1.コース概要
2.製造実行システムの概要
(1)第4次産業革命における製造業の現状とDX
(2) IoT、ビッグデータ、AIなどの活用事例
(3) 製造実行システムの機能と核となるBOM
(4) ISO規格定義のCIM6階層に基づく機能分担と時間応答性
(5) 製造指示作成と実績管理の粒度とトレーサビリティ
3.BOM の種類と登録実習
(1)設計BOM
(E-BOM) を参照し、現場情報で作り上げる製造BOM(M-BOM)
イ. 製造工程マスタ:工程BOM(BOP:部品製造工程とも呼ばれる)
ロ. 設備マスタ:設備能力、工具、冶具などを登録
(2) 精度の高い製造計画作成に必要な情報
(3) 製造計画と指示策定・出力とその計画の評価
(4) BOMの登録実習
4.製造実行システムの機能設計演習
(1)工場の生産性を上げるためのMES主要機能の検討
(2) MESの機能(概要)設計の作成(グループワーク)
5.設備信号連携
(1)異なるタイプの信号連携手段の学習
イ.様々なメーカの現場設備から稼働情報を取得する方法
6.まとめ
【概要や目標など】生産計画の生産性の向上をめざして、効率化、適正化、最適化(改善)に向けた生産計画から製造現場への指示・制御や実績管理するシステムの構築と評価実習を通して、ものづくり現場に必要なCIM6階層を理解し、製造計画の策定から評価ができる能力を習得する。
【受講者の声】
* 頭の中でイメージしている結果と実施後の結果が異なる場合があり、今回のMESを利用することでシミュレーションし事前に結果を確認できる。
【おすすめポイント】
* このセミナーでは、製造業の中で必須となる製造計画作成のための現場情報の把握がメインとなります。課題例として加工・組み立ての製造プロセスを利用し、製造実行システム(MES)と製造設備(Mini-Factory)を連携させることで、効率よく学習することができます。
* 製造(生産)に着手するためには、先ず机上で固めた「製品設計」があり次に「製造設計」、また量産にむけ繰り返した試作の「量産設計」もあるでしょう。これら貴重な製造情報を効果的に製造に活かすには、如何に指示情報に載せるか? その指示情報に対して如何に現場は実績情報を収集すべきか? MESを通してその要諦を説明します。