受験生のみなさまへ

生産機械技術科(生産技術科)

生産機械技術科(生産技術科)

変革が進む生産現場に 対応できるエンジニアを目指す。

かつて機械工業における生産分野は、数値制御機械による生産が主流でした。しかし今、コンピュータを駆使し、設計情報を直接加工情報に変換して生産するCAD/CAMを中心とした生産システムへと急速に移行し、数値制御加工、特殊加工、超精密加工技術の発展をもたらしています。生産機械技術科(生産技術科)は、基本的機械加工技術を身につけ、高度化する機械システム、生産様式の変革に対応できるエンジニアを育成します。また、2級技能検定「旋盤」の取得に取り組んでいます。

こんな環境で学べます

「3次元プリンタ」にて試作品を作成


3次元プリンタ

3次元CAD(立体図面)で設計後、3次元プリンタ(樹脂を溶かして積層する)で試作品を作成し、自分のイメージした製品であるかなどを評価します。

現場さながらのNC工作機械による製品加工


マシニングセンタ操作実習

実際の製造現場で必要不可欠なNC工作機械(マシニングセンタ、ターニングセンタ等)の操作方法を一から学びます。それらは、自動車、航空機、携帯電話などの部品製作や、金型製作で活躍しています。

精密測定機械を駆使


3次元測定機による測定実習

測定の基本技能を身につけたら、コンピュータを利用した3次元測定法を学習します。本システムは、立体形状をマイクロメートル(1/1000mm)の単位で測定します。

カリキュラム
一般教養科目 数学、物理、英語、保健体育、キャリア形成論、職業社会論
主な専門科目 材料力学、工業力学、工業材料、数値制御、機械設計製図、メカニズム、電気工学概論、CAD/CAM実習、測定実習、機械工作実習、機械加工実験、機械工学実験、精密加工実習、シーケンス制御、情報処理実習、総合制作実習
取得可能な資格 ガス溶接技能講習 岐阜労働局長登録教習機関 第14号(登録有効期間満了日:令和11年(2029年)3月30日)

Message from 在学生

安田 拓史さん

関有知高等学校出身

この学校を選んだ理由は授業カリキュラムに実習が多く組み込まれていたからです。実習では、旋盤、フライス盤などの基本となる加工機を用いた課題をこなすことで機械をより多くの時間触ることができます。先生方との距離が近いので分からないことへの質問もしやすく、先輩方も同じ実習を経験していることから気軽に相談できて、頼りになるアドバイスをもらっています。学びにおいて、たくさんの人と関わり、つながりの輪を大切にしたいと思います。

鹿野 空翔さん

本巣松陽高等学校出身

高校の授業で、本棚の製作をしたことをきっかけに、ものづくりの世界に興味を持ちました。この学校のオープンキャンパスに参加した際、実習中心のカリキュラムにとてもワクワクして、入学を決めました。先生方は経験豊富な技術者の方ばかりで、お手本で見せてくれる技術がスゴイ!自主練習にも付き合ってくださるので、とても心強いです。将来に向けて、さらに高い精度の加工技術も身につけたいと思います。

Message from 先生

安部 章二郎先生

スマホでも何でもほしいものが手に入る世の中ですが、私たちが毎日着る服や食べ物、暖かい家は技術者や職人さんが作らなくては手に入りません。しかし、人の手だけでは大変です。そこで使われるのが機械です。服を作る、食べ物を作る、家を建てる、どんな場面でも機械技術が必要で、機械技術を学ぶのが生産機械技術科(生産技術科)です。
重たい金属を部品にしたり、CADで設計したり、体を使ったり頭を使ったりで大変な2年間ですが、身につけた技術は一生ものですよ。

学生の実習作品

生産機械技術科(生産技術科)では、2年生時に旋盤の2級技能検定試験をクリアすることを目標に実習に取り組んでいます。多くの学生は普通科の高等学校を卒業していますが、1年生時の実習でしっかりと基礎を身に付ければ、検定試験をクリアすることも夢ではありません。また、競技会等へも積極的に参加しています。いずれも関連する技能・技術の修得だけでなく、人間力の向上につながっています。

施盤2級技能検定課題
かわさきロボット競技大会用ロボット