(2024年9月26日)
建築科専門課程2年生による2回目の設計発表会が開かれました。今回のテーマは『私設美術館』『これからの学校』『皆のトイレ』の3つ。学生たちは自分の興味に合わせてテーマを選び、約2ヶ月間じっくりと取り組みました。
発表会では、個性豊かな作品が次々と披露されました。学生たちの真剣な眼差しと、斬新なアイデアが光る素晴らしい発表ばかり。学生たちは自信を持って作品を仕上げました。
3テーマのうち2つのテーマは実際の建築設計コンペテーマなので、発表会後すぐにコンペへの応募も果たしました。
学生達の挑戦を見守りながら、私たちは結果発表を楽しみにしています。彼らの努力が実を結び、さらなる成長につながることを願っています。
(2024年9月22日)
こんにちは!(^^)! 9月22日(土)開催された科学体験イベント『わくわくサイエンスフェスタ2024(秋)』に参加してきました!
建築施工システム技術科と援助計画課からご報告します。
■約半年ぶりのイベントへの参加
春に実施された『わくわくサイエンスフェスタ2024(春)』以来、約半年ぶり&今年2度目の参加!未来を担う多くの子供達に会える久しぶりの機会ということもあり、私たち参加メンバーもわくわくしながら心待ちにしていました。
今回、九州ポリテクカレッジが用意したわくわくは、「MR(複合現実)の世界で建築をのぞいてみよう!!」と題して仮想空間を楽しむ体験です。
ところで、MRって?と思った人も多いのでは・・・、ということで少しだけ説明しますね。
まず、MRとは、Mixed Reality(ミックスド・リアリティ)の略称で、日本では「複合現実」と呼ばれる技術です。装着したゴーグルの中で、現実空間に仮想のホログラム(物体の3次元像を記録できる立体写真)を重ねて投影することで、よりリアルに現実風景を楽しみます。特に、今回は建物や配管(設備同士をつなぐ管)の立体映像を視認してもらいました!
実は、ゴーグルをかぶっている人にだけ、巨大な建築物やその中が見えています。お父さんやお母さんにも楽しんでもらえたようで、「初めて経験しましたが、なかなかリアルですね!」と感心されている姿が印象的でした。
もちろん、子供達は慣れたもの!! ゴーグルを装着して興味津々に歩き回る兄弟(それを見ている周りには何をしているか分かりません)に、「何が見えているの~?」と親からの問いかけ。すると、子供達からは「すごーい!」とか「家具やイスが見えるー!」と歓喜の声。突如目の前に現れたものを避けながら、楽しく歩いていたのでしょう(笑)
■イベントは大盛況
体験を待つ子供達の列は途切れることなく、トータル100名以上に参加してもらいました。子供達のパワーに押され気味のスタッフでしたが、楽しそうな様子を見ると疲れも吹っ飛びました。ブースに来ていただいた多くの皆様に感謝です。誠にありがとうございましたm(_ _)m
九州ポリテクカレッジ(正式名称:九州職業能力開発大学校)は、『ものづくりをとおして社会貢献!』できる楽しい大学校です。より多くの方に利用いただけると幸いです。
笑顔のピース!
当ブースに参加いただき、
誠にありがとうございました。
(2024年9月17日)
九州職業能力開発大学校で今年度実施している共同研究の一つとして、建築科の2年生6名と、大英産業株式会社の協力によるNPO法人わくわーくが運営する地域コミュニティ施設「ココクル平野」(北九州市八幡東区平野)をモデルにリノベーションに取り組んでいます。地域に密着した材料と技術を活用し、住民が利用しやすく、かつ多世代多様な活動を支えるコミュニティスペースの創出を目的として活動をしています。
主な活動内容としては、ヒアリングを通じて、地域住民の意見を反映した設計および施工を行います。施設の改修計画は、現在実施されている多様な地域活動に対応し、計画的に活用できるよう配慮しています。今回は、前半の取り組み内容について報告します!
●ワクワク、ドキドキ。現地見学と顔合わせ!
4月上旬に地域コミュニティ施設「ココクル平野」を初訪問しました!この日は、施設の方々と今回のリノベーションにアドバイザーとして協力していただく、大英産業株式会社の方々と初の顔合わせ。初めはとても緊張しましたが、和やかな雰囲気であっという間に時間は過ぎていきました。
北九州市の地域材である「KiTAQ WOOD」を提供していただけるため、その木材を活用して木のあたたかみのある空間にしたいと考えています!
●施主様の要望をカタチに。ヒアリング調査の実施
4月下旬にNPO法人わくわーくの理事長である小橋さんと従業員の宮﨑さんに、環境心理評価の手法の一つである評価グリッド法を用いてヒアリングを行いました。ヒアリングから、小橋さんと宮崎さんが大切にされていることは、利用者の方から見た施設の「安心感」等だということが分かりました!
これらを元に設計のコンセプトを、メンバーと話し合い決定していきました。
●北九州市の地域資源の活用!材料見学
6月中旬に大英産業株式会社の材料倉庫で未利用材の見学をさせていただきました!余った廃材などを利用して、椅子や馬、木のホワイトボードなど様々なものを作っていました。高さを自由に変えられる机や、形を用途や場所によって変えられる棚など、設計や施工をする上で多くのアイデアをいただきました!!今後参考にさせていただきたいと思います!
●利用者に寄り添った改修を目指して!アンケート調査の実施
施設の利用者のニーズを把握し、設計のヒントを得ることを目的に、利用者にアンケートを取りました!Googleのスプレッドシートやフォームを活用して実際にアンケートを作成し、施設の利用状況や満足度などを調査しました。より多くの方に回答していただくために、チラシ作りにも力を入れました!!
●今後の予定
現在、作成中の設計案を提案し、職員の方やアドバイザーの大英産業株式会社の方にご意見をいただき、実際に施工に取り掛かっていきます!!また、北九州市が公募している「Z世代アイデアコンテスト」にも参加する予定です。
(2024年9月12日)
建築施工システム技術科(応用課程)では、1年生時に木質構造施工・施工管理課題実習(標準課題)に取り組みます。
標準課題では、専門課程時に修得した知識と技術を活かし、建物の設計図書作成から施工及び施工管理まで自分たちの力で行います。
9月12日には、4月から取り組んできた木造建築物が竣工しました。構造は在来軸組工法の平屋で、建築面積は23m²ほどです。
最初はどのようなことに注意して管理業務を行えばいいのかわからなかった学生も、毎週役割を決めて作業する中で、注意すべき点などが見えてきたようです。
現在、多くの学生がゼネコンや工務店など、施工管理業務を主とする企業への就職を希望しています。この経験が仕事で活きてくると信じ、日々頑張っています。
竣工後の集合写真
学生たちの声
〇グループワークによって、コミュニケーションの大切さや難しさを学ぶことができた。
〇実際に一から自分たちの手で建物を建築することで、知識・技術が身についた。
〇協力してひとつの建物を建てることの大変さと楽しさを学んだ。
〇初めてやる作業に対し、グループで解決策を見つけていくことがいい経験になった。
(2024年9月7日~9月8日)
9月7日(土)、8日(日)に生産機械技術科2年生の19名が、技能検定実技試験(普通旋盤作業2級、フライス盤作業2級)を受験しました。
試験内容は、2つの部品を3時間以内で図面の指示どおりに工作機械で削ります。
旋盤、フライス盤どちらの課題にもはめあわせがあるため、高精度な加工技能・技術が必要になります。決められた時間内で精度よく加工するため、4月から空いた時間や放課後を使って練習を重ね、合格に向けて技能の向上を図ってきました。
当日は19名全員が加工した製品を提出することができました。この経験を今後の総合制作や卒業してからの職業生活に役立てくれることに期待しています。
普通旋盤作業2級課題
加工中の様子(旋盤作業)
フライス盤作業2級課題
加工中の様子(フライス盤)
(2024年8月24日)
多くの高校生と保護者の参加をいただき、キャンパス見学会を実施しました。
全体会(挨拶・概要説明)、校内見学に続いて、各科に分かれて体験授業を実施しました。キャンパス見学会をとおして、九州職業能力開発大学校での幅広い学びに触れ、広大なキャンパスを実際に見て回っていただいたことで、入校後のキャンパスライフをよりイメージできたのではないかと思います。参加された皆さんにとって有意義な1日となっていれば幸いです。
【受付・全体会の様子】
全体会では、当校の概要や入試、就職状況など説明をしました。また、全体会終了後は、質疑応答や希望者には学生寮の見学など、充実した内容でした。
【体験授業:生産機械技術科】
【体験授業:電気エネルギー制御科】
【体験授業:電子情報技術科】
【体験授業:建築科】
【参加した高校生の感想】
・九州職業能力開発大学の建築科にさらに興味がわいて、進路を決めるひとつの材料になりました。
・今回は電気エネルギー制御科を体験させていただき、また違う魅力の良さを感じることができました。実際にロボットの動かし方を教えてもらい、先輩や仲間とも交友が深められグループでの活動の良さを感じました。
・在校生や学校内の雰囲気が良く、施設も充実しており、良い学校だなと思いました。電気エネルギー制御科により興味を持てました。
・実際に先生のお話や学生さんから、私生活や学校生活のことを知ることができて、有意義な時間をすごせて楽しかったです。
・実際に建築科を体験して、自分ですごい建物を立てたいという思いが強まった。
・他に行った学校と違いプログラムを学べることができることを知った。
【参加した保護者の感想】
・学生と意見交換させてもらいましたが、率直な感想が伺えて良かったです。引き続き、学生との意見交換の機会は設けてもらいたいと思います。
・建築科での説明会に参加してやりたいと思っていることができる学校と言うことがわかって興味がさらに芽生えていたようで参加して良かった。オープンキャンパスとしては開催成功だったのではないでしょうか。
・好意的な印象を受けました。親としては是非入学をしてほしいです。
・今まで全く勉強してきていない分野で、学科を聞いても何の勉強が出来るのか知りませんでしたが、各教科で分かりやすく解説してくれて何が出来るのか知ることが出来ました。
今回、電子情報の体験に参加しましたが、学生さんがとても親切に学校生活やプライベートの時間の使い方を話してくれました。とても有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。
・今まで他の専門学校等見ましたが、今回は子供が「入りたい」と言うほど興味関心を持っているようでした。定員が少ない為、入れるかは分かりませんが、この様な学校が日本にもっと増える事を祈ります。出来るなら、寮生活を通して、規律や自律も同時に学んでもらいたいです。
・大学とは違った雰囲気を感じました。こちらで4年間学んで社会に出たら、即戦力になると思ったので、子どもに進学先の一つとして強く勧めたいと思いました。
【最後に】
ご来校いただいた皆さんと九州職業能力開発大学校のキャンパスでいつかお会いできることを楽しみにしています。
ご来校、ありがとうございました。
(2024年8月1日~8月3日)
8月の夏休み期間に、年長児〜中学3年生までの学童期のお子さまを対象とした国際交流×職業体験のイベント「子ども国際マーケット」に建築科の学生がボランティアとして参加してきました!このイベントは、北九州市ステップアップ事業として採択され、特例認定NPO法人 Scuola dei Bambini主催、多くの企業の協賛によって開催されています。
昨年度に引き続き、初期の頃からイベントに参加している、建築科2年生の安部さん、宮窪さんにお話しを聞いてみました。
イベントの様子
安部さん:学校でイベントの案内を聞き、興味を持ったのがきっかけです!保育士を目指していた頃もあり、
子どもが大好きで、ぜひ参加してみたいなと思い、応募しました。
宮窪さん:私も安部さんときっかけは同じで、先生がイベントの案内をしているのを聞き、興味を持ちました。
小さい子の面倒をみることが好きだったこともあり、参加を決めました。
安部さん:イベントに参加している子どもたちは、笑顔いっぱいで、子どもたちから元気をたくさんもらうことができます!その笑顔を見られることがとっても楽しいです。
宮窪さん:子どもたちが外国の方ともコミュニケーションを積極的にとっている姿に最初は驚きました。言葉が分からなくても、言葉以外のジェスチャーなどで意思疎通ができることを実感できました。
イベントの様子2
宮窪さん:ぜひ、イベントへ参加してみてください。多くのバックグラウンドを持つ方と繋がることができ、価値観が広がります。子どもたちだけでなく、大人も含め、やりたいことに挑戦している姿を見ることができ、とても刺激を受けることができます。
安部さん:宮窪さんと同じく、イベント参加することで、学内だけでは気づけないことに気がつけ、刺激を受けることができます。また、子どもたちからも、たくさんの笑顔や元気をもらうことができます。
記念撮影
主催:Scuola dei Bambini(北九州市小倉北区吉野町12-19)
(2024年8月1日)
8月1日(木)にGメッセ群馬にて、第19回若年者ものづくり競技会メカトロニクス種目が開催されました。九州能開大では、電気エネルギー制御科2年生2名(伊藤 海青さん、松枝 秀真さん)がチームとして出場しました。
メカトロニクス種目は、1チーム2名で競技が行われ、全23チーム46名が参加する中で実施されました。競技課題は、支給された部品および図面をもとに、模擬生産設備の機械装置、電気回路、および空気圧回路を組み替え、調整を行います。さらに、3つのステーションを組み合わせた模擬生産設備を構築し、仕様書通りワークが搬送されるように動作プログラムを作成します。第1課題と、第1課題で構築した生産設備を改善するための保全作業を行う第2課題に分かれて実施されました。競技時間内に生産設備を動作させるためには、選手個々の技術・技能もさることながら、2人のチームワーク力も要求される競技となっております。九州能開大チームは、日頃の練習の成果を発揮した結果、見事銀賞を獲得しました(パチ👏パチ👏パチ👏)。
大会会場にて記念撮影
(左:松枝さん、右:伊藤さん)
選手紹介(左:松枝さん、右:伊藤さん)
大会前の事前確認の様子(伊藤さん)
大会前の事前確認の様子(松枝さん)
競技の様子(奥:伊藤さん、手前:松枝さん)
競技の様子(左:伊藤さん、右:松枝さん)
参加23チーム(46名)でのスナップ写真
九州能開大チーム
(手前:松枝さん、奥:伊藤さん)
大会出場した伊藤さん、松枝さんから、若年者ものづくり競技会の感想を頂きました。
伊藤: 銀賞という結果で日ごろの練習の成果を出すことができました。
しかしながら僅か20秒差で技能五輪に出場できなかったのはやはり非常に悔しいです。
第一課題では安定してプログラムを打つことができましたが、第二課題では資料の確認を疎かにしてしまうなど小さなミスが重なったこともあり、タイムロスが目立ってしまいました。
これからは今大会で培った技術や経験を活かし、来年出場する後輩にしっかりとサポートができるよう頑張っていきます。
松枝: 大会当日は思っていたより緊張しないで作業に取り組めました。
いつも練習の時に失敗していたことを意識して作業したのでスムーズに組み立てが終わりました。互いにしっかり作業の確認や声掛けを行ったことが今回の結果につながったのではないかと思います。
今後は応用課程に進学するので、メカトロで培った技術や知識を活かして課題製作に取り組んでいきたいです。
(2024年7月31日~8月1日)
7月31日(水)、8月1日(木)にGメッセ群馬にて、第19回若年者ものづくり競技会電子回路組立て種目が開催されました。九州能開大の電子情報技術科から2年生の甲斐創太さんが出場しました。
電子回路組立て種目は、電子回路の組立て(はんだ付け作業)を行った後、競技会当日に提示される組込みプログラム課題5つを完成させる課題となっています。これら全ての工程を4時間以内に行います。今年は全国の高専および能開大から25名の参加(うち能開大9校)となっており、参加者の多くが最終学年となっています。今回は大会前に電子回路の組立ての練習を入念に行い、大会でも練習時とほぼ変わらない時間で仕上げ、全体で2番目(2位タイ)の早さで完成させました。
惜しくも入賞は逃しましたが、本人の知識・技能は確実に底上げされ、全国大会というプレッシャーの中でも落ち着いてベストを尽くすという得難い経験を得ることが出来ました。
大会前の練習風景(はんだ付け作業)
競技の様子(プログラム課題)
(2024年7月31日~8月1日)
7月31日(水)、8月1日(木)にGメッセ群馬にて、第19回若年者ものづくり競技会ロボットソフト組込み種目が開催されました。九州能開大の電子情報技術科から2年生の赤坂龍成さん、岩﨑皓世さんが出場しました。
ロボットソフト組込み種目は、自作ロボットを製作し、競技会2日間で提示される課題3つをクリアする競技となっています。今年は、全国から21チームの参加(うち能開大関係6校)となっており、当校は、今年からの参加となっています。約2カ月間、放課後を中心に少ない準備期間でしたが、自作ロボットを完成させ、課題にチャレンジしました。ハードとソフトの両方のスキルが必要であり、大変な競技でしたが、2人で力を合わせてのぞみ、大会の結果は、悔いが残る部分もありましたが、それ以上に今後の勉強につながる良い経験を積むことができました。
競技前の審査の様子
製作したロボット
(2024年7月25日)
6月に実施された職業体験を目的とした地域イベント「出張こども大工」に、建築科1~2年生が参加しました。昨年度から、大英産業株式会社主催のイベントへ建築科の学生が複数名、参加しています。
今年度から、北九州市立大学、九州共立大学に続き、プロジェクトの学生チームとして活動を開始しました!
そこで、初期の頃から参加しており、中心メンバーである池下さんに、お話しを聞いてみました。
イベントへ参加したきっかけは?
池下さん:学校でイベント案内を聞いて、「楽しそう!」と思ったのがきっかけです。子どもが好きで、子どもと触れあうことができ、学校で習った建築を活かすこともできるのが魅力でした。色んな方向から建築について見てみたい気持ちもあり、参加することを決めました。
実際に参加した感想は?
池下さん:子どもたちだけでなく、北九州市立大学、九州共立大学といった他大学の学生、大工さん、そして保護者の方とも交流することができ、色々な方と出会えて、とても楽しいです。子どもたちへは、安全な工具の使い方を教えることで、私自身もより工具の使い方が上達していて、自分の成長にビックリしています。
今後、どのようにプロジェクトへ関わっていきたいですか?
池下さん:今年から、プロジェクトの学生チームのリーダーとして、とりまとめをしています。色んな立場の人と出会え、話を聞くことができ、すごく良い経験になり、自分の成長に繋がっていると感じています。まだ参加していないメンバーにも、友達に自信をもって勧められるイベントなので、ぜひ参加してみてください!
