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校長あいさつ

GREETING

ものづくりの心と最先端の技術を、次世代へ

校長 松本 敏郎

東海地域は、日本の製造業を支える「ものづくりの中心地」です。特に、ここ岐阜県を含む東海エリアは、全国随一の製造業集積地として、長きにわたり高度な技能や卓越した技術を育んできました。この地域の製造業が日本の産業界を牽引し続けているのは、絶え間ない技術革新(イノベーション)と、それを支える質の高い人材が存在しているからにほかなりません。

しかし、ものづくりの現場は今、大きな変革期を迎えています。生産拠点のグローバル化、少子高齢化、さらには持続可能な社会の実現といった課題が山積する中、従来の大量生産を軸とするものづくりから、「必要なものを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供する」という新たなものづくりへの転換が求められています。

その鍵を握るのが、IoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)、ビッグデータ、ロボティクスなどの先端技術です。しかし、こうした最新技術も、実は機械工学や電気工学、さらにハードとソフトの両方をバランスよく扱う電子情報工学といった伝統的な工学分野の基礎力がなければ決して実現できません。特に、現代の製造業においては、機械・電気の知識に加え、ICT(情報通信技術)を活用した高度な情報処理能力も不可欠となっています。新しい技術を支えるためには、基礎となる「確かな工学力」と「情報リテラシー」がこれまで以上に求められているのです。

東海職業能力開発大学校は、このような社会の変化に対応し、基礎的な機械工学・電気工学・電子情報工学をしっかりと習得した上で、次世代をリードする実践的な技能を持った技術者を育成するために設立されました。本校では、基礎を重視した2年間の専門課程と、応用的で高度な技術を身につける2年間の応用課程を設置しています。特に応用課程では、平成30年度より「生産ロボットシステムコース」を導入し、ロボット技術や自動化技術を中心に、より高度で専門的な技能を学ぶことができます。

           

また本校の特徴である20~30名の少人数制クラスでは、経験豊富な教員が一人ひとりの学生に丁寧に向き合い、密度の濃い実践的な指導を行っています。これが、毎年達成している「就職率100%」という実績に直結しています。 私たちの東海職業能力開発大学校は、ここ岐阜県から、基礎と応用をバランスよく兼ね備えた技術者を育成し、地域社会のみならず日本、そして世界の産業界で活躍できる人材を輩出することを使命としています。

           

機械、電気、情報分野に興味がある方、新しい技術革新の波に乗りたい方、ぜひ本校を訪れてください。あなたの夢を形にする一歩が、ここから始まります。

           

皆さんとの出会いを心より楽しみにしています。

略歴

東京大学大学院工学系研究科 機械工学専攻博士課程修了(工学博士)
信州大学助手(工学部)
信州大学助教授(工学部)
文部省在外研究員
文部科学省在外研究員
名古屋大学(大学院工学研究科) 教授
東海職業能力開発大学校 校長

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