製図、測定器の取り扱い、切断・穴あけ・研削作業に必要な知識・技能を習得します。

令和5年度5月生の募集がはじまりました!
令和5年度5月生(訓練期間:令和5年5月9日(火)~10月25日(水))の募集が始まりました。製造業への再就職をお考えの方、手に職をつけたい方、ぜひお待ちしています。
施設見学会・体験実習も以下の日程で予定します。
どちらも無料です。また、雇用保険を受給中の方は就職活動として認定されます。
駐車場も完備しています。ぜひ、お気軽にご参加ください。
〇施設見学会 13:15~
2月:21日(火)
3月:7日(火)、14日(火)、22日(水)
令和5年度テクニカルメタルワーク科5月生募集のお知らせ (1.24 MB)
〇体験実習「ステンレス製ペン立ての制作」13:30~
2月28日(火)、3月23日(木)
令和5年度テクニカルメタルワーク科5月生向け体験実習のお知らせ (1.67 MB)
詳細は
【ポリテクセンター君津 訓練課 TEL:0439-57-6313】
まで、お気軽にお問い合わせください。
テクニカルメタルワーク科 担当指導員より
皆さんは『溶接』や『金属加工』というキーワードでどんなことを想像されますか?
『怖そう』『危なそう』という方もいれば、他にも『知らない』『わからない』という方も
多いのではないでしょうか。
自動車や電車など『溶接技術が使われた製品』は身の回りにあふれていますが
ものづくりのための『溶接技術そのもの』は日常生活から遠くなってしまうので
知らない方が多いのは仕方のないことだと思います。
実は溶接って大変ですけど、はまると面白いんです。あなたも是非チャレンジしてみませんか?
『テクニカルメタルワーク科』のご案内
- 1.訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 2.受講要件
- 3.受講料
- 4.受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 5.訓練に関する職種と仕事内容
- 6.就職率
- 7.修了生の主な就職先
- 8.賃金情報
- 9.訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 10.訓練修了時に取得できる資格
- 11.任意に取得できる資格
- 12.就職後のスキルアップ
1.訓練の概要(訓練により習得できる技能)
金属材料にはいろいろな種類があり、特に平板や形鋼から作られた製品はたくさんあります。テクニカルメタルワーク科ではこれらの材料をいかに加工(切断、曲げ、組立て等)するかを基礎から学ぶとともに、それに関する技能・技術と知識を習得します。また、仕事をする上で必要となる資格を取得します。
- 「金属加工基本作業」「各種溶接作業」「構造物鉄工作業」「玉掛け・床上操作式クレーン運転作業」「フォークリフト運転作業」に関する技能・技術と知識を習得します。
- 就職先では金属製品製造業において、玉掛け技能講習、床上操作式クレーン運転技能講習、フォークリフト運転技能講習の資格を活かして、溶接、製缶などの「ものづくり」に欠かせない仕事に就きます。
訓練全体(6か月間)の目標人材像(訓練目標)
- 鉄鋼材の加工および炭酸ガスアーク溶接作業ができる。
- TIG溶接法による溶接施工及び被覆アーク溶接作業ができる。

手仕上げにより製作した文鎮

曲げ加工により製作した工具箱
訓練期間・総訓練時間
- 訓練期間:6か月
- 総訓練時間:667時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「金属加工基本作業」

アセチレンと酸素を用いたガス切断作業
2.「炭酸ガスアーク溶接作業」

炭酸ガスアーク溶接による立向き溶接の様子
溶接機の取り扱い、溶接作業(ビード置き・すみ肉・突合せ)に必要な知識・技能を習得します。
3.「構造物鉄工・クレーン荷役作業」

円すい体への玉掛け作業の様子
玉掛け・床上操作式クレーン運転に必要な知識・技能を習得し、技能講習の資格を取得します
鋼構造物の製作に必要な知識・技能を習得します。
4.「TIG溶接作業」

TIG溶接によるステンレス鋼の突合せ溶接の様子
溶接機の取り扱い、溶接作業(ビード置き・すみ肉・突合せ)に必要な知識・技能を習得します。
5.「被覆アーク溶接作業」

水平すみ肉溶接の見本提示の様子
溶接機の取り扱い、溶接作業(ビード置き・すみ肉・突合せ)に必要な知識・技能を習得します。
6.「プレス加工/フォークリフト運転作業」