主催:大英産業株式会社(北九州市八幡西区下上津役4丁目1番36号)
(2024年7月15日~7月25日)
ビルやマンション、大型の建物の多くはコンクリートで作られています。建築科2年生7月の集中実習では、そのコンクリートについて実習や実験を交えながら施工管理者としてレベルを上げていきます。
1年生ではRC造(鉄筋コンクリート造)については学科を中心として学びますが、2年生では材料の分別や管理から始まり、学生自身でコンクリートを練り、圧縮試験などをします。そしてなぜコンクリートにひびが入るのか、どのようにしてコンクリートにひびを入らせないように管理するのかを学びます。
(2024年7月15日~7月23日)
建築科1年生の7月の集中実習で造形実習を行います。
内容は、『紙コップアート』『立方体』『折り紙建築』の3つです。
『紙コップアート』では、体育館で紙コップを唯一の材料として構造物を作製します。
タイムスケジュールの管理、積み上げた時の壊れないための繊細な土台作製など、建物を作る管理者のミニ体験をします。
『立方体』の作成では、1年生後半時で作製する家の模型の基礎技術を繊細なカッター作業を通して学びます。
『折り紙建築』では、練習後に自分で課題を作成し、オリジナルの折り紙建築を作製します。
この作業で、建築に必要な2次元から3次元への変換、つまり思い描いた立体を頭の中で2次元の図面作製する立体感を養っていきます。
(2024年7月13日)
建築科2年生で、RC造の店舗併用住宅の設計課題の発表を2日間実施しました。
1年生後期では木造の設計課題を発表しますが、2年生ではさらにレベルアップした実習になります。設計期間は約3か月。現地調査を経て、テーマや条件に合った建物のアイディアを考えます。
他にも、詳細な平面図や矩計図の作製、室内外に使用する仕上げ材も自分たちで選定して設計します。また、発表用のプレゼンボードもグラフィック系ソフトを活用し、作製します。
入校してから、様々な発表を経験してきたため、聞き手に伝わる工夫が話し方やボードのデザインに反映されており、学生たちの成長を感じます。
(2024年7月10日)
当校では、厚生労働省が主唱する7月1日から7日までの全国安全週間における取組みの一環として、学生から安全・衛生に関する標語を募集し、選考の結果、「安全に関する標語」及び「衛生に関する標語」それぞれ最優秀賞1作品、優秀賞2作品が受賞しました。
6月28日に表彰式を開催し、近藤校長から受賞者へ表彰状と記念品が手渡されました。
[安全に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「身だしなみ 心のおびを しめなおせ」 建築科2年生
〇優秀作品賞 2作品
「まあいいや 事故が起こる 合図かな」 電子情報技術科2年生
「安全は 環境づくりと 心の余裕」 生産電気システム技術科1年生
[衛生に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「目指そうよ みんなが笑顔の 健康職場」 建築科2年生
〇優秀作品賞 2作品
「大切な 心と体の リフレッシュ」 生産機械システム技術科1年生
「健康は 少しの予防の 積み重ね」 生産電気システム技術科2年生
校長からの祝辞の様子
校長、学務課長とともに記念撮影
実習での心構えや恩師からのアドバイスなど、作品に込めた思い・背景についても披露していただきました。
受賞者の皆さん、おめでとうございます。
受賞した作品は、校内各所に1年間掲示して、学校全体で安全意識の向上に取り組みます。
(2024年4月2日)
LSIデザインコンテスト・イン沖縄は、国内の大学・大学院生、高専学生、アジア地域の大学生を対象とし、LSI(Large Scale Integration)設計のアイデアと技術を競う国際大会で、25年以上の歴史を有する伝統ある学生大会です。
今年の課題は「Autoencoder」 のハードウェア設計がテーマになります。書類選考(予選)を通過した9チーム(本学からは、3チーム中、2チームが本選に選出)が、英語または日本語で行われる最終プレゼンテーション(本選)に臨みました。本選は、2024年3月8日(金)に、現地の石垣市の会場とオンラインでのハイブリッド形式で開催され、1チームにつき発表時間10分,質疑応答5分の内容で審査が行われました。
その結果、本学からは参加した2チームは、準優勝と敢闘賞を獲得しました。4大生や大学院生が参加している中、大学2年に相当する専門課程での受賞で学生たちの自信につながりました。
準優勝:チーム「もちきんちゃく」金丸 花凛 さん、米岡 七海 さん
テーマ:音符解析と演奏システムの開発 ―音楽情報処理とオートエンコーダの融合―
敢闘賞:チーム「福山ングース」福田 真子 さん、山田 敬太 さん
テーマ:点字ブロックを使用した補助案内サポートシステムの設計と実装
―スマート技術の統合による移動支援と空間認識の向上―
発表前の緊張した様子
チーム「もちきんちゃく」発表の様子
チーム「福山ングース」発表の様子
チーム「福山ングース」敢闘賞 おめでとうございます。
チーム「もちきんちゃく」準優勝 おめでとうございます。
(2024年4月2日)
令和5年11月18日(土)-19日(日)に開催された第9回沖縄海洋ロボットコンペティション(AUV部門)に参加しました。参加したのは応用課程生産系3科の2年生で、AUV(自律型海中ロボット)を開発中の7名です。
機械の学生は剛性が高い筐体部と制御装置を守る水密容器を、電気の学生はロボットの動作に欠かせないスラスター(モーター)の制御回路を、電子情報の学生はロボットの自律航行に欠かせない制御プログラムを担当しました。
大会当日の海況は風が強くうねりがありましたが、AUV部門(知能・計測チャレンジ)で最優秀賞を受賞できました。この後はさらに完成度を高める予定です。
ただ今、最終チェック中
テントで競技順番を待ちます
いざスタート位置へ!
果たして、結果は?
(2024年4月2日)
2月16日(金)と2月17日(土)の2日間で「ポリテックビジョン2024 in 北九州」を開催しました。当校が行っている教育訓練の成果を企業、大学、高校、地域の皆さまに公開することを目的として毎年2月に開催しています。今年は天気にも恵まれ、昨年よりも多くの方々にご来場いただきました。
学生たちは日頃の成果について思い思いに発表していました。慣れない経験で緊張した様子も見られましたが、一生懸命頑張っていました。
ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。
【当日の様子】
機械加工技術コンテスト
農業支援用ロボットの開発
銀茶会コンペ 高みへの挑戦
ロボット競技会
(2024年3月26日)
令和5年度九州職業能力開発大学校修了式が、令和6年3月14日(木)に北九州国際会議場において挙行されました。当日は暖かな春の陽気を感じる中、専門課程4科96名、応用課程4科91名の計187名の学生が、晴れて修了を迎えることができました。
式典では修了証書が各科の代表者に授与され、その後、技能照査合格証書が専門課程及び応用課程の代表者に授与されました。また、対外活動で優秀な成績を収めた学生に対して行う学生表彰について、今年度は4件の表彰を執り行いました。
続いて、学校長告示が行われ、「急速に進歩する技術のなか、技術者として生きる皆さんは、技術に磨きをかけ、広い視野を持ち、積極的にチャレンジしてほしい。」と激励の言葉を述べられました。
修了生の答辞では、専門課程と応用課程の代表者がそれぞれ、学生生活の思い出や新たな道へ進む決意、そして、家族や仲間、恩師への感謝の言葉を述べ、これからの活躍を誓いました。
修了生の皆さま、ご修了おめでとうございます。新たな旅立ちを迎える皆さんの一層のご活躍を心よりお祈りいたします。
修了証書授与
修了生答辞
袴姿で修了式へ
修了生全員で記念撮影
(2024年3月26日)
3月7日(木)に、生産機械システム技術科1年生の標準課題(生産機械コース)の動作審査会(競技会)と発表会が開催されました。
製作したロボットは、リンク機構を利用した3本の移動脚と固定脚を交互にXY方向にスライドさせ、縦・横・斜めの全方向に歩行できます。このロボットを1グループ4~5人、5ヶ月で製作します。これまで習得してきた設計、加工から制御までの知識、技術を活かすと共に、グループで協力して課題に取り組みました。
動作審査会は、2本のポールをロボットが8の字で歩き、制限時間30分以内もしくはバッテリー切れまでに何分動くか、何周できるかを競います。途中ポールに当たると減点となり、再スタートします。今年1番長く動いたロボットは30分間で、4周稼働できました。
発表会は、各グループ10分の発表と4分の質疑応答を行いました。グループでの事前準備や発表者の練習の成果もあり、プレゼンテーション資料、発表内容ともにわかりやすかったです。4月からは1年かけて開発課題に取り組みますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
全方向移動型ロボット
動作審査会の様子
発表会の様子
(2024年3月26日)
これからのものづくりに対応していくためには、生産現場の知恵と新しい技術を結び付け、それを活かすことができる人材が求められています。
当校の生産システム系開発課題は、その生産・製造現場のリーダーを目指した教育訓練の集大成として、4年生で実施します。テーマごとに生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科の学生が数名ずつ参加し、プロジェクトとして開発を行います。
異なる専門分野の科の学生が集まる開発課題のプロジェクトは、学生にとって初めての経験であり、チームワークやコミュニケーションの重要性を認識しながら、企画、設計、試作、製作、評価というプロセス経験します。これらは、一般大学でほとんど経験できない貴重なものです。
昨年の4月からおよそ1年かけたプロジェクトが終了し、2月29日(木)北九州国際会議場メインホールにおいて、各テーマの代表者による製作発表がおこなわれました。
北九州国際会議場メインホール
ピースピッキング試作装置の開発
圃場作業用ロボットの開発
自動ねじ締めシステムの開発
海洋ごみ運搬ロボットの開発
海中作業用ロボットの開発
農業支援用ロボットの開発
(2024年3月26日)
12月21日(木)に生産機械システム技術科1年生の標準課題(生産機械コース)の中間発表会および標準課題(ロボットコースG課題)の発表会と動作審査会が行われました。
標準課題は4~5名を1グループとし、グループ全員が生産現場を意識した課題製作に取り組む実習です。その過程の中でものづくりに必要となる「テクニカルスキル」や、グループ内での役割分担、ミーティング、製作スケジュールの計画立案、発表会などを通じて「ヒューマンスキル」を養います。
今年度、生産機械コースは「全方向歩行型ロボットの製作」に4グループ、ロボットコースは「ボタン電池組立装置の製作」に1グループが取り組みました。製作した全方向歩行型ロボットは、リンク機構を利用した3本の移動脚と固定脚を交互にXY方向にスライドさせ、縦・横・斜めの全方向に歩行できます。ボタン電池組立装置は産業用ロボットが搬送した基板にボタン電池を挿入する装置で、同じく1軸送りねじ機構によりボタン電池を移動、挿入できます。いずれの装置の製作にも、CAD、部品加工、PLC制御に関する高いスキルが求められます。
生産機械コースの中間発表会は、各グループ10分の発表と4分の質疑応答を行いました。グループでの事前準備や発表者の練習の成果もあり、プレゼンテーション資料、発表内容ともにわかりやすかったです。
また、ロボットコースG課題の「ボタン電池組立装置の製作」は、発表会と併せて動作審査会も行われました。
中間発表会(生産機械コース)の様子
発表会(ロボットコース)の様子
動作審査会(ロボットコース)の様子
(2024年3月6日)
昨年度の小倉の街歩きマップに続き、第2弾となる黒崎の街歩きマップを作製しました。更に今年度はマップとリンクした模型も作製しています。
学生達が8月から約6ヶ月の期間をかけて、黒崎の街と建物についての調査をし、街歩きを通して黒崎の持つ魅力を探してきました。
この街歩きマップは「黒崎の魅力を若者に知ってもらい、訪れたくなるマップ」をコンセプトに作製しており、事前の調査では学生同士でどんな情報があると面白いのか?街を歩きたくなるキッカケは何か?などを議論しながら内容を検討しました。現地調査では、建物の見学や景観調査などを行い、黒崎の魅力を探しました。マップには街歩きの写真と感想をZ世代目線で掲載しているので、実感のこもったマップになっていると思います。
街歩きマップのデータを九州職業能力開発大学校のHP上で公開しているので、ぜひダウンロードして活用してみてください!
Z世代の建築学生が作った くろさきマップ_compressed.pdf
△街歩きで撮影した黒崎の風景
△黒崎の模型
△街歩きマップ(地図面)
△街歩きマップ(裏面) △街歩きマップ(表紙)
(2024年1月23日)
令和5年12月7日から12月8日の2日間、西日本総合展示場で行われた「北九州ゆめみらいワーク2023」に出展しました。本イベントは北九州地域の中高生を対象に、地元での就職や進学について考えるきっかけとして、北九州市が開催しています。今年度は、地元の企業、団体、大学により140のブースが出展されました。
中高生はそれぞれ自身の興味のあるブースを訪問し、仕事の内容や大学の特徴等、熱心に聞いていました。また、お仕事体験や実習体験をとおして、仕事や進路をより身近なものに感じることができたようです。
当校の展示ブースにも多くの中高生が来場し、学生が実習で製作したクレーンゲームやメカナムホイールを使用した移動ロボットの操縦を体験しました。クレーンゲームはとても人気で多くの生徒がくじの入ったボールの獲得にチャレンジしました。また、先生方にも当校の教育訓練システムについて説明を行い、興味を持っていただきました。
主催者報告によると、今年度の2日間の来場者数は9,158名で、昨年度より1,604名の増加でした。市内の多くの中高生が地元の魅力を知ることが出来たのではないでしょうか。
九州能開大の展示ブースの様子
(2023年12月26日)
電気エネルギー制御科では普通科出身の学生1,2年生に対して11月初旬から12月中旬にかけて第二種電気工事士技能試験の補講を実施しています。電気工事士とは、「ビルや工場、商店、一般住宅などの電気設備の安全を守るために、工事の内容によって一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならない」ことが、法令で定められています。その資格を有する人を電気工事士と言います。試験内容は学科試験と技能試験が有り、学科試験では四肢択一方式でマークシートに記入するか、パソコンで回答する2種類から選択可能です。更に学科試験合格者は技能試験を受験し、合格すれば免許申請することで、晴れて電気工事士の免状が交付されます。技能試験では与えられた課題を実際に机上で作り、欠陥がなければ合格します。補講では事前に与えられた課題を完成できるように練習します。12月24日(日)が試験です。果たして結果は......
まずは配線図(複線図)の確認
作業開始
電線の被覆剥き作業
電線の接続(圧着作業)
最後の仕上げ
完成
(2023年12月21日)
生産電気システム技術科3年生の後期10月から約3か月掛けて取り組む課題です。10単位(180時間)掛けて、1グループ4~5名の学生で設計、製作していきます。パワーコンディショナとは、太陽電池で発電した電気(直流)をコンセントの電気(交流)に接続するための装置で、これにより電気を売ること(売電)ができます。技術要素としては、アナログ・デジタル電子回路技術、パワーエレクトロニクス技術、マイコン制御技術、実装技術等、多くの知識を必要とします。ここでは、設計・製作の様子や発表会、デモンストレーションの様子を紹介します。学生達はグループで力を合わせ製作に取り組みました。180時間の授業時間ですが、発表会直前には、調整が上手くいかず放課後残って夜遅くまで取り組んでいました。指導する立場の私たち教員は、この課題を通して技能・技術は勿論のこと、コミュニケーション力や責任感、リーダーシップ力などを身に付けて欲しいと考えています。
週例ミーティング
現在の進捗状況報告や意見交換の場です
DR(デザインレビュー)の様子
現在進捗状況を先生方に説明します
装置の組み立てとチェック
装置が段々と完成に近づいている?
完成したパワーコンディショナ
各種設定や電圧・周波数表示がでます
デモンストレーション1
会場の様子
デモンストレーション2
完成した装置を来場者に説明します
発表会の様子1
パワコンの概要説明 上手に発表できました
発表会の様子2
潮流・逆潮流の説明 分かってくれたかな?
