電気設備工事の基本的な用語から設計、施工、検査まで屋内配線工事に関する技能・技術を習得します。
電気システム科(訓練期間6ヶ月)のご案内
建物や施設などでは、照明器具やエアコンといった様々な電気設備があり、安全・快適な生活を支えています。また、工場などの生産現場では、様々な機会があり、これらの多くはモータや空気圧機器で動いています。モータや空気圧の制御には電気が使われています。
当科では、3カ月間の電気工事に関連する職種の技能及び3カ月間の生産機械に関連する職種の技能を身に付けることができます。
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講者の受講前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備技術科は、電気設備や消防設備の設計、施工、保全に必要な技能・技術及び生産設備の自動化に利用される制御技術の設計、製作に必要な技能・技術を習得します。また、電気関連企業での実践的な技能・技術を習得するために、約1ヶ月の企業実習を設けています。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
電気設備工事(電灯回路、コンセント回路、消防回路)の設計、施工、保全ができる。
自動制御(シーケンス制御、PLC制御)の設計、製作ができる。
主な訓練内容
一般用電気設備工事
防災・設備工事
火災により警報を鳴らす自動火災警報設備の設計、施工に関する技能・技術を習得します。
PLC制御
PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)と呼ばれる制御用のコンピューターを用いて、エレベーターやベルトコンベアなどの自動制御技術の技能・技術を習得します。
CAD活用/LAN構築
CADを用いて建築平面図及び屋内配線図の作成およびLAN構築に関する専門知識と技能を習得します。
シーケンス制御
エレベータやベルトコンベアに用いられる自動制御技術(シーケンス制御)の設計と組み立てに必要な技術を習得します。
空気圧制御/情報活用技術
産業用ロボット等で使用されている圧縮空気の力を利用して、様々な機械を動かす技術を習得します。ビジネスアプリケーションソフト(文書作成、表計算)活用に関する技能及び関連知識を習得します。
受講要件
対象者は、訓練の開始日において概ね45歳未満の求職者。
過去の経験等
特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
パソコンの基本操作ができること。
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる者であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方。
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方。
- 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方。
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。
受講に関する経費
- テキスト代 10,000円程度
※テキスト代は価格が変動する場合があります。 - 作業着等(作業服・作業帽・靴・安全手袋)は各自でご用意いただきます。
- 資格取得に係る受験料等は、各自の負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
前職 修了後の職種
飲食業 → スイッチング電源の設計開発
溶接業 → 配電盤設計
接客業 → パソコンインストラクター
製造業 → インターネット付随電気技術サービス
介護職 → 電気機械技術者
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職務名
【電気関連職務】
- 電気設備メンテナンス
製品工程に関わる製造技術者、製造工程の点検、修理に関わるメンテナンス技術者などがある。 - 電気・電子技術者の仕事
電気・電子技術者の仕事は様々な分野に広がり、新しい電気製品にかかわる開発技術者や設計技術者などがある。
訓練職種との相性(こんな方に向いている)
電気設備工事や電気(シーケンス制御)やに関する技能と技術を学びたい方
訓練により就職可能な主な仕事
- 製造業
- 設備保全業
- 電気機械器具製造業
- 建設業(電気工事)
求人票に記載されている職種名
- PLC制御技術者
- 電気制御装置保守
- 電気工事
就職後の仕事例(求人票から)
- 電源設計開発
- システム保守/点検
- 電気設備施工・営業職
- 配電盤設計・施工
就職率
令和元年度 94.4%
令和2年度 100.0%
令和3年度 92.3%
修了生の主な就職先
- 専門サービス業(家電製品の点検・修理)
- 情報サービス業(システムエンジニア)
- 設備工事業(電気工事)
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
電気・シーケンス制御の知識、シーケンサー(PLC)、計測機器(テスタ、オシロスコープ)、電気設備工事 の知識を活かし、電気技術者として工場の管理・メンテナンス、電源の設計開発にも関わって仕事されています。
就職先の仕事内容によって異なりますが、それぞれ各方面におい て活躍されています。
訓練終了時に取得できる資格
低圧電気取扱特別教育
任意に習得する資格
訓練コースに関連する分野の資格の一例です。(ただし、合格を保証するものではありません。また、受験には、学歴等により実務経験が必要な場合がありますので、受験資格等詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
- 第2種電気工事士
- 第1種電気工事士
- 工事責任者
※上記含む電気、IT関連資格
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の能力開発セミナー(有料)を受講したり、就職先の実務経験を 活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習 得やこれまでの職業能力のさらなる向上に係わる相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
お問い合わせ
ポリテクセンター函館(北海道職業能力開発促進センター函館訓練センター)訓練課
TEL
0138-52-0323
FAX
0138-52-0324