただきます。

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職務名

溶接工、機械技術者

  • 溶接工の仕事

溶接とは、金属材料の一部分を高温の溶融状態にして接合する作業のことを言います。
造船所などでの組立作業をはじめ、ビルや橋などの鉄骨建設現場や各種機器の製造などで、製品や構造物を溶接するのが溶接工です。
普段生活をしていくなかで気付きにくいかもしれませんが、私たちの生活には欠かせない仕事です。
例えば、階段の手すりや窓のサッシ、水道管など身近なものまで幅広く使用されています。
鉄鋼材を溶接する際は主に「炭酸ガスアーク溶接」や「被覆アーク溶接」を用います。
また、鉄工所などで、圧力容器やタンクの本体を加工、切断、溶接する製缶工の仕事などもあります。
これら溶接は多くの現場で需要があるため、訓練修了後は幅広い現場での活躍が期待されます。

  • 機械技術者の仕事

金属工作機械を使い、さまざまな金属に・切る・削る・穴を開ける・溝を切る・磨き上げるなどの加工をするのが、金属工作機械工です。違う形状のものを少量だけ加工する場合は、人の手で加工する汎用工作機械(旋盤・フライス盤等)を使います。まず製品の図面に基づいて、材質・加工精度に応じた刃物を選び、角度や削る強さ、回転数、送りの速度などを決めます。そして。工作機械の設定が終わったら、知識や技術・経験を駆使して、材料を要求された形に加工します。
同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を数値化し、連続自動加工するNC工作機械を使います。NC工作機械では、要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。次に、設定が終わったら、精度を確認するための試削りを行います。試作品を正確に計測し、必要に応じて何度でもプログラムを修正します。そして、精度が安定したら、連続的に自動加工します。金属工作機械工には、期限内に、決められた数の製品を、高い精度で正確に加工することが求められています。

訓練職種との相性 「こんな方に向いています!」

  • 毎日コツコツ続けられる人
  • 手に職をつけたい人
  • ものづくりが好きな人
  • 資格を取って就職活動に活かしたい人

訓練により就職を目指せる主な仕事

  • 溶接作業による構造物等を製作する業務
  • 切断・溶断による構造物等の解体業務
  • 加工機械による製品製造業務

求人票に記載されている職種名

  • 溶接工
  • 鉄骨加工
  • 組立工
  • 製缶工
  • 機械工
  • NC機械オペレーター

就職後の仕事例(求人票から)

  • 鉄骨建築における金属の加工
  • 溶接作業による造船・船舶の修理業務
  • 機械装置の組み立て・修理
  • 機械部品を汎用工作機械やNC工作機械を用いた機械加工作業

就職率

令和4年度の就職率

令和4年度…85.7%

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練を修了すると全員が被覆アーク溶接、半自動アーク溶接の下向き姿勢の溶接技能の基本は習得できますので、就職後は、訓練で習得した技能・技術及びベテラン技能者のOJTによって製品の一部が製作できるなど、就職先が期待する仕事ができるようになります。
およそ、2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事ができるようになります。
また工場内でのベテラン技能者のOJTによって技能が向上し、溶接技能者評価試験((社)日本溶接協会)の専門級にもチャレンジが可能と思われます。
さらに機械製図並びにCADの知識を活かし、機械図面の修正作業者、設計者のアシスタント的業務や、機械加工の知識・技能を活かし、一般機械部品の加工作業者としても活躍が期待できます。製造現場の作業者として就職先が期待していた仕事ができるようになります。

訓練終了時に取得できる資格

アーク溶接等の業務に係る特別教育修了証

労働安全衛生法59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、アーク溶接等の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター長名で交付されます。

ガス溶接技能講習修了証 (北海道労働局長登録教習機関北労安教第48号 登録期間満了日:令和6年3月更新予定)

ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。
当センターは、2)の都道府県労働局長の登録を受けた教習機関となっており、訓練修了者に対してガス溶接技能講習修了証が当センター所長名で交付されます。

  1. ガス溶接作業主任者免許の所持者(都道府県労働局長が交付)
  2. ガス溶接技能講習修了証の所持者(都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
  3. 上記に該当し満18歳以上の者
     
     

自由研削といしの取替え業務に係る特別教育修了証

労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

粉じん作業に係る特別教育修了証

労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で常時特定粉じん作業に係る業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

玉掛け技能講習修了証 (北海道労働局長登録教習機関北労安第499号 登録期間満了日:2027年2月14日)

玉掛けを行う際に、必要な資格。これを取っていないと玉掛け作業はできません。
クレーン等を運転する作業と同時に玉掛け作業を行う際、事業主は必ずクレーン・デリック運転士、移動式クレーン運転士等の資格並びに玉掛け資格を有するものに作業させなければなりません。
運転席が遠く離れているタワークレーンなど、運転士と玉掛け作業の場所が離れている場合、同一人物が両方の作業を行うことは現実的でないため、運転士の資格と独立して玉掛け作業の資格が存在します。
玉掛け作業とは、コンクリートバケットなど荷と一体になったものをフックに掛けるなどの場合を除き、ロープなどの用具を用いて荷を吊り上げるための準備から玉はずし作業までの一連の作業のことを指します。
別の場所でフックから荷を外す場合、外す側の作業にも同等な資格が必要となります。
複数の作業員が行うのであればその場所の数だけ有資格者が必要となります。

クレーンの運転の業務に係る特別教育修了証 (つり上げ荷重5トン未満)

労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、つり上げ荷重が5トン未満のクレーンの運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務付けられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育終了証が当センター所長名で交付されます。

任意に習得する資格

訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中に十分可能です。
(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)

各種溶接技能者 ((社)日本溶接協会)

溶接作業を行う作業者“溶接技能者”の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と 専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。
試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます。
専門級は、基本級が合格していないと受験できません。

就職後のスキルアップ

  • 当センターの能力開発セミナー(有料)の受講
  • 就職先の実務経験を活力に各種資格の受験
  • 当センターによる、更なる向上に係わる相談支援
     

お問い合わせ

ポリテクセンター函館(北海道職業能力開発促進センター函館訓練センター)訓練課

TEL

0138-52-0323

FAX

0138-52-0324

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