(2023年12月21日)
12月9日(土)から10日(日)の2日間、北九州市若松区ひびきの学研都市内enPiT農業IoT実習ハウスにて、第10回トマトロボット競技会(シニア部門)が開催されました。
本競技会はロボットによるトマト採取の速さを競う競技会であり、開発された技術が農作業に導入され、自然と共生するアグリロボットが発展し普及することを目指した大会です。本校からは、生産システム系(機械・電気・電子情報科2年生)13名の学生がシニア部門(フリースタイル・自律動作型ロボット)に参加しました。今年の4月から約半年以上もの期間をかけてトマト収穫ロボットの開発をしました。今年度は思うような結果を出すことはできず悔しい思いをしました。しかしながら、学生たちはチーム一丸となって開発を進めることの「楽しさ」「大切さ」や、結果を出すことの「難しさ」を実感できたのではないでしょうか。
大会の様子はYouTube*にて公開されています。興味のある方はぜひ一度ご視聴ください。
*当校出場シーンは(https://www.youtube.com/watch?v=dHnvqv-7fxI)の2:08:00からです。
当校参加チームメンバーとロボット
直前のロボット調整作業
プレゼンテーション(ロボットPR)
大会の様子(収穫動作)
(2023年12月21日)
12月14・15日(木・金)に、生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅰ(組込みシステム/ロボットシステム)の 最終発表会と展示会が開催されました。
Ⅲ期(10月2日~12月15日)の約3ヶ月間、学生たちは各プロジェクトグループ(3~4名)で遠隔監視技術を応用した「学生管理システムの開発」と双腕ロボットを用いた「外観検査システムの開発」を進めてきました。各グループが一生懸命取り組んだ成果を大いにアピールする場となりました。
今回は客員教授の先生、生産電子情報システム技術科の先生たち、他科の先生・学生たち、事務職の皆様にも見学・参加をしていただいたことで、発表・展示会として盛り上りました。
各グループ15分の発表と質疑応答10分を行い、その後、各教室にて、今回構築したシステムについて展示発表・動作評価を行いました。各プロジェクトメンバー(学生たち)一人ひとりが開発・制作したものの動作や特徴を精一杯アピールすることができたのではないでしょうか。
来年1月からは標準課題Ⅱとして、新たな開発に取り組むこととなりますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
発表の様子
質疑応答
展示説明(組込みシステム)
展示説明(ロボットシステム)
(2023年12月15日)
建築科2年生が、「(社)福岡県建築士事務所協会主催 福岡県内高等学校生ならびに専門学校生による建築設計競技」にチャレンジしました。
今回のテーマは「多様なワークスタイルを支える空間」。世の中の変化に伴い多様化していくワークスタイルに対応した空間を問われる、「働く」という実感がまだ薄い状態で取り組むには難しいテーマでした。6月の下旬から10月6日の提出日まで、学生が考えたコンセプトで自らの作品をつくりあげました。放課後も残り遅くまで作品作りに取り組みました。
本コンペには101作品の応募があり、当校からは、奨励賞に畝原瑠伽さんが入選することができ、11月30日に北九州国際会議場で表彰式が行われました。
奨励賞を受賞した畝原さん
奨励賞を受賞する畝原さん
畝原さんの作品
(2023年12月14日)
令和5年11月20日(月)、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2023年度『品質・生産性向上(ベーシック改善)』コースの研修の一環として、当校の計画・訓練実施状況等の見学を目的にした来校がありました。
参加した見学者は、ボリビア、ブラジル、コロンビア、キューバ、エクアドル、ウルグアイからの9名、他同行者2名の計11名でした。
当日は、概要説明のあと、施設見学を行いました。各実習場の機器や、訓練の状況などについて、大変興味を持たれたようです。
質疑・応答では、訓練の内容、選考について、卒業後の進路等について質問があり、活発な意見交換となりました。
今回の研修が、それぞれの国において帰国後も有意義に活かされればと思います。
電気系
居住系
機械系
電子情報系
校長挨拶
意見交換の様子
(2023年11月13日)
専門課程 電子情報技術科の2年生が、夏休み明けから2ヶ月弱をかけてイルミネーション制作に取り組み、北九州モノレールの2駅に展示されましたので報告します。
当科学生達は1年生の頃から電気・電子回路のハードウェア分野とプログラミングのソフトウェア分野の勉強を積み重ねてきました。今回はこれまでの知識を総動員して『構想・設計・製作』の開発工程を5つのグループに分かれ、学生主体で行いました。
今年は北九州モノレール様のご厚意により当校最寄りの『企救丘駅』および小倉駅の次駅『平和通駅』構内に設置させていただきました。学生は皆、「作品を観た人に喜んで欲しい」と心を込めて制作しました。展示期間は『小倉イルミネーション2023』の開催期間に合わせて、11月2日~2月14日を予定しております。お近くを通った時や、モノレールをご利用の際は是非ご覧ください。
構想
"自由な″構想はワイワイ楽しく
設計
試作回路で動作確認中
制作1
パネルにLEDをはんだ付け
制作2
木枠に組付け&配線
制作3
地元をモチーフにした作品も
制作4
様々な工夫や仕掛けが隠されています
制作5
これまでの課題で最も大規模な制作に奮戦
制作6
動作確認&改善作業も入念に
完成1
水族館とルーレット
完成2
若戸大橋と関門海峡の魚たち
完成3
ポリテク・ナイト・フィーバーin JUKE_BOX
完成4
夜のモノレールと小倉の街
完成5
ようせいの森in 北九州
平和通駅の展示(動画)
(2023年11月8日)
10月4日(水)応用課程2年生が、今年4月より取り組んでいる開発課題のデザインレビューが行われました。開発課題は、生産システム系(機械、電気、電子情報)が3科合同でグループワークを中心に、与えられたテーマに沿ってロボットやシステムの開発を行います(居住系は1科で数チームのグループを作り取り組みます)。
説明は、4名の客員教授、校長、副校長、能力開発統括部長、各科の担当教員ら参加者に対して行われます。グループの代表者から4月からの進捗状況や課題、今後のスケジュールなどの全体説明、各メンバーによる個人テーマの説明を行い、参加者の方々から質問やアドバイスを受けます。
自動ねじ締めシステムの開発
物流自動化装置の開発
圃場作業用農業ロボットの開発
海洋ゴミ運搬ロボットの開発
海中作業用ロボットの開発
農業支援用ロボットの開発
開発課題では、個人発表(プレゼンテーション)の機会が多くあります。それにより開発担当の学生が、自分の開発内容をまとめ、分かり易く伝えるなど企業で働くために必要なスキルを身につけるよい機会となります。
(2023年11月2日)
10月8日(日)、門司港レトロで開催されたMr.DIVEDR主催「門司港水中清掃」に、開発課題実習で製作中の「海洋ごみ運搬ロボット」が出動しました。
Mr.DIVERは福田佑介氏を代表とする海洋環境団体で、北九州市の観光地などで水中清掃活動を行い、海洋ごみ問題の啓発活動を行っています。
当日は少雨の中、ボランティアダイバー8人と、ロボット開発メンバーの7人が水中清掃活動に取り組みました。
はじめにダイバーの方々へロボットを紹介し、共同で作業する上での注意点などを確認した後、ロボットが海へ浮かべられました。ダイバーの方々は岸壁から50から100m離れた先まで潜水しながら海洋ごみを回収して進み、ロボットは無線操作で海面を追いかけました。海面に浮上したダイバーの指示によりロボットを接近させ海洋ごみを載せた後、ロボットを岸壁まで航行させ、海洋ごみが引き上げられました。1時間半の清掃活動の中で、ロボットは計5回海洋ごみを運搬することができ、合計5袋の海洋ごみを回収することができました。
「海洋ごみ運搬ロボット」は今後も開発・改良を続け、1月までの完成を目指します。
ダイバーの方々へロボットを紹介します
門司港レトロ船溜まりへロボットを浮かべます
ダイバーの近くにロボットを接近させます
海底から回収したごみをロボットに載せます
回収した海洋ごみを岸壁まで運びます
運搬を見守るMr.DIVER 福田佑介氏
無事に岸壁まで運搬することができました
清掃を行ったダイバーとロボット開発メンバー
(2023年11月1日)
令和5年10月11日(水)、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2023年度『職業訓練の運営・管理と質的強化』の研修の一環として、当校の計画・実施状況等の見学を目的にした来校がありました。
参加した見学者は、ブラジル、グアテマラ、ギニアビサウ、メキシコ、ニカラグア、パラグアイからの6名、他同行者2名の計8名でした。
当日は、概要説明のあと、施設見学を行いました。各実習場の機器や、訓練の状況などについて、大変興味を持たれたようです。
質疑・応答では、当校独自の訓練内容、使用する機器やカリキュラム、学生に対するフォローアップの状況等、多くの質問があり、活発な意見交換となりました。
今回の研修が、それぞれの国において帰国後も有意義に活かされればと思います。
機械系 実習場見学
電気系 電動自動車
電子情報系 イルミネーション
居住系 足場見学
意見交換の様子
研修生からのお礼の言葉
(2023年11月1日)
令和5年10月6日(金)、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2023年度『産業界の要望に応える電気電子分野人材の開発~大学、TVET 機関ディプロマコース教員/指導員向け~』コースの研修の一環として、当校の計画・実施状況等の見学を目的にした来校がありました。
参加した見学者は、バングラデシュ、ベナン、カンボジア、エジプト、エチオピア、マラウイ、モーリシャス、ナミビア、パレスチナ、セネガル、南スーダン、ウガンダからの12名、他同行者2名の計14名でした。
当日は、概要説明のあと、施設見学を行いました。電気系と電子情報系の各実習場の機器や、訓練の状況などについて、大変興味を持たれたようです。
質疑・応答では、訓練内容、学生に対するフォローアップの状況等、質問があり、予定時間を超えて活発な意見交換となりました。
今回の研修が、それぞれの国において帰国後も有意義に活かされればと思います。
産業用ロボット
学生の製作物を見学
電動自動車
AR体験
意見交換の様子
研修生からのお礼の言葉
(2023年10月30日)
応用課程生産電気システム技術科の1年生が、9月の演習課題Ⅰ「白熱電球の調光回路の製作」に引き続き、演習課題Ⅱとして「単相インバータ回路の製作」に取り組んだので報告します。簡単に言うと、「単相誘導電動機(交流モータ)の速度を可変できる装置を作れ」という課題です。これまでに学んだ学科や実験・実習で得た知識を元に3~4名のグループで取り組みました。インバータとは直流の電気を交流の電気に変換する装置のことです。交流のモータを直流で回せないので、インバータが必要となります。学生は学科の中でインバータについては学んでいますが、実際に製作したことはありません。演習課題Ⅰ同様にグループで調べながら製作を進めていきました。最後にポスターセッションを行い、後輩(専門課程の2年生)や先生たちへ動作の説明をしたり、質問を受けたりしました。
個人調べ
まずは自学、自習でお勉強
グループ討議
ここの回路はどうするか?
実験の様子1
波形はちゃんと出てるかな?
実験の様子2
一応完成したぞ✌
単相インバータ回路
正弦波PWM波形
ポスターセッションの様子1
上手く説明できてるかな?
ポスターセッションの様子2
後輩(専門課程2年生)に分かりやすく説明
ポスターセッションの様子3
学務課の職員にも説明。分かったかな?
ポスターセッションの様子4
大盛況で終了することができました
お疲れさまでした
(2023年10月17日)
8月1日(火)、8月2日(水)にツインメッセ静岡にて、第18回若年者ものづくり競技会電子回路組立て種目が開催されました。九州能開大の電子情報技術科から1年生の古城静雅さんが出場しました。
電子回路組立て種目は、電子回路の組立て(はんだ付け作業)と競技会当日に提示される組込みプログラム課題を4時間以内に完成させる課題となっています。今年は、全国から22名の参加(うち能開大9校)となっており、参加者の多くが最終学年となっています。古城さんは、1年生で少ない準備期間でしたが、大会では練習時より10分程度早く回路を完成させ、今持てる力を十分発揮しました。本人もクラスからの応援もあり、少しプレッシャーも感じている部分もありましたが、大会に参加することで、今後につながる良い経験を積むことができました。
古城さんの感想
今大会に出場させてもらい、はじめは興味本位で大会に出場したいと感じていたのですが、大会に向けての練習を通して短期間で自分が出来なかったことが出来るようになっていくことで、一つ一つの作業の大切さを学ぶことが出来ました。練習するに連れて興味から本気に変わり、本当に将来の自分の力になる良い期間でした。自分の実力を持ち、全国の出場者の方達と競い合う貴重な経験が出来て良かったです。
大会前の意気込み
大会終了後、近藤校長から労いのことば
(2023年9月27日)
建築施工システム技術科(応用課程)では1年生時に木質構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造の施工管理課題実習(標準課題)に取り組みます。
標準課題では、専門課程時に修得した知識と技術を活かし、建物の設計図書作成から施工及び施工管理まで自分たちの力で行います。
9月8日には、4月から取り組んできた木造建築物が竣工しました。構造は在来軸組工法の平屋で、建築面積は23m²ほどです。
最初はどのようなことに注意して管理業務を行えばいいのかわからなかったようですが、毎回役割を決めて作業する中で、注意すべき点などが見えてきたようです。
現在、多くの学生がゼネコンや工務店など、施工管理業務を主とする企業への就職を希望しています。この経験が仕事で活きてくると信じ、日々頑張っています。
竣工後の集合写真
学生たちの声
〇この実習を通して、木造住宅の建設の流れや加工の仕方を学習することができ、いい経験になりました。
〇すべて終わると達成感があった。大きな怪我をすることなく、実習を終えることができてよかった。
(2023年9月26日)
生産電気システム技術科1年生(4年生大学で言えば3年生)の「パワーエレクトロニクス実習」で「白熱電球の調光回路の製作」を行いました。学生22名が3~4名のグループに分かれて課題に取り組みました。白熱電球の調光にはトライアックと呼ばれる半導体が使われ、位相制御という方法で電球の明るさを変化させるのが一般的です。この回路はネットで調べると沢山出てきます。ここでは、「トライアックを使わずに白熱電球の調光回路を作れ」というのがお題です。そのためネットで調べてもそれほど情報は得られません。これまで学んだことをベースに自分たちで考えながら試行錯誤しなければ完成しません。実習の進め方は以下の通りです。
【実習の進め方】
① グループの各個人で課題の回路を考える(書籍、HP)。【2時限】
② グループでリーダーなど役割を決める。
③ グループで各々が考えた回路について発表し合い、製作する回路を決定する。【2時限】
④ グループで製作する。(トライアックによる調光実験も合わせて実施)【6時限】
⑤ グループで製作した回路を評価する。【1時限】
⑥ グループ発表会。【1時限】
最終的には全グループ完成することができました。ただし、最後のグループが出来上がったのは前日の22時過ぎでした。みんな最後まで頑張りました。
個人調べ1
個人調べ2
グループ討議1
グループ討議2
トライアックでの電力測定実験1
トライアックでの電力測定実験2
はんだ付け作業1
はんだ付け作業2
製作した基板の確認
前日にやっと完成
何か暗いぞ~
やっと完成だ~
発表会の様子1
発表会の様子2
終わった~!
(2023年9月13日)
7月30日(日)から8月1日(火)まで、静岡県立工科短期大学校静岡キャンパスにて、第18回若年者ものづくり競技大会のフライス盤職種と旋盤職種が開催されました。九州能開大からは、フライス盤職種に生産技術科2年の山崎さん、旋盤職種に生産技術科2年の竹川さんが出場しました。
全国の職業能力開発施設や工業高校等において技能を習得中の若年者(原則20歳以下)が集まり、与えられた課題について技能レベルを競い合いました。フライス盤職種・旋盤職種ともそれぞれ20名が参加し、課題を3時間以内に図面の指示通りに加工します。課題にはいろいろな加工要素が含まれており、1/100mmの加工精度が要求されます。また、2つの部品をはめ合わさなければならず、いかに手際よく高精度の加工できるかが腕の見せ所です。
金賞を目指し繰り返し練習に取り組んできました。大会当日は積み上げてきた技能を発揮することができ、フライス盤職種で銀賞(2位)、旋盤職種で敢闘賞(4位)を受賞しました。
9月4日(月)には、県庁で報告会があり、メダルと賞状の授与が行われました。来年も入賞を目指し挑戦を続けていきます。
フライス盤職種の競技の様子
旋盤職種の競技の様子
競技を終えて
福祉労働部長へ大会結果報告
(2023年9月13日)
8月2日(水)にツインメッセ静岡にて、第18回若年者ものづくり競技会メカトロニクス種目が開催されました。九州能開大では、電気エネルギー制御科2年生2名(福田 翔悟さん、藤田 匡哉さん)がチームとして出場しました。
メカトロニクス種目は、1チーム2名で競技が行われ、全25チーム50名が参加する中で実施されました。競技課題は、支給された部品および図面をもとに、模擬生産設備の機械装置、電気回路、および空気圧回路を組み替え、調整を行います。さらに、3つのステーションを組み合わせた模擬生産設備を構築し、仕様書通りワークが搬送されるように動作プログラムを作成します。第1課題と、第1課題で構築した生産設備を改善するための保全作業を行う第2課題に分かれて実施されました。競技時間内に生産設備を動作させるためには、選手個々の技術・技能もさることながら、2人のチームワーク力も要求される競技となっております。九州能開大チームは、日頃の練習の成果を発揮しました。
大会会場にて記念撮影
(左:藤田さん、右:福田さん)
選手紹介(左:藤田さん、右:福田さん)
大会前の事前確認の様子(福田さん)
大会前の事前確認の様子(藤田さん)
競技の様子(奥:藤田さん、手前:福田さん)
競技の様子(奥:藤田さん、手前:福田さん)
参加25チーム(50名)でのスナップ写真
九州能開大チーム
(左:福田さん、右:藤田さん)
大会出場した福田さん、藤田さんから、若年者ものづくり競技会の感想を頂きました。
福田: お互いのフォローやコミュニケーションがうまくいかないことがいくつかありました。練習と本番の違いを痛感しました。本番の空気に呑まれて、練習では気を付けていたことが、本番では頭から抜けていてメカの組み立てに時間がかかってしまいました。今後は応用課程に進むので、今まで培った知識、技術、コミュニケーション能力を活かして課題に取り組んでいけるといいなと感じます。
藤田: 本番では、いつもと違う環境で時間の流れが、自分が思うより早く流れていました。そこでプログラムの勘違いの失敗などによりデバックの時間がかなりかかってしまい、このような結果になってしまいました。しかしメカトロニクスで得たコミュニケーション能力、知識や技術、経験を応用課程でも活かしていきたいです。
また、来年の後輩に向けて自作の課題作り、環境整備などをしてサポートしていきます。
(2023年9月6日)
九州職業能力開発大学校の専門課程の建築科では、1年生の7月中期ごろに、造形実習の1つの授業として紙コップアートを1日実施しました。
この作業で、『建物は土台がしっかりしないと崩れてしまう』『計画的に作業をしないと出来上がらない、きれいにならない』など建築で必要な要素や立体感を学んでいきます。授業では約30名の学生が4チームに分かれて、それぞれの作品を作って行きます。最初に1時間、冷房の効いた教室で作品案を考えます。そして体育館に行き、多くの紙コップを使用して作品を仕上げていきます。
出入り口からの風で、作品が崩壊してしまわないように、ドアは閉めているので、体育館の中は暑いです。熱中症にかからないようにこまめに休憩、塩分・水分を補給しながら作業をします。
毎年、自分たちの手で少しずつできる巨大な作品を見ながら、学生は楽しんで授業に取り組んでいます。
紙コップアートの作成開始
段々と高くなっていく塔
途中で一部崩壊
横にも広がっていくアート
完成品の1例
完成品の1例
(2023年9月6日)
8月1日に、若年者ものづくり競技大会が静岡(ツインメッセ静岡)で開催されました。この大会は技術者を目指す原則20歳以下の学生たちに技能を競う場を提供し、将来の優秀なエンジニアを育成する目的で平成17年から開催されています。18回目となる本大会には、当校の建築科から横山拳斗君(専門課程2年生)が建築大工職種に出場しました。競技では決められた時間内(5時間15分)に木造小屋組の一部を製作し、出来栄えを競います。具体的には「現寸図の作図」→「カンナによる部材の木ごしらえ」→「墨付け」→「加工」の順で進められ、最後に各部材を組立てて完成させます。
出場者である横山君は、他の二人のゼミ仲間とともに約3か月間、本大会に向けて練習を重ねてきました。放課後や夏休み中も実習場で直向きに練習を続け、入賞こそ逃しましたが、時間内に怪我無く課題を作り上げることができました。普通科高校出身かつ練習期間も他校に比べて短いというディスアドバンテージがあったことを踏まえると、これは素晴らしい成果、そして成長です。今後も高度な技術者を目指して、技術・知識の習得研鑽に邁進してもらいたいものです。
(2023年8月23日)
令和5年度第2回キャンパス見学会を8月19日(土)に開催しました。学生と保護者併せて、約170名の方が参加し、キャンパス見学のコースに沿って各科の説明を聞いていただきました。
その後、希望する科の体験授業で実習課題を体験し、先生や在校生がサポートしながら課題を完成させることが出来ました。また、体験授業の間には保護者説明会も実施し、授業料の減免制度や就職状況について説明させていただきました。当日は天候も良く、非常に暑い日でしたので熱中症を警戒しながらの実施でしたが、無事、終わることが出来ました。
全体説明
体験授業の様子
科の説明風景
(2023年7月21日)
令和5年7月5日から7月7日の3日間、西日本総合展示場において「北九州市制60周年記念課題解決EXPO2023」が開催されました。本イベントは地域産業や企業の事業課題をワンストップで解決する場として設けられ、8つの展示会や商談会を同時開催で実施しています。
当校からは「中小企業テクノフェアin北九州2023」と「ロボット産業マッチングフェア北九州2023」に出展しました。
中小企業テクノフェアでは、福岡県内の3つの関連施設でブースを設置し、在職者の人材育成に係る能力開発セミナーや生産性向上支援訓練の広報を行いました。
ロボット産業マッチングフェアでは、九州職業能力開発大学校のブースを設置し、応用課程の課題で製作した「全方向移動ロボット」や「船底点検ロボット」を展示し、当校のPR活動を行いました。
多くの方がブースに来場し、当校のカリキュラムやものづくりの技術に興味を持っていただきました。
本イベント全体の来場者は3日間で18,183人と昨年度より約4400人の増加で、盛況のうちに閉会となりました。
ロボット産業マッチングフェア北九州2023の展示風景
(2023年7月13日)
当校では、厚生労働省が主唱する7月1日から7日までの全国安全週間における取組みの一環として、学生から安全・衛生に関する標語を募集し、選考の結果、「安全に関する標語」及び「衛生に関する標語」それぞれ最優秀賞1作品、優秀賞2作品が受賞しました。
6月30日に表彰式を開催し、近藤校長から受賞者へ表彰状と記念品が手渡されました。
[安全に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「安全は 慣れた時こそ 要注意」 電気エネルギー制御科1年生
〇優秀作品賞 2作品
「危険予知 常に意識し 事故防止」 生産機械システム技術科2年生
「危険なし その目で確認 指さし呼称」 建築施工システム技術科2年生
[衛生に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「環境は 一人ひとりの 心がけ」 電気エネルギー制御科2年生
〇優秀作品賞 2作品
「快適な 作業環境 身を守る」 生産電気システム技術科2年生
「声かけで 心の健康 守りあおう」 生産電子情報システム技術科1年生
校長からの祝辞の様子
校長、副校長とともに記念撮影
受賞した作品は、校内各所に掲示して、学校全体で安全意識の向上に取り組みます。
(2023年3月30日)
前回お届けした生産電気システム技術科3年生の標準課題Ⅰ(パワーコンディショナ設計・製作)に引き続き標準課題Ⅱ(電動車両走行システム設計製作課題実習)の取り組みについてお届けします。この実習も約3カ月掛けて取り組む課題です。10単位(90時間)掛けて、1グループ4~5名の学生で設計、製作していきます。電動車両とは写真1に示すレーシングカートに自分たちで作ったモータや回路を載せて走る車両です。モータはマイコンで動かします。C言語というプログラム言語を使ってプログラムします。各グループは最高速度が1番だとか、トルクが1番大きいとか、登坂能力が1番など、コンセプトを決めて製作に当たります。標準課題Ⅰと同様に、これまで習ったたくさんの技術が必要となります。勉強してないと大変です。アナログ・デジタル電子回路技術、パワーエレクトロニクス技術、マイコン制御技術、実装技術等、多くの知識を必要とします。と言っても1年生からまじめにお勉強していれば大丈夫です。当校は普通高校からの入学生が多く、上記の技能・技術は入ってから学んでいくので安心して下さい。
最初にカートに搭載するモータ(DCブラシレスモータ)のコアにコイル(絶縁された銅線)を巻いて製作します(写真2,3)。続いて製作したモータの試験をして、所望のトルクや出力になっているかを試験します(写真4)。並行して基板やプログラムの作成作業を進め、写真5のように組立・配線作業を行い、完成です(写真6)。最後に、完成したカートで走行会を実施しました(写真7,8)。無事に走れてみんな大喜びでした。
写真1 電動車両(レーシングカート)
写真2 DCブラシレスモータの製作1
コアにコイルを巻いていく
写真3 DCブラシレスモータの製作2
モータの完成
写真4 DCブラシレスモータの試験
モータのトルクや出力を測定
写真5 組立・配線作業
モータや回路を取付け配線
写真6 完成
さあ、いよいよ走行だ!