フォークリフトの運転練習の様子
フォークリフト運転に必要な知識・技能を習得し、技能講習の資格を取得します。
プレスブレーキによる曲げ加工に必要な知識・技能の習得を行います。
2.受講要件
各訓練科共通要件
ハロートレーニングの受講には、受講要件のすべてを満たしている必要があります。
- 職業に必要な技能等を習得することにより就職を望んでいる方
- 訓練を受講することに熱意を有する方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有する方
- 訓練受講・修了に支障がない方(健康状態や協調性等)
(受講には、公共職業安定所長の受講指示または受講推薦が必要となります。)
3.受講料
受講料は無料です。ただし、教科書代は自己負担となります(約17,000円)。作業服・履物は安全作業にふさわしいものを各自で用意していただきます。
4.受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
溶接が未経験の方でも、下記のような溶接と関連する職種に就職されています。
- 【前職】中古車販売の営業 → 【修了後】溶接工
- 【前職】システムエンジニア → 【修了後】製缶工
- 【前職】看護助手 → 【修了後】溶接工
- 【前職】橋梁作業員 → 【修了後】防錆塗装等
- 【前職】販売 → 【修了後】溶接工
5.訓練に関する職種と仕事内容
求人票に記載されている職種名
- 溶接工、製缶工、鍛治工、鉄骨組立工、配管工
職種例その1:『溶接工』
溶接工の仕事
溶接工は、金属材料の接合方法のひとつである溶接を行う技能者のことをいいます。
溶接工の職場は、造船、自動車、車両、重電機、一般機械、圧力容器などの製造業です。この他建設業でも、ビルディング、橋、ダムのような鉄骨構造物を建設する際に溶接工が働いているので、その職場は非常に広い範囲にわたっています。
職種との相性(こんな方に向いている!)
「ものづくり」に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方。性別は全く問いません。
訓練により就職可能な主な仕事
- アーク溶接(被覆アーク溶接、半自動アーク溶接、TIG溶接)、ガス溶接
- 切断を利用した、鋼・ステンレス鋼・アルミニウム(合金)製の構造物、圧力容器やタンクといった大小のモノの組み立て
就職後の仕事例(求人票より)
- 工場内及び工事現場における構造物の溶接、組み立て
- 配管の溶接
6.就職率
- 令和元年度 / 100%
- 令和2年度 / 100%
- 令和3年度 / 100%
7.修了生の主な就職先
- 有限会社金星工業 / 溶接工
- 株式会社広田鉄工所 / 製缶工
- 黒崎播磨株式会社 / 築炉
- 株式会社肉の太公 / 設備営業部
- 後藤鐵工株式会社 / 機械メンテナンス
8.賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
溶接工
正社員 月給18.4万円~27万円(月給制)または 日給8,000~15,000円(日給月給制)
9.訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
金属製品製造業では、様々なスキルが必要とされますが、訓練で培われた「技能・技術・知識」による土台が活用されていきます。
当科のカリキュラムは、各種作業で求められる「技能講習」や「特別教育」についてその多くに対応していますので、作業に従事できるスタート準備が出来ています。
また、製造現場で求められる「測る・切る・削る」といった多様な加工スキルや、アーク溶接を中心とした「接合」スキル、材料の受入・製品の出荷の場面で求められる「重量物運搬」のスキルなども、訓練による土台が作られていることで未経験の方よりも理解力が高まり、よりスムーズに対応していくことが出来ます。
実際に、就職先企業からは、「ものづくりに対する心構え」や「安全意識」ができているので、仕事を教えやすいとの声も多くいただいています。
さらに、OJTなどを通じて経験を積むことで、より高度な作業を担当していくことができます。
溶接の技量資格であるJIS検定も経験により、基本級から専門級へスキルアップを続けていくこととなります。
10.訓練修了時に取得できる資格
当センターは千葉県労働局長の登録を受けた教習機関となっており、訓練修了者に対して下記の技能講習および特別教育の修了証が当センター所長名で交付(満18歳以上 ※注)されます。 ※18歳未満の方にも交付しますが、修了証が有効となるのは18歳の誕生日以降です。
技能講習
- ガス溶接技能講習(千登録第123号、登録有効期間満了令和6年3月30日)
- 玉掛け技能講習(千登録第270号、登録有効期間満了令和6年3月30日)
- 床上操作式クレーン運転技能講習(千登第284号、登録有効期間満了令和6年3月30日)
- フォークリフト運転技能講習(千登録第264号、登録有効期間満了令和6年3月30日)
特別教育
- 自由研削と石特別教育
- アーク溶接等の業務に係る特別教育
- 粉じん作業特別教育
11.任意に習得できる資格
訓練を通じて任意に取得できる資格として、訓練に関連する分野の資格をご紹介します。(ただし、合格を保証するものではありませんので、受検資格等詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい)
- 溶接技能者評価試験(各種基本級) 一般社団法人千葉県溶接協会
12.就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、(一社)日本溶接協会の溶接技能者のその他の種目を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。