写真7 走行会の様子1
位置について
写真8 走行会の様子2
どっちが勝った?
(2023年3月30日)
3月9日(木)~10日(金)に、生産電子情報システム技術科3年生(応用課程1年生)の標準課題Ⅱ(全方向移動型ロボットの開発)の 最終発表会と展示会が開催されました。
具体的な内容としては、全方向移動が可能なメカナムホイールを用いた移動ロボットおよび無線通信機器を用いてロボット制御を行う、全方向移動システムの設計・製作を行う課題実習です。学生たちは、これまで学んだ電子回路設計、コンピュータシステム技術、通信技術を活用し、事前に与えられた基本仕様と自ら考えたオリジナルな仕様を併せて、ユニークなロボット開発を行いました。
今回は客員教授の先生、生産電子情報システム技術科の先生たちも見学・参加をしたことで、発表会として大いに盛り上りました。
各グループ10分の発表と質疑応答5分を行い、その後、各教室にて、今回開発したロボットについて展示発表・動作評価を行いました。各プロジェクトメンバー(学生たち)一人一人が開発・製作したものの動作や特徴を精一杯アピールすることができたのではないでしょうか。
来年度からは4年生となり、開発課題という新たな開発に取り組むこととなりますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
発表の様子
展示の様子
(2023年3月27日)
総合制作実習で6名の学生が、小倉の街歩きマップを作成しました。
10月から約4ヶ月の期間をかけて、小倉の街と建物についての調査をし、街歩きを通して小倉の持つ魅力を探してきました。
この街歩きマップは「小倉の魅力を発見、体験することで小倉に何度も訪れたくなる」をコンセプトに作成しており、事前の調査では学生同士でどんな情報があると面白いのか?街を歩きたくなるキッカケは何か?などを議論しながら内容を検討しました。現地調査では、建物の見学や景観調査、食べ歩きなど、たくさんの体験をしました。マップには街歩きの写真と感想を多く掲載しているので、実感のこもったマップになっていると思います。
街歩きマップのデータを九州職業能力開発大学校のHP上で公開しているので、ぜひダウンロードして活用してみてください!
また、ローカルのリアルを伝えるメディア「real local/リアルローカル」にて、街歩きマップを作成した学生達の思いを綴ったインタビュー記事が掲載されているので、ぜひ読んでみてください!!
「real local/リアルローカル」https://www.reallocal.jp/104964
△街歩きで撮影した写真(紫川)
△街歩きで撮影した写真(小倉城庭園)
△探索マップ(表面)
△探索マップ(裏面)
(2023年2月10日)
10月から2か月弱、通常授業と並行してイルミネーションを作成しました! 1年次から学んだ知識・技術をフル活用して「構想」「設計」「開発(回路)」「開発(プログラム)」「テスト」の一連の流れを体験します。これまでの製作物(ゴール)が決められた課題と異なり、“どんなイルミネーションにするか”アイデア出しから始めます。今年は各チーム、およそ1,000~1,500個以上のLEDをコントロールする回路を設計し、マイコンを組み込んだ基板作成、配線など1から作り上げました。1チーム5,6人で課題に取組むため、「主体性」「協調性」「計画力」等の社会人基礎力なども同時に養うことを目指しています。
製作を始めると全てのチームが多くの失敗や苦労の壁にぶつかります。それでも学生本人の「作りたい・実現したい」という気持ちが壁を乗り越える力となり、完成した時は大きな達成感と共に1つの成功体験と喜びを生むと考えています。
それぞれの学生のこだわりが華やか光ります
(2023年1月18日)
生産電気システム技術科3年生の後期10月から約3か月掛けて取り組む課題です。10単位(90時間)掛けて、1グループ4~5名の学生で設計、製作していきます。パワーコンディショナとは、太陽電池で発電した電気(直流)をコンセントの電気(交流)に接続するための装置で、これにより電気を売ること(売電)ができます。技術要素としては、アナログ・デジタル電子回路技術、パワーエレクトロニクス技術、マイコン制御技術、実装技術等、多くの知識を必要とします。ここでは、設計・製作の様子や発表会、デモンストレーションの様子を紹介します。学生は昼夜を問わず課題に取り組みました。90時間の授業時間ですが、実際には放課後に残って夜遅くまで取り組んでいました。指導する立場の私たち教員は、この課題を通して技能・技術は勿論のこと、コミュニケーション力や責任感、リーダーシップ力などを身に着けて欲しいと考えています。
デザインレビュー
設計した回路がしっかり動作するか確認
発表会・デモンストレーション前日
もう明日だぜ、完成するの?
デモンストレーション1
完成した装置をお披露目
デモンストレーション2
質問への対応
完成した装置(1班)
主回路、制御回路分離タイプ
完成した装置(2班)
1BOXタイプ
発表会の様子1
発表スタート うまくできるか?
発表会の様子2
先輩からの質問にしっかり対応?
(2022年12月19日)
12月15日(木)に、生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅰ(ロボットシステム・組込みシステム)の 最終発表会と展示会が開催されました。
後期(10月17日)から約3ヶ月間、学生たちは各プロジェクトグループ(3~11名)で開発を進めてきました。各グループが取り組んだ課題の成果を大いにアピールする場となりました。
今回は客員教授の先生、生産電子情報システム技術科の先生たちのほか他科の先生・学生たちも見学・参加をしたことで、発表会として大いに盛り上りました。
各グループ15~20分の発表と質疑応答10分を行い、その後、各教室にて、今回構築したシステムについて展示発表・動作評価を行いました。各プロジェクトメンバー(学生たち)一人一人が開発・制作したものの動作や特徴を精一杯アピールすることができたのではないでしょうか。
12月後半からは標準課題Ⅱとして、新たな開発に取り組むこととなりますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
また、今年度は、初めての取り組みとして、本発表会に出席できなかった方たちのためにWeb会議システム(Teams)による配信も行いました。
ロボットシステム発表・展示の様子
組込みシステム発表・展示の様子
Web会議システムと講評の様子
(2022年12月19日)
12月3日(土)から4日(日)の2日間、北九州市若松区ひびきの学研都市内enPiT農業IoT実習ハウスにて、第9回トマトロボット競技会(シニア部門)が開催されました。本競技会は、ロボットによるトマト採取の速さを競う競技会であり、開発された技術が農作業に導入され、自然と共生するアグリロボットが発展し、普及することを目指した大会です。
本校からは、開発課題「トマト収穫ロボットの開発」16名の学生がシニア部門(レール走行・自律動作型ロボット)に参加しました。学生たちは今年の4月から約半年以上もの期間をかけてトマト収穫ロボットの開発をしました。結果は10チーム中4位と目標の優勝には届きませんでしたが、チームで協力して課題を進めることの大切さと結果を出すことの難しさを実感できたのではないでしょうか。この貴重な経験を今後にぜひ活かしてもらいたいと思います。
大会の様子はYouTube*にて公開されています。興味のある方はぜひ一度ご視聴ください。
*当校の出場シーンは( https://www.youtube.com/watch?v=7WsvQGKcKWY )の3:35:00頃からです。
トマトロボット競技会
競技会用トマト
競技前の最終調整作業
ロボットの収穫動作
競技会場でのデータ取り作業
チームT.M.T(学生16名)
(2022年12月19日)
門司港にあるゲストハウス『ポルト』へ建築科2年生8名が見学してきました。
『ポルト』は、築約70年の旅館をリノベーションして、2019年3月にオープンしたゲストハウスです。3階建ての建物は、1階には約14畳の大広間、2階がベットルーム、3階には門司港ゆかりの作家さんの作品等が置かれています。始めに施設を案内していただき、その後各グループに分かれ、建物のスケッチを行いました。
廊下のスケッチ
廊下の写真
学生のひと言
窓からの光の差し込み具合や床の木目が綺麗だと感じ、廊下をスケッチしたいと思いました。陰影や着彩で色を塗る箇所、塗らない箇所のメリハリを付けることに苦労しました。
大広間のスケッチ
大広間の写真
学生のひと言
和室の大広間に入った際に懐かしさを感じ、この風景を描きたいと思いました。着座の目線で描いたため天井面が広くなり、どの程度着彩するかを悩みました。
寝室のスケッチ
寝室の写真
学生のひと言
落ち着きのある空間で居心地がよかったため、寝室を描きました。ベッドの質感や陰影、色を塗る箇所と塗らない箇所を決めることが難しく苦労しました。
外観
記念写真
学生たちの声
実際にリノベーションされた建物を見学でき、貴重な経験となりました。卒業発表に向けて、今後の活動にいかしていきたいと思います。
謝辞
見学にあたり合同会社ポルトの関係者の皆様にご協力をいただきました。ありがとうございました。
(2022年12月6日)
10月19日(水)から10月21日(金)の3日間にかけてマリンメッセ福岡と福岡国際会議場で開催された第81回全国産業安全衛生大会に参加しました。このイベントは、産業安全、労働衛生の推進向上と労働災害防止に寄与するために中央労働災害防止協会が主催しているイベントです。九州職業能力開発大学校では、安全衛生の取組として毎年度参加しています。今年は12年ぶりの福岡開催ということもあり、当校からは計4名の職員が参加しました。
当日は天気にも恵まれ、3日間で約7,800名もの参加者が集まりました。参加者たちは14の分野の中から各々興味のある分野の講演会や研究発表を聴講していました。私は主にメンタルヘルス対策や健康対策についての発表を聴講し、従業員が健康で長く働ける環境づくりのために担当者の方が様々な工夫を凝らした取組について聞くことができました。
会社によって状況や課題は異なりますが、今回の貴重な経験の中で良いところは積極的に取り入れて当校の安全衛生活動に活かしていきたいと思います。
会場案内図です。全国から多くの方が参加されていました。
(2022年12月6日)
11月9日(水)、10日(木)の2日間、西日本総合展示場で北九州ゆめみらいワーク2022が開催されました。
九州職業能力開発大学校のブースでは学生が制作した機器の展示やロボット体験コーナーを設けました。訪れた中学生や高校生には、ゲームのコントローラーやタブレットを使ったロボットの操作を体験していただきました。限られた時間でしたが、ものづくりについての学びに興味をもっていただくきっかけとなればうれしいです。
2日間のブース来場数は1,100名となりました。たくさんのご来場ありがとうございました。
応用課程1・2年生制作ロボット体験コーナー
タブレットを使ってロボットを操作します。
たくさんの方にブースを訪れていただきました。
展示機器についても説明を行いました。
(2022年11月15日)
10月26日(水)から28日(金)の3日間、東京国際展示場(東京ビッグサイト)西1ホールにて、農林水産省主催のアグリビジネス創出フェアが開催されました。本イベントは全国の産学官による農林水産・食品分野などの最新の研究成果を展示やプレゼンテーションなどでわかりやすく紹介し、研究機関同士や研究機関と事業者との連携根拠場として開催する「技術・交流展示会」です。
全国の大学校(ポリテクカレッジ)24校の中から代表6校が出展しており、九州ポリテクカレッジからは、開発課題「自律型トマト収穫ロボットの開発」6名の学生が参加しました。学生たちは普段接することの少ない農業分野の方々や各メーカーの専門家が集まる中、開発したロボットについて積極的に説明をしていました。この経験を今後の開発課題や社会人になった際にぜひ活かしてもらいたいと思います。
東京国際展示場(東京ビッグサイト)
アグリビジネス創出フェア
ポリテクカレッジの出展ブース
九州ポリテクカレッジの出展ポスター
学生の説明風景1
学生の説明風景2
(2022年11月4日)
9月の演習課題Ⅰ「白熱電球の調光回路の製作」に引き続き、演習課題Ⅱとして「単相インバータ回路の製作」に取り組みましたので報告します。簡単に言うと、「単相誘導電動機(交流モータ)の速度を可変できる装置を作れ」という課題です。これまでに学んだ学科や実験・実習で得た知識を元に3~4名のグループで取り組みました。インバータとは直流の電気を交流の電気に変換する装置のことです。学生は学科の中でインバータについては学んでいますが、実際に製作したことはありません。演習課題Ⅰ同様にグループで調べながら製作を進めていきました。
個人調べ
まずはインバータとは何ぞやからお勉強
グループ討議
こんな回路を考えたけどどう?
実験の様子1
電源何個使ってんだ
実験の様子2
中々きれいに組んでるでしょ
回路製作1
もうすぐ終了?
回路製作2
動いてくれ~~
発表会の様子1
上手く説明できてるかな?
発表会の様子2
先生の質問にタジタジ
(2022年10月25日)
令和4年10月11日(火)、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2022年度『職業訓練の運営・管理と質的強化』の研修の一環として、当校の計画・実施状況等の見学を目的にした来校がありました。
参加した見学者は、ボリビア・ブラジル・ギニアビサウ・ニカラグアからの6名、他同行者2名の計8名でした。
当日は、概要説明のあと、施設見学を行いました。各実習場の機器や、訓練の状況などについて、大変興味を持たれたようです。
質疑・応答では、日本の風土に合わせた訓練内容、使用する機器やカリキュラム、学生に対するフォローアップの状況等、非常に多くの質問があり、予定時間を越えて活発な意見交換となりました。
今回の研修が、それぞれの国において、帰国後も有意義に生かされればと思います。
(2022年10月7日)
生産電気システム技術科1年生(4年生大学で言えば3年生)の実習科目「パワーエレクトロニクス実習」で演習課題として「白熱電球の調光回路の製作」を行いました。学生22名が3~4名のグループに分かれて課題に取り組みました。一般に白熱電球の調光にはトライアックと呼ばれる半導体が使われますが、ここではトライアックを使わずに白熱電球の調光回路を作れというお題です。そのためネットで調べてもそれほど情報は得られません。これまで学んだことをベースに自分たちで考えながら試行錯誤しなければ完成しません。実習の進め方は以下の通りです。最終的には全班完成することができました。
個人調べ
グループ討議
グループ実験
基板作成中
製作完了
発表資料作成
発表会の様子1
発表会の様子2
(2022年10月7日)
9月23日(金・祝)、親子で科学の不思議や工作の面白さを体験できるイベント「第1回わくわくサイエンスフェスタ」が北九州市科学館分館「スペースLABO ANNEX」(八幡東区東田)で開催されました。市内の高校、大学、企業、ボランティア団体などが協力し、科学実験や工作などの体験ブースが並ぶ中、多くの親子連れで賑わいました。
当校も「楽しい移動型ロボット操作体験」コーナーを催し、夏ロボコンや実習で製作したロボットの展示と、実際にロボットの操作を体験してもらいました。参加者はロボットが自動で缶を掴んでラインに沿って運ぶ様子や、多足ロボットが上手に歩行する様子を興味津々に眺めていました。またタブレットで操作できる移動ロボットや、ゲーム機のコントローラで動くロボットを子供たちに操作してもらい、ゲーム感覚で楽しんでもらいました。
途中、コントローラのバッテリ切れや、マイコンが熱で動作不良を起こすなど、度々トラブルにも見舞われましたが、学生たちの迅速な復旧作業のおかげで最後までイベントを無事に実施することができました。
最終的に入館者数は6000人を超え、大盛況だったとのこと。想定の何倍もの来場者に驚きましたし、イベントにご協力いただいた学生の皆さんも大変だったと思います。丸一日お疲れ様でした。
今回のイベントで1人でも多くの方が、ものづくりと当校に興味を持ってくれれば幸いです。
多くの来場者で賑わっています
タブレットでロボットを操作する親子
学生の説明を熱心に聞く子供たち
上手にロボットを操作して缶を運んでいます
学生たちの声
ロボットを楽しそうに操作したり、気になることを質問してきたりする子供たちとふれあうことは、新鮮で良い経験になりました。(生産電子情報システム技術科2年 N.Yさん)
子供たちとふれあいながら、ロボットのすごさや楽しさを伝えることはとても良い経験になりました。機会があれば、もっとロボットについていろいろな人々に伝えていきたいです。(電子情報技術科2年 S.Kさん)
(2022年10月7日)
一般社団法人実践教育訓練学会主催の「第5回 建築設計競技」に、建築科2年生が6名チャレンジしました。
今回のテーマは「サステナブル住宅」。サステナブルな社会、住環境を実現するためにこれまで培った歴史や建築技術、生活の工夫などを考え、未来へと続く住宅を提案するテーマでした。4月の下旬から7月1日の提出日まで、学生たちが2グループ(3人1組)に分かれ、グループで話し合いながらコンセプトを考え、作品をつくりあげました。6月に入ると放課後も学生達が遅くまで残り作品作りに取り組みました。
日本全国の大学生、職業能力開発関係施設で学ぶ学生・受講生、高校生から66件の応募があり、当校からは、2等に田中大翔さん、丸野勇仁さん、櫻井瞭輝さん、上位作品に樋口桃歌さん、市園優花さん、谷沙也加さんが入選しました。表彰式が8月19日に埼玉県のものつくり大学で行われ、当校でも改めて表彰式と作品紹介の場が設けられました。
ものつくり大学での入賞式
当校での記念写真
櫻井さんによるプラン紹介
樋口さんによるプラン紹介
学生たちの声
私たちがこのような賞を頂けると思っておらず、驚きと喜びにあふれました。コンセプトづくりから試行錯誤を重ね、つくりあげた作品であり、「頑張ってよかった」と強く感じています。次のコンペに向けて、これからも頑張っていきたいと思います。(田中さん)
(2022年9月29日)
建築施工システム技術科(応用課程)では1年生時に木質構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造の施工管理課題実習(標準課題)に取り組みます。
標準課題では、専門課程時に修得した知識と技術を活かし、建物の設計図書作成から施工及び施工管理まで自分たちの力で行います。
9月9日には、4月から取り組んできた木造建築物が竣工しました。構造は在来軸組工法の平屋で、建築面積は23㎡ほどです。
最初は慣れなかった管理業務も、毎回目的意識を持って実習に取り組むことで、最後にはスムーズにこなせるようになりました。
竣工後の集合写真
学生たちの声
〇初めて実寸大の建物を施工できて、専門課程よりもスケールが大きくなり、正直大変だった。技術を向上させ、人に見せられるものを作りたいと思った。
〇今まで知らなかったことやわからなかったことも、やりながら学んでいくことができたので良かった。
〇何回も失敗して、完成しないか不安だったが、何とか完成できたので良かった。
〇先生の講評で、施工前は気づかなかった事とかも沢山あって、学べることが多かった。
担当の先生から一言
図面や加工などで多少の問題はありましたが、修正案を自分たちで考えていくことで、問題解決能力を身につけていっているように感じました。
(2022年9月29日)
8月27日(土)、28日(日)の2日間、山口県の岩国市に新設された岩国海洋環境試験評価サテライト(IMETS)で、第8回水中ロボットフェスティバルが開催されました。
九州能開大からは、開発課題「海中作業用ロボットの開発」からチーム「KPC-AUV」の5名がAUV部門に出場しました。
AUV部門は、ロボット紹介動画と水槽競技で競い合います。水槽競技は、IMETSに設置された国内最大級の水槽(縦35m×横30m×水深11m)での、遠隔操作によるスラローム航行と、自律航行によるゲート通過や浮上エリアへの帰還ミッション等により構成されます。
AUV部門には全国から13チームがエントリーし、当日は9機のロボットが水中競技を行いました。
九州能開大のAUV「orca peaceful」は、Wi-Fiによる無線通信の不具合に若干苦戦したものの、予選4回とも順調な航行・潜水・帰還を行うことができ、1位成績で準決勝に進みました。準決勝では一度だけ帰還方位を見誤ったものの決勝に勝ち残り、他校のロボットが人間による遠隔操作で動く中、九州能開大はプログラムによる自律航行を達成することができました。
審査の結果、九州能開大は「優勝」を受賞することができ、同時にロボットの自律航行システムが高く評価され「開発技術賞」も受賞することができました。
チーム「KPC-AUV」は今後も開発を続け、11月に開催される「第8回沖縄海洋ロボットコンペティション」に挑戦します。
【大会結果】
優勝:KPC-AUV(九州能開大)
準優勝:RovStar(島根能開短大)
3位:アクア研(東京工業大学)、ハムタローズ(大阪公立大学)
水中無人機試験棟 内部
大型水槽に設置されたピンクのブイ
タブレットPCから水中ロボットを操作します
ブイをスラロームする水中ロボット
優勝&開発技術賞のダブル受賞です
多くの参加者が集いました
受賞報告会 KPC-AUVのメンバー
(2022年9月16日)
8月26日(金)、九州大学にて九州夏ロボコン2022が3年ぶりに開催されました。
今年の競技は「運缶 ~ユンフォウ~」で、自動ロボ、手動ロボが連携して、フィールド上に置かれた空き缶をストックゾーンまで運ぶ競技です。まず自動ロボが空き缶を拾い、回転台に缶を乗せます。次に手動ロボが回転台の缶を拾い、ストックゾーンまで運びます。3分以内に4つの缶をストックゾーンまで運ぶと勝利となります。
九州地区の各大学から9チームが出場し、ロボットによる白熱した戦いが繰り広げられました。優勝は九州大学のチーム「歯医者さん」。九州能開大チームは残念ながら決勝トーナメントに進む事はできませんでしたが、参加チームによる投票の結果、技術賞をいただきました。
大会後はレセプションが催されました。他大学の参加者との技術交流を通じて、今後のロボット開発で参考になる情報を多々得ることが出来ました。
次はいよいよNHKロボコンです。大会出場目指して、ロボット製作頑張って下さい。
【大会結果】
優勝:歯医者さん(九州大学)
準優勝:鹿児島大学ロボット研究会(鹿児島大学)
技術賞:The Beetles(九州職業能力開発大学校)
アイデア賞:NiAS夢工房(長崎総合科学大学)
デザイン賞:わっしょい(福岡工業大学)
アイデア倒れ賞:熊大からくりサークル(熊本大学)
開会式
レセプションの様子
ナイスシュート!!
学生たちの声
ギリギリまで調整していたプログラムが動いて、得点を決めた時は感動しました。ロボット製作は楽しいので、NHK学生ロボコンに向けて頑張ります。(生産電子情報システム技術科 H.Mさん)
短い期間でのロボット製作で大変な思いもしましたが、実際にロボットが動作しているのを見て達成感を得ることが出来ました。今回の挑戦で学んだことを糧に、NHK学生ロボコンも頑張ります。(生産機械システム技術科 T.Yさん)
(2022年9月16日)
7月28日(木)に、ポリテクセンター広島にて、第17回若年者ものづくり競技大会旋盤職種が開催されました。九州能開大では、生産技術科1年生の竹川さんが出場し、敢闘賞を獲得しました。
旋盤職種では22名が参加し、写真の2つの課題を3時間以内で図面の指示通りに製作します。外径・内径加工やテーパ加工(円すい状に加工)、ねじ切りや溝入れ、ローレット加工などあり、いかに手際よく加工できるかが練習の腕の見せ所です。
4月から練習をはじめ、金賞を目指し繰り返し課題に取り組んできました。大会当日も競技時間内に加工を終えることができました。
競技課題
大会前の操作確認の様子
競技の様子
提出後の組み立て確認の様子
大会出場した竹川さんから、若年者ものづくり競技会の感想を頂きました。
私は若年者ものづくり競技大会を通して多くのことを学びました。難しい課題を練習していく中でうまくいかない事も多く、とても大変でしたが、先生方の支えもあり、大会本番では良い作業ができたと思います。
結果は敢闘賞で、金賞は取れなかったのですが、大会を通して自分を大きく成長させることができたと思います。
(2022年9月2日)
7月28日(木)に広島県立広島産業会館にて、第17回若年者ものづくり競技会メカトロニクス種目が開催されました。九州能開大では、電気エネルギー制御科2年生2名(片山 椋太さん、藤村 拓海さん)がチームとして出場し、大会の結果、敢闘賞を獲得しました。
メカトロニクス種目は、1チーム2名で競技が行われ、全26チームが参加する中で実施されました。競技課題は、支給された部品および図面をもとに、生産設備を構築し、仕様書通りに動作するプログラムを作成する第1課題と、第1課題で構築した生産設備を改善するための保全作業を行う第2課題に分かれて実施されました。競技時間内に生産設備を動作させるためには、選手個々の技術・技能もさることながら、2人のチームワーク力も要求される競技となっております。九州能開大チームは、日頃の練習の成果を発揮した結果、全26チーム中6位となる敢闘賞を獲得しました。
大会会場にて記念撮影
(左:片山さん、右:藤村さん)
選手紹介(左:藤村さん、右:片山さん)
大会前の事前確認の様子(藤村さん)
大会前の事前確認の様子(片山さん)
競技の様子(左:片山さん、右:藤村さん)
競技の様子(前:藤村さん、奥:片山さん)
※競技の写真は中央職業能力開発協会(JAVADA)若年者ものづくり競技大会ライブ配信から引用
大会出場した片山さん、藤村さんから、若年者ものづくり競技会の感想を頂きました。
片山:大会当日は、普段と違う環境に気持ちが高ぶってしまい、いつも通りの作業をできずにとても残念な結果になってしまいました。卒業後は、自動車関連企業に技能五輪の選手候補として内定を頂いており、まだ選手として活躍できるチャンスがあることは幸運なことだと思うので、この悔しさをばねに精進していきたいと考えています。
藤村:今まで精一杯がんばってきましたが、デバック作業に時間がかかってしまい悔しい結果となってしまいました。今後は自動車関連企業に就職し技能五輪の選手候補として活動します。次こそは金賞をとれるように精進していきたいです。
(2022年9月2日)
建築科1年生は7月中旬に造形実習を実施しました。学生たちは4.5日間といった短期間で集中して、3つの課題に取り組みました。
①7cm角の立方体の作成
②紙コップアート
③折り紙建築
1年生の前期に基礎製図を勉強しており、後期に建築設計実習Ⅰ(木造住宅)を実施するため、2次元から3次元、3次元から2次元への変換プロセスをトレーニングするための課題として取り入れています。
① 立方体の制作
学生たちの声
模型作りの基本となる立方体をつくりました。模型材料であるスチレンボードの紙1枚を残して切るのに苦戦しました。写真は、組立て前ののりつけ風景です。最終的にきれいな立方体がつくれて満足しています。
② 紙コップアート
学生たちの声
約5000個の紙コップを1グループ8名程度で積み上げて、紙コップアートをつくりました。接着剤は使わず自重のみで積み上げるので、途中で何度も崩れましたが、どうにか完成させることができました。
③ 折り紙建築
学生たちの声
1枚の紙に切れ線、山折り線、谷折り線を入れて、2次元の紙一枚から3次元の立体建築を折り上げました。作品は「都会の住宅地」をイメージして、建物の特徴をしっかりと表現できるようにつくりあげていきました。
担当先生から一言
イメージを形あるものにする難しさに苦戦する一方、柔軟な発想で熱心に楽しみながら作品をつくりあげていく学生の姿はとても印象的でした。
(2022年8月17日)
九州夏ロボコンは、九州大学ロボコンチームKURTが企画・主催するロボット競技会です。九州地区のロボット競技チームの交流や、技術力の向上を目的に実施されています。今年は8月26日(金)に開催が決定しました。過去2年コロナ禍で競技会が見送られていたので、3年ぶりの開催となります。
今年の競技は「運缶 ~ユンフォウ~」です。2台のロボット(自動ロボ、手動ロボ)が連携して、フィールド上に置かれた4つの空き缶をストックゾーンまで運ぶ競技です。まず自動ロボットがフィールド上の空き缶を拾い、高さの異なる2つの回転台に缶を乗せます。回転台を180度回転させた後、今度は手動ロボットが回転台の缶を拾い、ストックゾーンまで運びます。制限時間3分以内に合計4つの缶をストックゾーンまで運ぶと勝利(グレートビクトリー)となります。
5月中旬から大会出場に向けて、機械、電気、電子情報の3科の学生が協力しながら、ロボット開発を進めています。あと残り1か月、頑張れ。
競技フィールド(ロボットは実際の物とは異なります)
基板作成中
(2022年8月17日)
令和4年7月18日(月・祝)海の日に第1回キャンパス見学会を開催しました。高校生と保護者で111名の方が参加されました。新型コロナウイルス感染症対策ため、保護者と高校生の説明会場を分けての実施に、ご協力をいただきました。
見学会の冒頭に、校長より当校の特徴が紹介され、その後、学校概要説明、校内見学、体験授業、個別相談会が順次行われました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。本学への進学をお待ちしています。
(2022年7月12日)
当校では、厚生労働省が主唱する7月1日から7日までの全国安全週間における取組みの一環として、学生から安全・衛生に関する標語を募集し、選考の結果、「安全に関する標語」及び「衛生に関する標語」それぞれ最優秀賞1作品、優秀賞2作品が受賞しました。
6月29日に表彰式を開催し、近藤校長から受賞者へ表彰状と記念品が手渡されました。
[安全に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「怪我ゼロへ。 一人ひとりが 責任者。」 建築施工システム技術科2年生
〇優秀作品賞 2作品
「目配りと 心の余裕が 事故防止」 生産機械システム技術科2年生
「作業服 きちんと着用 身の安全」 電子情報技術科2年生
[衛生に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「使ったら 元に戻して 美しく」 建築施工システム技術科2年生
〇優秀作品賞 2作品
「意識して みんなで作ろう きれいな学校」 生産電気システム技術科1年生
「清潔に保つ心で磨かれる 隅の埃と 己の誇り」 電子情報技術科1年生
校長からの祝辞の様子
校長、副校長とともに記念撮影
受賞者を代表して最優秀作品を創作したお二人から感想と安全・衛生について心がけていることを教えて頂きました!
賞をもらえると思っていなかったため驚きました。実習では、機械を使用する際の使用前点検は特に気をつけて行っています。(安全に関する標語 最優秀作品賞受賞:早嶋さん)
自分の標語が災害を減らすきっかけになればと思います。実習前のKY活動等で安全を意識していましたが、より一層意識して気をつけたいです。(衛生に関する標語 最優秀作品賞受賞:菊池さん)
そのほかの受賞者の方からも、「手洗い・消毒を心がけている」や「危険が常に潜んでいることを意識して生活をしている」といったような声が聞けました。
受賞した作品は、校内各所に掲示して、学校全体で安全意識の向上に取り組みます。
(2022年7月1日)
5月26日(木)及び6月9日(木)に高校の教職員を対象とした学校説明会が開催されました。
両日ともに十数名の参加があり、キャンパスの様子や生産技術科、電気エネルギー制御科、電子情報技術科、建築科のそれぞれの実習場や実習風景をご覧いただき、当校の特徴や各科の学習内容について、説明を聞かれました。その後、在学中の各校卒業生との意見交換会が行われ、恩師(教え子)との久しぶりの再会に話が弾んでいました。
また、今回はオンラインでの参加にも対応し、説明会の状況をカメラで同時配信を試みました。映像の乱れなど多少の課題はありましたが、滞りなく終了することが出来ました。
全体説明の様子
オンラインでの対応を実施
実習場での説明の様子
在学中の卒業生との意見交換会
(2022年7月1日)
5月26日(木)に筑紫台高等学校の工業技術科の生徒さんが学校見学に来校されました。
専門課程(生産技術科、電気エネルギー制御科、電子情報技術科、建築科)の各科の学修目標や習得できる技術についての説明を熱心に傾聴しました。
また、体験授業では、3DCADを使用した設計を体験し、レーシングカーのアセンブリモデルの制作に挑戦しました。
体験授業(3DCAD)や実習場での説明傾聴の様子
(2022年4月4日)
新入生の皆さま入校おめでとうございます。
福岡県内では、昨年より5日遅い3月27日に気象庁が桜の満開を観測しました。4月最初の週末が肌寒い気温となったこともあって、入校式まで見ごろが続いています。
満開となった後も桜吹雪、水面には花筏と、時とともに表情をかえて、見る人を楽しませてくれます。
今回は、数ある北九州市の名所から、キャンパスの近くで見られる志井川沿いの桜並木の様子をお伝えしたいと思います。咲き誇る桜とともに、皆さまの入校をお待ちしています。
志井川沿いの桜並木(4/3撮影)
志井川橋の上から。カメラマンの穴場スポットです。
スーパー「ハローデイ」さんの近くで撮影
地元の方のお散歩コースになっています。
キャンパス内の桜の様子
(2022年3月31日)
2月25日(金)、当校において、「ポリテックビジョン2022in北九州」を開催しました。
今回も、昨年度の開催と同様、新型コロナウイルス感染症防止の観点から、お客様を入れずに当校学生による研究成果の発表、作品等の展示を中心とした開催となりました。
また、環境、エネルギー問題を専門とする大学教授及び、地域の行政機関から産学連携や国内外の環境問題に詳しい専門家をお招きして、「SDGs(持続可能な開発目標)とこれからの私たちの社会」と題して、特別講演を実施しました。講演は、YouTubeでライブ配信を行い、学生のみならず大学校内外で多数の方に聴講していただきました。
木造軸組み工法による建築物の展示
学生ロボコン対応ロボットのデモンストレーション
生産ロボットシステム構築実習装置
自立型トマト収穫ロボットの開発
船底点検ロボットの開発
建築系の学生によるプレゼンテーション
木鋼ハイブリッド張弦梁の開発
特別講演の様子。お二人の専門家をお招きして対談形式でSDGsについて議論していただきました。コーディネーターは学生が務めます。
学生自身が制作物や研究成果を説明して、質問にも答えます。皆さん慣れない経験で緊張した様子ですが、わかりやすく伝えようと一生懸命頑張っていました。
(2022年3月31日)
3月10日(木)に、生産機械システム技術科1年生の標準課題Ⅱの動作審査会と発表会が開催されました。
製作したロボットは、リンク機構を利用した3本の移動脚と固定脚を交互にXY方向にスライドさせ、縦・横・斜めの全方向に歩行できます。このロボットを1グループ6人、3ヶ月で製作します。これまで習得してきた設計、加工から制御までの知識、技術を活かすと共に、標準課題Ⅰでのグループワークの反省点を踏まえて課題に取り組みました。
動作審査会は、2本のポールをロボットが8の字で歩き、制限時間30分以内もしくはバッテリー切れまでに何分動くか、何周できるかを競います。途中ポールに当たると減点となり、再スタートします。今年1番長く動いたロボットは22分間で、4周稼働できました。
発表会は、各グループ10分の発表と4分の質疑応答を行いました。グループでの事前準備や発表者の練習の成果もあり、プレゼンテーション資料、発表内容ともにわかりやすかったです。
4月からは1年かけて開発課題に取り組みますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
全方向移動型ロボット
競技フィールド
発表会の様子
(2022年3月31日)
生産ロボットシステムコースは、機械・電気・電子情報の学生(各科5~6名)が集まり、産業用ロボットを使った自動化ラインの構築を学びます。標準課題Ⅱでは4台のロボットで基板の検査・組立をおこなう実習装置を使って、課題に取り組みます。実習装置は、(1)基板にICを挿入する「供給ステーション」、(2)ICが正しく基板に取り付けられているかを検査する「外観判別ステーション」、(3)基板から電圧、周波数が正しく出力されているかを検査する「機能検査ステーション」、(4)良品基板をケースに入れ、積み重ねてAGV(無人搬送車)へ搬出する「組立ステーション」の4つで構成されています。この4ステーションがうまく連動するように、必要な機器の製作や、ロボット及び各装置の制御プログラムを作成します。
また今年度は、実習装置に新たな機能を追加しました。検査で不合格となった基板をロボットで排出する「基板排出ステーション」、入室者のマスクの有無や体温チェックをおこなう「体調管理システム」、温湿度やCO2濃度などの作業環境データや各ステーションの稼働状況を表示する「Webダッシュボード」などを製作しました。
写真は今回製作した機器の一例です。3科で協力して、何とか期間内に製作することができました。
基板検査組立システム
ロボット用ハンド
基板排出ステーション
体調管理システム
Webダッシュボード
(2022年3月16日)
3月10~11日(月)に、生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅱの最終発表会と展示会が開催されました。
本発表・展示会は約2ヶ月間で開発を進めてきた全方向移動型ロボットに対し、各グループがその成果をアピールする場となっています。今回は、各グループ約10分の発表と7分の質疑応答を行い、その後、各グループが製作したロボットの展示・説明及び開発したロボットの評価を行いました。
これまで習得してきた知識、技術、経験を活かすと共に、筐体や電子回路基板、無線通信プログラム、画像処理プログラムの設計・製作を行いました。各グループは自分たちが考えたユニークなロボットについての動作や特徴をアピールすることができたのではないでしょうか。
4月からは、4年生となり新たに開発課題に取り組むこととなりますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
制作されたロボットの一例
発表の様子
展示・説明の様子
(2022年2月3日)
令和3年11月26日(金)、日本時間9:00~11:00で、JICA(独)国際協力機構の研修に協力しました。
例年は、メキシコやブラジルなどの中南米地域、コンゴやエジプトなどのアフリカ地域等各国の職業訓練指導員や学校長の方々などがカレッジに来校され、施設見学と日本で行われている職業訓練について学び、情報交換を行います。今回は、コロナ禍での新たな取り組みとして、バーチャル視察が実施されました。
JICA課題別研修「職業訓練の運営・管理と質的強化」ということで、中南米地域から6ヶ国12名の職業訓練の教職員や学校長などが参加し、本校のスペイン語版のカレッジパンフレットや動画を活用しながら、通訳を介して職業訓練について説明を行いました。
最後の質疑応答では、職業訓練のカリキュラムや運営の方法、5Sの取組みなどの質問がなされ、情報交換を行いました。
(2022年2月3日)
11月6日(土)、7日(日)の2日間、沖縄県の宜野湾新漁港で第7回沖縄海洋ロボコンが開催されました。
九州能開大からは、開発課題「海中作業用ロボットの開発」のチーム「KPC-AUV」の6名がフリースタイル部門にオンライン会議で出場しました。
フリースタイル部門では、海洋に関する新技術の紹介や斬新なアイデアについて、ロボット動作ビデオの上映とプレゼンテーションにて競い合います。
九州能開大からは、昨年から開発を続けている水圧センサから航行速度を推定する「速度推定装置」と、速度推定実験に用いる実験用ロボット「orca olympia」を出展しました。
ビデオでは、水中での流体シミュレーションや部品加工、モータドライバの組立て、航行実験の様子を紹介し、プレゼンでは、速度推定についての理論と実験結果について説明しました。
審査の結果、4校、7機のロボットが出場する中、九州能開大は最優秀賞を受賞することができました。
受賞後、12月3日(金)には学内にて受賞報告会を開催し、校長先生にはビデオの完成度の高さを評価され、速度推定精度の向上について質問を頂きました。
今後も開発を継続し、推定精度の向上に向けて実験を行っていきます。
ロボット各部の設計(ビデオ)
速度推定装置の流体シミュレーション(ビデオ)
ビデオに説明を加えます
ゆっくり・はっきり説明します
受賞発表の様子
受賞報告会 KPC-AUVのメンバー
(2022年2月1日)
1月12日(水)に応用課程建築施工システム技術科1年生が、大型建築物や超高層建築物を対象とした重量鉄骨の製作等を行っている松井工業株式会社(福岡県粕谷郡宇美町)と株式会社M.S.E(福岡県大野城市)へ伺いました。最初に、全体説明が行われた後、グループに分かれて実際に鋼構造工場において、製造現場を見学し、担当者から直接説明を伺いながら、今後の実習に必要とされる鋼構造建築物の管理手法だけでなく、鉄骨部材の加工の様子を見学することで、鉄骨構造への理解を深めることができたようです。
ご協力いただきました松井工業株式会社および株式会社M.S.Eのみなさま、有難うございました。
構内説明
設計部での説明
工場見学の様子
株式会社M.S.Eでの様子
(2022年1月14日)
12月13日(月)に、生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅰ 最終発表会とロボットシステム・IoTシステムの展示会が開催されました。
11月15日の中間発表会で頂いたアドバイス等を参考に、この1ヶ月間開発を進めてきた成果を各プロジェクトグループが大いにアピールする場となりました。今回もシャボン玉石けん株式会社様から3名の来賓を迎え、当校の校長、客員教授の先生、及び担当した先生たちも参加しました。各グループ12分の発表と質疑応答12分を行い、その後、IoTシステムを試験設置した各教室にて展示発表を行い、開発したシステムの評価を行いました。プロジェクトメンバー一人一人が制作したものの動作や特徴をアピールすることができたのではないでしょうか。
12月後半からは標準課題Ⅱとして、新たな開発に取り組むこととなりますが、ぜひ今回の経験を活かしてもらいたいと思います。
ロボットコース発表・展示の様子
IoTシステムグループ発表・展示の様子
(2022年1月12日)
12月18日(土)・19日(日)に東京ビックサイトにて、第59回技能五輪全国大会が開催されました。若年者ものづくり競技会で活躍しました、電気エネルギー制御科2年生2名(松本さん、矢頭さん)が、学生チームとしてメカトロニクス職種に出場しました。
メカトロニクス種目は、自動生産設備の製造・保守を請け負う選手が、課題で想定する場面に応じて作業を行なわれる競技で2つの課題に分けて行われます。
第1課題は、支給された部品と図面をもとに、模擬生産設備の一部のステーションの機械装置、電気回路、および空気圧回路の製作と調整を行い、そのステーションを他のステーションや産業用ロボットと組み合わせた生産設備を構築し、仕様書通りワークが搬送されるように動作プログラムを作成するステーション製作課題となります。第2課題は、第 1 課題で構築した生産設備について、設備を改善するための保全作業を行い、仕様書通りの構成や動作となるように、設備を改造するメンテナンス課題となります(第59回技能五輪全国大会「メカトロニクス」職種 競技課題より引用)。
九州能開大チームは、目標としていた第1課題はクリアできませんでしたが、企業チームとの競技を通して、練習通りに作業することやチームワークの大切さなどが体感できたようです。
選手紹介(矢頭さん・松本さん)
大会前の競技会場の様子
大会前の事前確認の様子(松本さん)
大会前の事前確認の様子(矢頭さん)
大会出場した松本さん、矢頭さんから、技能五輪全国大会の感想を頂きました。
技能五輪のメカトロニクス職種に出場して、大会当日は緊張しましたが、練習通りの動きはできていたと思います。結果は良いとは言えませんが、矢頭さんと一緒に技能五輪に挑戦することができてよかったです(松本さん)。
今回、自分たちの目標にしていた第1課題をクリアすることは実現できなかったですが、1つ1つの作業を丁寧にこなし、相方との連携もしっかりととれ、自分たちの最高のパフォーマンスを発揮できたので良かったです(矢頭さん)。
(2022年1月6日)
12月2日(木)、3日(金)の2日間、西日本総合展示場にて北九州市主催の「北九州ゆめみらいワーク」が開催されました。北九州ゆめみらいワークは、早い段階から仕事や進学について考え、地元の魅力を知るイベントとして多くの地元企業や大学等がブースを出展し、職業体験や社会人との交流などを通じて、若者の職業観の醸成や地元企業・大学等への理解促進、将来の地元就職につなげることを目指すイベントです。九州能開大ブースではロボット展示、ロボット操作体験等を出展しました。ロボット操作体験では、ロボットに興味津々で楽しそうに操作している学生さんの姿がとても印象的でした。このようなイベントを通じて今後も、ものづくりの魅力を発信していければと思います。
九州能開大ブース
ロボット操作体験の様子
(2022年1月6日)
11月6日(土)に自治会主催のフリースロー大会が実施され、各科各学年対抗戦で順位を競いました。新型コロナウイルス感染症の影響により学校行事が軒並み中止となっていた状況が続いていた中、念願のイベント開催ということで、会場は熱気に包まれ大盛況でした。参加された皆さんお疲れさまでした。
フリースローの様子
フリースローの様子
フリースローの様子
自治会メンバー得点係
(2021年12月13日)
令和3年12月5日(日)、北九州市若松区にある北九州学研究都市において「第8回トマトロボット競技会」が開催されました。これは、地元企業や九州工業大学を中心としたトマトロボット実行委員会の主催により、アグリロボットの発展を目指す大会です。当校からは、応用課程2年(大学4年相当)の生産系3科(機械・電気・電子情報)13名で構成されたグループ(チーム名:トマスター)が自動でトマトを収穫することができるロボットを開発し、シニア部門(高専・大学・大学院・一般)のレールスタイル部門に参加しました。本競技会は事前のビデオ審査(予選)を通過した8チームが参加しており、トマトを傷つけず収穫する速さと正確さを競う競技会です(当校は予選第4位でした)。大会中は競技会だけではなく他校の学生との交流もあり、ロボット技術に関して情報交流を行うこともできました。その他、実際の菜園関係者からもアドバイスをいただくことができ、学生にとって非常に充実した1日となりました。競技成績としては思うような結果を出すことができず悔しい思いもしましたが、開発したロボットのコンセプトや技術面において審査委員の方々から高く評価していただき、特別賞をいただくことができました。
大会当日の様子は「第8回トマトロボット競技会」HPにてYouTubeで配信されていますので興味のある方はぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?
トマトの収穫動作
ロボットの調整作業
他校との交流
特別賞受賞
(2021年12月9日)
電子情報技術科2年では、1年から学んだ知識・技術を総合的に活かす授業として総合課題実習があります。この授業では毎年イルミネーションをグループで制作しています。どのようなイルミネーションにするか自分たちで考え、マイコンを組み込んだ電子回路を製作し、およそ1,000個以上のLEDをコントロールします。筐体作成、回路設計、基板作成、LED配線など1から作り上げます。グループで課題に取組むことにより、チームワークなど企業で必要とされるスキルを身に付ける機会ともなります。
デザインの提案・設計
LEDを制御する回路基板の設計
グループで協力して制作
(2021年11月29日)
11月15日(月)に生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅰの中間発表会が開催されました。
標準課題Ⅰでは、「遠隔監視システムの開発」・「外観検査システムの開発(ロボットコース)」をテーマに、学生が3~6名のプロジェクトチームを組み、3ヶ月間の開発に取り組みます。
「遠隔監視システムの開発」では、今年度、北九州市若松区のシャボン玉石けん株式会社様にご協力を得て実習内容を設定しております。IoT技術を応用した遠隔監視システムの構築を行うために、室内に各種センサを設置し、ドアの開閉・窓の施錠・エアコンの動作・RFIDを用いた機器管理・Webページからカメラ映像や各種情報を確認できる機能を有したシステムの構築をしていく予定です。また、「外観検査システムの開発(ロボットコース)」では、安川電機の双腕ロボットを用いて、産業用カメラシステムや組込みマイコンとOpenCV画像処理ライブラリを利用して、電子回路基板の各種部品の実装状態を画像検査するシステムを構築する予定です。
3年生にとっては、初めてのチーム開発であり、本発表会では各チームが考えたシステムの仕様や今後の開発計画について報告しました。12月末には最終報告会+動作審査会を予定しております。今回の中間発表会でのアドバイス等を活かし、よりよい成果を上げていただきたいと思います。
(本発表会は、当校の講師陣及び客員教授の先生ほか、シャボン玉石けん株式会社様から2名の来賓を迎え実施をしました。)
(2021年11月25日)
九州職業能力開発大学校では、11月5日に全学生・職員参加の防災訓練を行いました。
強い地震が発生して火災が起きた想定のもと、授業中の各棟から避難場所の校内駐車場まで避難しました。避難を開始するようアナウンスが流れると、職員の誘導のもと整然と避難・集合が行われました。
集合後、校長からは、自身の体験談を交えながら、日頃の安全衛生活動と同様に危険に関する感度を働かせ、いざというときのために日頃から準備を重ねることの重要性についてお話がありました。
その後、小倉南消防署にご協力をいただき、水消火器を放水して的にあてる訓練、AEDの取扱方法の講習、屋外消火栓を使用した放水訓練などを行いました。
九州職業能力開発大学校は、こうした訓練を行い、万一の災害時に備えて安全が確保されるように努めています。
避難場所に集合して小倉南消防署署員からAEDの取扱い説明を受けました。
(2021年11月10日)
建築科2年生が、福岡県建築士事務所協会主催福岡県内高等学校生ならびに専門学校生による建築設計競技に、8名チャレンジしました。
今回のテーマは「辻に憩う」。辻いわゆる交差点敷地の「公」と「私」の別を自身で設定し用途を自ら考えるという難しいテーマでしたが、6月の下旬から9月30日の提出日まで、学生たちが各々考えたコンセプトで自らの作品をつくりあげました。9月に入ると放課後も学生達が残り遅くまで作品作りに取り組みました。
結果は会長賞に福冨岬さん、佳作に伊藤ゆかりさんが入選することができ、11月4日にユメニティのおがたで表彰式が行われました。
会長賞を受賞する福富さん
受賞作品の講評会
会長賞を受賞した福富さん
佳作を受賞した伊藤さん
学生たちの声
私がこのような賞を頂けると思っておらず、驚きと喜びにあふれました。時間をかけ試行錯誤を重ねた作品だったので「頑張ってよかった」と強く感じています。今後も努力に励み技術を高めていきたいです。(福富岬)
(2021年11月6日)
九州職業能力開発大学校では、10月に専門学科・総合学科対象の推薦入試を実施しています。受験生の皆さんは、少し緊張した面持ちで受験に臨まれていました。
受付棟前会場看板
受験会場受付
当校では、11月に全学科対象の推薦入試、2月に一般入試が実施されます。受験生の皆さんはいよいよ受験が本格的に始まってくる時期かと思います。受験生の皆さんが、これまで努力してきた成果を十分に発揮できますように、応援しています!
(2021年11月6日)
福岡工業大学附属城東高等学校2年生の進路研究の一環として「電気工事施工管理・電気設備工事」についての講話を、当校の電気エネルギー制御科の指導員がオンラインで実施しました。
オンライン講話の様子
“電気”は現代社会において必要不可欠なインフラを支える大切な技術です。当校の電気エネルギー制御科では電気技術、エネルギー技術、制御技術の3つを柱に、次世代社会で活躍する人材を育成します。
講話を通して、当校が、これから進路を検討される高校生の皆様の選択肢の一つとなれましたら幸いです。
(2021年11月6日)
7月22日(木・祝)に令和3年度第1回キャンパス見学会が実施されました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、福岡県在住の方を対象とし、午前の部、午後の部の2部制で実施しました。校長の挨拶から始まり、学校概要説明、校内見学、体験授業、個別相談会等を行いました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
受付の様子
校長あいさつ
校内見学(機械系)
校内見学(電気系)
校内見学(電子情報系)
校内見学(建築系)
※キャンパス見学会については、感染対策を行いながら実施しております。
(2021年10月26日)
九州職業能力開発大学校では、安全衛生における取組みの一環として、マイテクセンター北九州(北九州市八幡東区)で開講している安全体験講習に職員が参加しています。安全体験講習とは、『体験型リスクアセスメントで危険を感じる力を磨き、そこで考えたことを体験することによって作業に潜むハザードに対する感覚を研く講習』(※)です。今回は、こちらの講習の10月開講コースに参加してきました。
午前中は、日本の労働衛生についての歴史や労働災害が発生するメカニズムを学び、他社から参加している方々と共にマネキンを使用した仮想現場を巡視して、身近に潜む危険についてリスクアセスメントをしました。
午後は、実際の機器を使用して、指先に1mAの電気を流す感電体験や、高所から物を落下させたり梯子を上ったりして高所作業の危険性を学ぶ体験等をしました。
講習を通して印象的だったのは、今でも毎年何百人もの方が労働災害で命を落とし、怪我をした方も含めると毎年10万人以上の方が災害に遭われているという事実です。労働災害の多くは、不安全な状態(物的)と不安全な行動(人的)が重なった時に起こる可能性が高いそうです。九州職業能力開発大学校は、こうした講習によって得た知見や視点を日常の校内巡視に生かす等して、学校の安全衛生の向上に努めています。
(※)職業訓練法人北九州地区職業訓練協会
“http://www.mytec.ac.jp/course/osh/osh_course/safety.html”マイテクセンター北九州ウェブサイト(2021年10月12日閲覧)
※イメージ画像です
(2021年10月19日)
本校は毎年夏と秋に、集中実習という1週間連続の授業を2週に渡って実施します。生産技術科では2年生が2週間に渡り、1班3人で、バイス(物を挟んで固定する道具)の製作に取り組みました!!
初めてグループで話し合いながら、加工手順(どのように作るのか)を考えて進めていくため、最初は戸惑ったり、緊張したり、ドキドキでした。
グループでの打ち合わせ
1週目の1~3日目の様子
徐々に何をすればよいのか理解し、誰がどの部品を製作するのか役割分担しました。
この製品では主に『旋盤』という機械と『フライス盤』という機械を使用します。
時には悩み、ネットで調べたり、相談したりしながら作業を進めていきます。
みんな熱中していますね~。
加工手順書
出来上がった加工手順書
(清書前)
自分で加工を行うためには、細かいところまで理解していなくてはいけません。加工する順番や使用する工具、条件などを考え、先生にチェックしてもらいます。
先生に質問されて答えられなかったところを追加していきます。
時には、加工したときに違和感を感じ、ミスに気づく能力も身につけるため、先生も、加工してみて正しいかどうか経験してみたら?とちょっぴり冷たいアドバイスをすることもあります。
いざ、加工のスタートです!!上手くいくかな~?ドキドキ・・・
旋盤加工の様子
フライス盤加工の様子
加工が上手くできたり、できなかったり。実習場ではグループ内だけでなくグループを超えて相談しながら進めていました。失敗してもへこたれず、すぐに作り直しをします。心も鍛えられました。
部品が正確にできているか測定したり、バリ取り(加工後の微調整)をします
1週間目の終わり頃からいくつかの部品が完成してきました。この頃には、大丈夫かなぁ?と思う気持ちと、キレイで正確な部品を加工し、スムーズに動くバイスを作りたいと、こだわりも出てきました。
正確にできているか測定
バリ取り作業
旋盤での部品加工(途中)
なに作ってるの??
機械分野で加工された部品はそれ単体を見ると何なのか分かりにくいんです。なに作ってるの?ってよく聞かれます。
1年生の機械加工実習では、部品を作るために必要な各要素を取り入れた課題を加工します。でもなぜそんな課題なのかわかりません。
左の部品、何なのでしょうね?
完成しました~!! 上の写真の部品は○で囲んだところを加工する前です。
製作した部品
組立てた状態
物を挟んだ状態
学生の声・様子
学生からは先生に教わりながら加工していたときより確実に力がついたと感じるという声が複数人から聞かれました。組立て後は嬉しそうでした。みんな頑張りました。お疲れさまでした。
(2021年10月14日)
最近はサービス業、医療福祉など様々な場面でロボットの導入が進んでいます。製造業では古くから産業用ロボットが導入され活躍していますが、ロボットを活用した生産システムの設計、構築などを行う技術者、いわゆる「ロボットSIer(エスアイアー)」の人材が不足しています。そのため九州能開大ではロボットSIerを育成するため、4年前から応用課程生産系3科(機械・電気・電子情報)の学生を対象に「生産ロボットシステムコース」を実施しています。
この日は産業用ロボットに様々な作業を教えるための操作方法を学んでいます。初めてロボットを扱うので、みんな真剣な眼差しで取り組んでいます。全ての講習を終えた学生には、ロボットを扱う特別教育の修了証が発行されます。
他にもAGV(自動搬送ロボット)のプログラム実習も行っています。人や障害物にぶつからないようにロボットを走行させるプログラムやライントレースするプログラムを作成し、実際にAGVを動かして確認します
目指せ、ロボットSIer!!
(2021年10月1日)
8月5日(木)に愛媛国際貿易センターで開催された第16回若年者ものづくり競技会メカトロニクス職種において、九州能開大からチームとして参加した電気エネルギー制御科2年生2名(松本さん、矢頭さん)が金賞/厚生労働大臣賞を受賞しました。(この記事はこちらをご覧ください。)
この特に優れた成績を受け、九州能開大は、当校の運営法人である独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長から、学生に対する指導及び支援に尽力した功績を表彰されました。
九州能開大チームは、学生チーム代表として、12月17日から開催予定の第59回技能五輪全国大会に出場する予定で、日々練習に励んでいます。
近藤校長、坊垣内副校長、楠本先生とともに記念撮影
大会出場した松本さん、矢頭さんから、若年者ものづくり競技会の感想を頂きました。
九州能開大チームの指導教員 楠本考司先生から感想を頂きました。
コロナ禍の影響で例年に比べ練習時間の確保が難しい中、放課後の練習に加え朝練や土曜日も練習し努力してきた成果が最高の形で現れました。(2021年8月31日)
8月6日(金)に生産機械システム技術科1年生の9名が、技能検定実技試験(普通旋盤作業2級、フライス盤作業2級)を受験しました。
昨年度受験予定でしたが新型コロナウィルスの影響で試験が中止となったため、1年越しの挑戦となりました。試験内容は、写真の課題を3時間以内で図面の指示通りに工作機械で削ります。
旋盤、フライス盤どちらの課題もはめあわせの箇所があるため、高精度な加工技能・技術が必要です。5月から放課後を使って練習を重ね、合格に向けて着実に技能の向上を図ってきました。
当日は練習の成果を発揮し、全員時間内に完成させることが出来ました。合格発表は10月1日の予定です。
試験前の注意事項説明
普通旋盤作業2級課題
加工中の様子(旋盤作業)
フライス盤作業2級課題
加工中の様子(フライス盤作業)
(2021年8月24日)
8月5日(木)に愛媛国際貿易センターにて、第16回若年者ものづくり競技会メカトロニクス種目が開催されました。
九州能開大では、電気エネルギー制御科2年生2名(松本さん、矢頭さん)がチームとして出場し、大会の結果、金賞(厚生労働大臣賞)を獲得しました。メカトロニクス種目は、1チーム2名で競技が行われ、全26チームが参加する中で実施されました。
競技課題は、支給された部品および図面をもとに、生産設備を構築し、仕様書通りに動作するプログラムを作成する第1課題と、第1課題で構築した生産設備を改善するための保全作業を行う第2課題に分かれて実施されました。
競技時間内に生産設備を動作させるためには、選手個々の技術・技能もさることながら、2人のチームワーク力も要求される競技となっております。九州能開大チームは、日頃の練習の成果を発揮した結果、1位となる金賞(厚生労働大臣賞)を獲得しました。
大会会場にて記念撮影(矢頭さん・松本さん)
選手紹介
大会前の事前確認の様子(松本さん)
大会前の事前確認の様子(矢頭さん)
大会出場した松本さん、矢頭さんから、若年者ものづくり競技会の感想を頂きました。
大会当日は、会場の空気にのまれ、昼食ものどを通らないほどに緊張とプレッシャーを感じました。競技中にミスをした部分もありましたが、相方のサポートもあり、金賞が取れてよかったです(松本さん)。
第1課題では、プレッシャーにやられてしまい、良い結果を残せませんでしたが、第2課題で第1課題の分も挽回することができて良かったです(矢頭さん)。
若年者ものづくり競技会にて金賞を獲得した九州能開大チームは、学生チーム代表として、12月17日から開催予定の第59回技能五輪全国大会に出場する予定です。
(2021年8月16日)
九州職業能力開発大学校建築科では、7月12日からの4.5日で造形実習(2単位)を実施しました。
1日目は模型作りの基本となる7㎝角の立方体の作製。2日目は約5000個/1グループの紙コップを積み上げる紙コップアート。残りの2.5日で折り紙建築に取組みました。
紙コップアートは1グループ8名でのグループワークです。接着剤を使わず自重のみで積み上げます。何回も積み上げたものが崩れ落ちましたが何とか完成までたどり着きました。
折り紙建築とは1枚の紙に切れ線、山折り線、谷折り線を入れて2次元の紙一枚から3次元の立体建築を織り上げる造形です。1年生の前期に基礎製図を勉強し、後期に建築設計実習Ⅰ(木造建築)を実施する前の2次元から3次元、3次元から2次元への変換プロセスとトレーニングするための教材として取り入れています。
紙コップアート~ホグワーツ魔法魔術学校~
紙コップアート~カステル・デルモンテ城~
折り紙建築~紙の教会~
折り紙建築~ホワイトハウス~
学生たちの声
紙の教会:特徴をしっかりとらえて表現しました。ステンドグラス部分を切り抜くのが大変でした。 ホワイトハウス:柱の部分を前後にずらすことで曲面を立体的に見えるようにした。
(2021年6月30日)
当校では、厚生労働省が主唱する7月1日から7日までの全国安全週間における取組みの一環として、学生から安全・衛生に関する標語を募集し、選考の結果、「安全に関する標語」及び「衛生に関する標語」それぞれ最優秀賞1作品、優秀賞2作品が受賞しました。
6月28日に表彰式を開催し、近藤校長から受賞者へ表彰状と記念品が手渡されました。受賞した作品は、校内各所に掲示して、学校全体で安全意識の向上に取り組みます。
[安全に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「ためらわず きちんと言おう 危ないよ」 建築科1年生
〇優秀作品賞 2作品
「もう慣れた 心の緩み 事故のもと」 生産技術科1年生
「その設備 慣れた時こそ あなどるな」 生産機械システム技術科2年生
[衛生に関する標語]
〇最優秀作品賞 1作品
「暑い時 水分・塩分 忘れずに」 生産機械システム技術科2年生
〇優秀作品賞 2作品
「整理して 快適作業 テキパキと」 生産機械システム技術科1年生
「快適な 雰囲気づくり 自分から」 生産電子情報システム技術科2年生
校長からの祝辞の様子
校長、副校長とともに記念撮影
(2021年6月29日)
九州職業能力開発大学校では、今年度も若年者ものづくり競技会に向けて練習を開始しました。昨年は新型コロナウイルスのため大会が中止となりましたが、今年は2年ぶりに大会が開催されることになりました。電気エネルギー制御科では、メカトロニクス種目に2年生2名が出場をします。
メカトロニクス種目は、メカニクス(機械工学)、エレクトロニクス(電子工学)、インフォマティクス(情報工学)の3つの分野から成り立った技術から構成されており、実際の生産現場を想定した競技課題が提示され、2人1チームで課題に取り組みます。競技では、知識と技術だけでなく2人のチームワークも要求される競技となっております。
練習に使用している装置
メカトロニクス種目の練習風景
九州能開大では、若年者ものづくり競技大会で上位入賞し、12月に開催される技能五輪全国大会への出場することを目標として、日々練習を重ねています。
大会出場予定の学生から大会に向けて意気込みを聞きました。
今回、若年者ものづくり競技会に挑戦するにあたっての目標は、優勝することです。そして技能五輪全国大会の学生チーム代表として出場して、企業チームに挑戦したいと思っています。そのため、日々の練習において気を抜かず一生懸命に取り組みます。 今年度の若年者ものづくり競技会「メカトロニクス」職種の大会は、8月4日(水)、5日(木)に愛媛県で開催されます。
(2021年3月31日)
生産ロボットシステムコースの標準課題実習2が終了しました。生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科の3科で取り組んだ、電子回路基板の供給、外観検査、機能検査、搬出までの検査作業の自動化の課題が完成しました。課題完成後、その取り組み内容を発表し、報告書を作成して実習終了となります。
3科がそれぞれ担当した内容について発表します。
また、報告書を作成し実習内容を詳細にまとめていきます。
(2021年3月19日)
2月19日(金)、20日(土)にポリテクビジョン2021in北九州が開催されました。
建築系は、専門課程建築科2年生による総合制作実習の発表・展示、応用課程2年生による開発課題、応用課題の発表、開発課題の展示を行いました。
緊急事態宣言の発令に併せた休校等により例年に比べ製作期間が短くなりましたが、各自協力し合いながら当校最大の特徴である“ものづくり”に取り組みました。
【専門課程 建築科】
総合制作実習は少人数のグループに分かれて取り組みます。今年は設計や施工、実験等8 つのテーマに分かれ1年間取り組みました。
「?造在来軸組構法の構造模型製作」
実際に住宅で使われている材料を使?して住宅の?部分を構造模型にしました。
「茶室と軸組の理解」
「RC 造構造物の製作-3D モデル作成とモデリング技術向上がもたらす効果の検証-」
設計・施?・施?管理に3D モデリングソフトを使?しその効果を検証しました。
「RC造構造物の製作-?事記録写真チェックシートの活?とタブレット端末導?効果の検証-」
建設現場で使?されているタブレット端末を使?し、その導?効果を検証しました。
「折り紙建築」
1枚の紙から?体の建築物を折りあげます。2次元(図?)から3次元(建築物)への変換トレーニングに役?つ教材です。
「設計デザインコンペへの参加および建築模型の作製」
前期は2つのコンペに参加し、後期は世界的に有名な建築物の模型を作製しました。
「?製建具を?いた耐震補強の検証」
敷居と鴨居に建具を固定して耐?壁として評価実験を?いました。
「?造ジオデシックドーム建設と施??順書作成」
球体のジオデシック屋根を持つ10 ?形の?屋を建設し、その?順書を作成しました。
【応用課程 建築施工システム技術科】
開発課題は少人数のグループに分かれて取り組む課題で、応用課題は開発課題を発展させ個人で取り組む課題です。4 つのグループに分かれて木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の施工に関する課題に取組みました。
「枠組壁?法を?いた?規模建築物の施?と施?管理」
コロナ禍による勤務体制の変化に伴い、「快適なリモートワークの実施」をコンセプトとする建築物を設計し、?分たちで施?及び施?管理を?いました。
「RC 造建築物の施?・施?管理(各種?法への取り組み)」
かご鉄筋、定着板、機械式継?、ハンチなどの実施?・施?管理、作業?順書の作成に取組みました。
「アーチ形スペースフレーム構造物の設計施?」
「繊維補強モルタルによるタイル張りの剥離・剥落防?効果の評価」
タイル張り外壁の剥離・剥落防?の?法を検討することを?的に、繊維補強モルタルを?いた?法について各種実験を?い評価しました。
例年建築系として4 学年が1 教室に集まり発表会を行いますが、今年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大予防の観点から学年ごとに1 教室とし映像を共有する形で実施しました。発表する内容や取り組む姿勢はもちろん、他会場からの質問等にも難なく答えるなど、学生の成長を感じることができました。
発表した2年生の皆さん、4年生の皆さん、次のステージでのさらなる活躍を期待しています!!
2年?の発表の様?
1年?の会場と映像、?声をつなぎ実施しました。
4年?の発表の様?
3年?の会場と映像、?声をつなぎ実施しました。
展?会場の様?
昨年製作した茶室は?化祭でお披露?を兼ねお茶を振舞いましたが、今年は展?のみになりました。
展?会場の様?
スペースフレーム構造物は、トータルステーションという三次元測定が可能な測量機器を?いて接合部の位置を確認しながら組み?てました。
(2021年2月2日)
今年度も生産ロボットシステムコースの標準課題実習を開講しました。生産電気システム技術科1年生より5名が課題に取り組んでいます。
産業用ロボットを利用した生産ラインを模した実習装置を使用して、電子回路基板の自動検査の課題に取り組みました。課題実習発表会で、取り組んだ実習内容の報告を行いました。
これを基に、次の標準課題実習に取り掛かります。
実習装置
プログラム作成
動作確認中
発表会
(2021年1月14日)
1月14日(木)に生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅰ発表会が開催されました。
標準課題Ⅰでは、「IoTによる遠隔監視システムの開発」・「外観検査システムの開発(ロボットコース)」をテーマに、学生が3、4名のプロジェクトチームを組み、3ヶ月間開発に取り組みます。
遠隔監視システムの構築では、Web会議用教室の監視を行うために、室内に各種センサを設置し、ドアの開閉・窓の施錠・エアコンの動作・利用者の有無等を検出し、BLE(Bluetooth Low Energy)通信にてサーバにデータを集約して、Webページからカメラ映像や各種情報を確認できるシステムを構築しました。
外観検査システムでは、安川電機の双腕ロボットを中心とした検査ステーションの中で、産業用カメラシステムやRaspberry Pi Camera+OpenCV画像処理ライブラリを利用して、電子回路基板の各種部品の実装状態を画像検査するシステムを構築しました。
3年生は、初めてのチーム開発であり、各自が発案した機能が確実に動作していることを、デモンストレーションを交えながら報告しました。この経験を、標準課題Ⅱや4年生で取り組む開発課題に活かしてもらいたいと思います。
教室内へのセンサの設置状況の説明
IoTシステムの機器構成の説明
顔認識・体温測定システムの説明
長期間稼働のための省電力化の説明
ビジョンセンサによる製品撮影
作成したLEDライトの照明効果の説明
双腕ロボットによる画像検査のデモ
検査結果表示アプリのデモ
※新型コロナウイルス感染症防止のため窓を開け、エアコンを使用しています。学生は、手洗い、アルコール消毒、マスクの着用を徹底して実習を行っています。
(2020年12月18日)
12月18日(金)に生産機械システム技術科1年生の標準課題実習Ⅰ動作審査会および発表会が行われました。標準課題は5~6名を1グループとし、グループ全員が生産現場を意識した課題製作に取り組む実習です。その過程の中でものづくりに必要となる「テクニカルスキル」や、グループ内での役割分担、ミーティング、製作スケジュールの計画立案、発表会などを通じて「ヒューマンスキル」を養います。
今年度は、XYテーブル装置の製作に3グループ、ボタン電池組立装置の製作に1グループが取り組みました。XYテーブル装置は1軸の送りねじ機構を2つ組み合わせ、テーブルをXY方向に高精度で移動できます。ボタン電池組立装置は産業用ロボットが搬送した基板にボタン電池を挿入する装置で、同じく1軸送りねじ機構によりボタン電池を移動、挿入できます。いずれの装置の製作にも、CAD、部品加工、PLC制御に関する高いスキルが求められます。
XYテーブル装置
ボタン電池組立装置
XYテーブル装置の精度検査
ボタン電池組立装置の動作審査
1班の発表のようす
2班の発表のようす
3班の発表のようす
4班の発表のようす
(2020年12月18日)
令和2年11月13日から16日の日程で開催されました、第58回技能五輪全国大会に、九州職業能力開発大学校の学生2名がメカトロニクス競技にて出場しました。
メカトロニクス競技は、2名1チームで行う競技で、機械・電気・ソフトウェアを複合して1つのシステムを作成しますが、2人のチームワークも要求される競技となっております。九州職業能力開発大学校では、6月から放課後等を活用して練習を行い、大会に挑みました。
大会開始前に行う準備の様子
選手紹介
競技中の様子
競技終了後に撮影
競技結果は、企業チームの作業速度や正確性などに圧倒されましたが、組立・配線部分については、企業チームと遜色ない成績を収めており、学生も大会参加を通じて自信がついたようです。
大会出場した学生の声
大会当日はいい緊張感を持って、作業に集中することができ、とても良い経験ができました。
他のチームと競技することが初めてだったので、大会本番でしか味わうことができない緊張感を感じることができました。競技を通じて得ることができた知識・技能の他に、作業に取り組む心構えを今後の学生生活に生かしていきたいです。
また、同競技において、九州職業能力開発大学校の修了生が企業チームとして出場し、銀メダルを受賞しました。
(2020年12月07日)
12月7日(月)に開発課題「課題動作審査会」が開催されました。
開発課題は応用課程4年次の生産システム技術系3科(機械、電気、電子情報)の学生がチームを組み、それぞれの専門性を活かして、1年かけて下記のテーマに取り組んでいます。年度当初に各チームが設定した仕様を基に、装置やロボットを製作します。
今回の課題動作審査会では製作物の進捗状況の報告、実演をおこない、仕様の満足度、完成の度合いなどをチェックします。各チームとも熱心に報告し、当初の目標の達成にかなり近づいて来ているのがわかりました。
今後は来年1月の課題評価会、2月のポリテックビジョン展示に向けて、更なる完成度の向上を目指します。
【令和2年度 開発課題テーマ 】
1 学生ロボコン対応ロボットの開発
2 ピースピッキング試作装置の開発
3 協働ロボットの機能安全に係る近接システムおよび弁当盛付けシステムの開発
4 自律型トマト収穫ロボットの開発
5 海中ロボット「船底点検ロボット」、「養殖場点検ロボット」の開発
協働ロボットの機能安全に係る近接システムおよび弁当盛付けシステムの開発
自律型トマト収穫ロボットの開発
船底点検ロボットの開発
養殖場点検ロボットの開発
※新型コロナウイルス感染症防止のため窓を開け、エアコンを使用しています。学生は、手洗い、アルコール消毒、マスクの着用を徹底して実習を行っています。
(2020年8月26日)
当校では、日本の建築にとって重要な安全性ついての学びが多くあります。その中で構造設計の基本は、実際の現場ですぐに役立つ知識・技術を身に付けるために、座学だけでなく最新の設備を用いた実習を通して学ぶことができます。
この日の実験は、面内せん断試験機を使用して木造壁の評価方法について学びます。学生がアイデアを出し合って製作した木造壁の耐震データを実際に収集し、評価を実施して告示壁等のデータと比較することにより、データの収集方法、評価の仕方などを学習します。
実験後、接合部のはがれ
最新設備を用いた実習の様子
実験後の検証
実験後の検証
記録されたデータの確認
実習の様子
(2020年8月26日)
生産技術科2年では、1年から実習で学んでいる汎用工作機械(普通旋盤、汎用フライス盤の両方)を使用して一人で一個の製品・バイスを製作します。現在、作業手順書をもとに、部品の製作に 取り組んでいます。 バイスとは「素材を動かないうように固定する道具」で、2面で素材を支える仕組みになっています。
製作するバイス
朝礼の様子
加工方法の説明
汎用フライス盤作業
けがき作業
(加工に必要なしるしをつける作業)
学生同士、教え合います
8つの部品を製作します
普通旋盤作業
測定器具0.01㎜の精度が求められます
作業手順書で確認しながら製作します
学生同士、教え合います
製作の様子
(2020年8月24日)
当校においては、応用課程2年次に開発課題のカリキュラムがあります。これは、各テーマごと学生主体のグループで製品開発を進めるものです。生産系3科(生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科)では、専門分野の異なる3科が合同し、およそ10数名のチームによりテーマに臨みます。テーマは、企業との共同研究、学校独自の研究、学生ロボコンや競技会対応ロボットの開発など現在6つの発表がありました。
開発テーマ仕様発表の様子
質疑応答の様子
今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、1か月ほど開始が遅くなりましたが、夏休み短縮や土曜授業などにより、例年通りの開発時間が確保されています。この日は、6つの仕様発表がありました。発表後、4名の客員教授の講評で「従来よりも、充実した内容の仕様ができている」との評価をいただいています。これからこの仕様に基づき、来年の3月に向けて、開発が進められます。
5つの開発テーマ
開発テーマ仕様発表(各およそ10分)
協働ロボットの機能安全に係る接近システム
および弁当盛り付けシステムの開発
2.ピースピッキング試作装置の開発
(企業との共同開発のため動画は掲載できません)
3.海中作業用ロボットの開発
養殖場点検ロボットの開発
3.海中作業用ロボットの開発
船底点検ロボットの開発
4.自律型トマト収穫ロボットの開発
5.学生ロボコン対応ロボットの開発
(2020年8月18日)
第58回技能五輪全国大会が11月13~16日に愛知県で開催されます。当校は、昨年に引き続きメカトロニクス職種に電気エネルギー制御科の学生が参加します。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、この大会の選考会にあたる若年者ものづくり競技大会が中止になりましたが、昨年度の成績など今までの実績により出場権が与えられました。
二人の学生は、ほぼ毎日、授業後に練習し11月の大会まで続きます。メカトロニクス職種は、多くの大手企業の参加と技能五輪国際大会の出場選考会も兼ねているため競技レベルが非常に高いものとなっているためです。学生のひとりは「企業の人を驚かせるように頑張りたい」と意気込みを語っています。
教員による指導。当校の教員は、大手企業メカトロニクス職種参加のためのマニュアル作りにも関わっています。
(2020年8月17日)
専門課程2年では、これまでの学びの集大成として総合制作実習があり、テーマごとに学生主体のグループワークによって取り組みます。そのうちの一つのグループが建築設計競技会に挑んでいます。この競技会は、社団法人実践教育訓練学会主催で今年で3回目。7月末の締め切りに向けて頑張っています。昨年度の競技会において当校は「2等株式会社アイディホーム賞」を受賞しています。
今年のテーマは、「環境に配慮した住宅」。学生の考えたコンセプトは「川風を取り入れる」、「土壁の家をつくる」で、立地の条件を利用した住宅を設計するため、建築現場を小倉北区の紫
川沿いに設定し、実際に現場に行って環境などを調べ制作しています
建築科総合制作実習全体の朝礼
テーマ別の朝礼
制作中の様子
制作中の様子
(2020年8月7日)
新型コロナウイルス感染症防止の影響で、学生は授業時間がタイトになり、宿題が増え、夏休みが1週間に短縮されと、とてもハードな状況にいます。それでも、毎日、目標に向かって頑張っています。この日は、久しぶりのスポーツの時間。皆、思いっきり声を出して楽しんでいました。
※密にならないのように、体育館と屋外に分かれています。
スポーツの時間 建築科1年
(2020年8月5日)
応用課程では、建築施工を中心に学びを進め、建物が設計通りの品質で安全に造られるための構造についても実験などを通して学びを深めます。この日は、梁ウェブ溶接部破断の載荷実験が行われました。学生が溶接、ボルト施工、組立まで行って実験素材の鋼構造物を製作し、この実験を通してその耐性について検証を行いレポートにまとめます。建築系では建築施工職種に就く学生が多く、即戦力として基本を身に付ける機会となります。
試験機と破断した鋼構造物
実際の現場を模しています。
実験の様子
検証するためのデータを記録しています
実験の結果
実験後、検証のための記録撮影
実験後、検証のための記録撮影
溶接部が破断しています。
実験の様子
(2020年8月5日)
2019年度学生ロボコンチームは、「NHK学生ロボコン2019」本選に出場することができました。その功績により当機構本部の開発課題コンクールにおいて「最優秀賞」を受賞しました。2019年度のメンバーは今年4月に就職し、それぞれの職場で学んだ専門分野を活かしています。 現在、今年の2020年度学生ロボコンチームは「NHK学生ロボコン2020」に向けて開発を進めており、1月の第1次ビデオ審査を通過し、第2次ビデオ審査に向けて調整中です。新型コロナウイルス感染症の影響がありましたが、今のところ開発は順調に進み、本大会出場への期待が高まっています。大会は8月23日(日)に東京で行われる予定です。 この日は、校長から、指導教員に対する最優秀賞の盾の授与と今年のチームへ激励がありました。
NHK学生ロボコン2019
2019年学生ロボコンチーム
NHKロボコン2019出場
4脚ロボットMR-2
全方向移動ロボットMR-1
NHK学生ロボコン2019本選の様子
当機構から頂いた最優秀賞の盾
NHK学生ロボコン2020
2019年度担当教員に盾が贈られました
岡田校長から2020年度学生ロボコンチームへ激励
授与の様子
2020年度学生ロボコンチーム
開発中のロボット
開発中のロボット
チームで開発します
プログラムの調整中
スムーズに操作できるように調整中
開発、調整の様子
(2020年7月2日)
電子情報技術科2年生では、1年生で学んだ電子回路、プログラミングの技術をもとに、回路・配線パターンの設計、部品のはんだ付け、C言語プログラミングまでを一人で行います。実習では、赤外線センサ、PICマイコンを使用してライントレースカーを製作します。黒色が光を吸収することを利用してラインを識別し、ラインに沿って走行できるようにプログラミングします。
製作したライントレースカー
配線パターンの設計
基板加工中の様子を確認
加工機のドリルで基板を削り
配線パターンを作ります
基板加工後、テスタでパターンの
導通を確認します
部品をはんだ付け中
コロナ禍の中、換気、消毒、マスクを徹底し、
実習に取り組みます
3つのセンサでラインの輪郭をとらえ、
2つのモータとタイヤで左右に向きを変えます
ラインに沿って移動します
パソコンからライントレースカーに
制御プログラムを書き込みます
製作の様子
※新型コロナウイルス感染症防止のために、窓を開けエアコンを使用しています。実習という性質上、学生間の距離は近くなりますが、手洗い、アルコール消毒、マスク着用を徹底しております。
(2020年7月3日)
6月23日の実習は、高校の物理で学ぶオームの法則(電流、電圧、抵抗の3つの関係)を確認する実習を行いました。電気を学ぶ学生にとって、オームの法則は最初に覚える法則でありますが、計算から導き出される値と実際に測定した値が一致することを実験することで、理論が正しいことを確認します。
測定をするには、電圧計や電流計などの計測器があります。当校は約7割の学生が普通科高校からの進学者であり、初めて見る・触る計測器がありますが、計測器の特徴や使い方など実習を通して理解を深めることにより、ものづくりにおける実践力を育成していきます。
九州能開大では、初歩的な実習から基礎を固め、様々な実習を通して、高度な内容をしっかり学んでいきます。
教員による実習内容の説明
安定化電源、ダイヤル抵抗器、電流計、電圧計
機器の接続中
グループで行います。
計測器の扱い方も習得します。
実測値と理論値を比較し確認します。
教員による確認
授業の様子
※新型コロナウイルス感染症防止のために、窓を開けエアコンを使用しています。実習という性質上、学生間の距離は近くなりますが、手洗い、アルコール消毒、マスク着用を徹底しております。
(2020年3月24日)
これからのものづくりに対応していくためには、生産現場の知恵と新しい技術を結び付け、それを活かすことができる人材が求められています。
当校の生産システム系開発課題は、その生産・製造現場のリーダーを目指した教育訓練の集大成として、4年生で実施します。テーマごとに生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科の学生が数名ずつ参加し、プロジェクトとして開発を行います。
異なる専門分野の科の学生が集まる開発課題のプロジェクトは、学生にとって初めての経験であり、チームワークやコミュニケーションの重要性を認識しながら、企画、設計、試作、製作、評価というプロセス経験します。これらは、一般大学でほとんど経験できない貴重なものです。
昨年の4月からおよそ1年かけたプロジェクトが終了し、2月21日(金)ポリテックビジョンにおいて、各テーマの代表者による製作発表がおこなわれました。その後、3月には各科において個人発表会が行われました。
ポリテックビジョン2020での製作発表の様子
6つの開発テーマ
1.自律型トマト収穫ロボットの開発
2.学生ロボコン対応ロボットの開発
3.協働ロボットの機能安全に係る接近システムの開発および弁当盛り付けシステムの開発
(以下、「協働ロボットの開発」と表記)
4.ピースピッキング試作装置の開発
5.海中ロボットの開発
6.計量システムの開発
1.自律型トマト収穫ロボットの開発
生産電子情報システム技術科の学生による個人発表
学生の声
初めての3科合同の課題で、初めは他科のメンバーと全く打ち解けることができませんでした。ミーティングでも話が進まず、このままで本当にロボットが完成できるのだろうかと心配しました。その後、タスク管理ボードを使用し、一人ひとりの仕事がわかるようになり、そこで話し合いが生まれ、チームとしてよい雰囲気になって行きました。そして、他科の作業を理解しようと努めたことで、製作装置に対する知識や思い入れが深まり、自分の作業にも責任感を持つことができるようになりました。
2.学生ロボコン対応ロボットの開発
NHKロボコン2020のラグビーロボット2機
生産電子情報システム技術科の学生による個人発表
学生の声
この課題を通して、一番感じたことは計画を立てる重要性です。先のことを考えずに計画を立て部品発注や設計をしていたため、開発に遅れが生じ、他科の作業にも影響を与え大きな迷惑をかけてしまいました。スケジュールの立て方や、段取りなど先を見通す力が必要だと身をもって経験しました。そのなかで全体製作では、ブレーンストーミングを用い、みんなで活発な意見交換ができたため、問題を解決しながら進めることができ、チームでのものづくりの楽しさも学ぶことができました。
3.協働ロボットの開発
生産電気システム技術科の学生による個人発表
学生の声
開発にあたり、スケジュール通りには進みませんでした。その原因は、自分の仕事全体に対する理解力不足だと考えています。スタート時は余裕を持っていましたが、開発が進むにつれ、自分の仕事が予想よりも多岐に渡っていることに気づき慌てました。それは、他科のメンバーとのコミュニケーション不足によるものでした。4月から就職しますが、この経験をその仕事で活かしていきたいと思っています。
4.ピースピッキング試作装置の開発
生産機械システム技術科の学生による個人発表
学生の声
製作仕様の検討は4月から5月末まで議論を続けました。そして、多くの意見を出し合い、グループで考えを精査したことにより、装置の方向性を全員が共有でき製作をスタートすることができました。また、製作中もみんなの要望を頻繁に聞き取ったため、昨年と比較するとかなり優れたものができた部分もありました。この課題を通して、各個人の意見をまとめる大変さ、工程管理の難しさと共に、新しい技術を使いこなせる面白さも学びました。
5.海中ロボットの開発
生産電気システム技術科の学生による個人発表
学生の声
この課題を通して、水中という環境で機体を動かす難しさを痛感しました。水密性の確保のために、様々な水密法を学び、水流の中で機体を安定させるために、機体の形状を考え、そして、自然環境に耐えられる耐食性や伝熱性、さらに重量を考慮した材料を選定することを学びました。また、プールのような穏やかな環境で正常な動作をしていても、海での波などの外乱がある環境では動作が困難になるため、実際に使用される環境での検証の必要性を学びました。
6.計量システムの開発
生産機械システム技術科の学生による個人発表
学生の声
この課題は企業から依頼を受け、その企業の要求仕様を満たす製品を1年かけて製作します。企業が何を要求し、どのようなシステムを求めているかを、まず理解して進める必要がありました。その中で、自分の専門外の作業もあり、自ずと他科の知識を深めることができました。
この課題の仕様では、シビアな計測精度が求められています。その計測精度は電源ノイズや振動などに影響されるため、その対策が今後求められています。