生産機械システム技術科

生産機械システム技術科
変革が進む
生産現場に対応できる
エンジニアを目指す

生産機械システム技術科について

生産機械システム技術科では、
機械設計、機械加工および機械制御の機械分野の専門的技術・技能をもとに,電気分野・情報分野に関する知識を習得し、各要素を応用・複合化した領域で活躍できる人材の育成、ならびに製品の企画・開発および生産工程の構築・改善・運用・管理等に対応できる高度な実践技術者を育成します。

授業風景

  • 機械設計の実践

    機械設計の実践

    5~6名のグループに分かれて、与えられた課題仕様を満たす製品を設計します。目的に必要な機能を分析し、その機能を実現する機構・構造をポンチ絵として描く構想設計、CAD を活用し、ポンチ絵に描かれた製品の姿を詳細化した計画図を作成する詳細設計を実践します。

  • 機械加工の実践

    機械加工の実践

    5~6名のグループに分かれて、設計した製品の工程設計を実践します。加工対象製品の形状、寸法、材質、公差、表面性状などの設計情報に基づいて、適切な加工法、加工設備の選択を行うとともに、加工作業に必要な作業手順、加工設備の制御データの作成を行います。

  • 産業用ロボットの活用

    産業用ロボットの活用

    製造業では、産業用ロボットを導入し、生産設備等の自動化を図ることが一般的になってきています。当科でも産業用ロボットを導入しています。産業用ロボットの教示等・検査等の業務に係る特別教育を修了するとともに、産業用ロボットを活用した生産システムの構築も学びます。

設備

  • TAC-510(TAKISAWA製)3台

    TAC-510(TAKISAWA製)3台

    普通旋盤を数値制御化した工作機械です。旋盤は工作物を回転させて切削運動とし、バイトなどの工具に送り運動を与え、外丸削り・中ぐりなどの加工を行えます。本機は工具と工作物の相対運動を位置と速度の数値制御で制御し、プログラム化した指令で加工できます。

  • KE-55(MAKINO 製)6台

    KE-55(MAKINO 製)6台

    フライス盤を数値制御化した工作機械です。フライス盤はフライス工具を回転させて切削運動とし、工作物との相対運動をX・Y・Z の送り軸で与えて切削加工する機械です。本機は工具と工作物の相対運動を位置と速度の数値制御で制御し、プログラム化した指令で加工できます。

  • 実習成果物例(ゼネバ機構装置)

    実習成果物例(ゼネバ機構装置)

    グループによる加工実習の成果物一例です。写真は外接ゼネバ機構装置です。この装置は従動節に溝が六つあり、原動節に固定されたピンが溝にはまって、原動節一回転あたり、従動節が60 度回転します。この間欠運動により割出し装置を得ようとするものです。

機械設備一覧

工作機械
汎用旋盤2台
汎用精密旋盤(半自動旋盤)3台
精密高速旋盤(コレット旋盤)2台
操作フライス盤(半自動フライス盤)6台
タレット型フライス盤2台
横型フライス盤1台
マシニングセンタ1台
5軸加工機1台
ワイヤ放電加工機1台
細穴放電加工機1台
円筒研削盤1台
高速精密切断機1台
コンタ―マシン1台
3Dプリンタ1台
卓上ボール盤3台
タッピング盤3台
ロボット
産業用ロボット(多関節6軸)1台
協働ロボット1台
計測機械
表面粗さ・輪郭形状測定機1台
真円度測定機1台
万能投影機1台
ツールセッティングゲージ1台
CAD/CAMシステム
3次元CADソフトウェア(SOLIDWORKS 2019)
3次元CADソフトウェア(CATIA V5)
2次元CADソフトウェア(AutoCAD 2023)
CAMソフトウェア(hyperMILL 2021.1)
加工シミュレーションソフトウェア(NCVIEWNeo)

標準課題(応用課程1年次)

標準課題実習では、同一科内でグループを構成し、要求された仕様を満足する課題製作に取り組みます。専門分野の技能・技術および関連する分野に関して,深化させ活用できる能力を習得します。

ハンドプレス(簡易手動プレス)の設計・製作

ハンドプレス(簡易手動プレス)の設計・製作

ハンドプレスとは、人力でプレス(加圧)作業する装置です。この課題では、指定の仕様(加圧力、ストロークなど)を満たす製品を設計・製作します。

空気圧FAシステムの設計製作

空気圧FAシステムの設計製作

空気圧制御技術を用いて3種類のワークを自動搬送し,色ごとに選別・収納するシステムを構築します。そのシステムは、①供給、②移載、③検査・選別、④分類・収納の4ステーションで構成されます。

開発課題(応用課程2年次)

開発課題とは、学生自身が製品の開発を経験する課題実習です。応用課程3科の学生で、チームを組み、自ら企画・設計・加工・組立・評価を行い製品開発の流れを習得します。
これまで、学んだことをすべて活用して、各自の専門分野に責任を持ち他分野の学生とも相互に協力・研鑽する等、生産現場を意識しながらチームとして課題に取り組みます。
この開発課題を通して、「ものづくり現場を担うリーダー」を育成します。

  • ソーラーカー車両の開発-発電エネルギーの効率的利用-

    ソーラーカー車両の開発-発電エネルギーの効率的利用-

    クリーンエネルギーの需要が今後高まる中、EV開発が注目されています。太陽光による発電エネルギーを効率的に利用できるソーラーカーの開発では、秋田県大潟村で開催されるワールドソーラーカーチャレンジを想定し、効率的なモータ、発電電力の安定化、軽量化、旋回性の効率化をポイントに取り組みました。

  • 自動綿繰り機の開発

    自動綿繰り機の開発

    「わたはじめプロジェクト」という地域活動と協力し、取り組んでいるテーマになります。収穫された綿花(実綿)から,綿と種を取り分ける綿繰り作業は、作業者の大きな負担になっていることから、実綿の供給から排出までを自動化し、連続運転を可能とする装置の開発を目標としています。

  • 4軸同時制御彫刻機の開発

    4軸同時制御彫刻機の開発

    3軸直交と回転軸を同時に制御する「4軸同時制御彫刻機」の開発に取り組みました.4軸同時の制御を可能にすることで、連続的な曲面加工が可能です。NCプログラムの読み込みや、安全機能の充実など様々な機能を搭載しています。

  • 3Dプリンタの開発

    3Dプリンタの開発

    熱溶解積層方式で1辺30mmの立方体を、10分以内に造形できる3Dプリンタを開発することを目指しました。吐出速度の向上だけでなく硬化速度を上げる工夫をしました。また使用時の安全にも配慮した設計になっています。

  • 産業用ロボットを活用したOリング取り付けシステムの開発

    産業用ロボットを活用したOリング取り付けシステムの開発

    産業用ロボットを活用し,波動歯車装置にOリングを取り付けるシステムを開発しました。ロボットハンドによるOリング取り付けのほか、Oリング供給ユニットや画像処理による検査システムを実装しています。

  • 取得を支援する資格

    産業用ロボットの教示等および検査等の業務に係る特別教育

  • 目指せる職種

    機械設計技術者
    自動機設計技術者
    装置設計技術者
    工場生産ライン設計技術者
    機械加工技術者
    生産設備保全技術者 等

主な就職先

YKK㈱/ エヌアイシ・オートテック㈱/ オーエスジー㈱/ ㈱アイザック/ ㈱石金精機/ ㈱石野製作所/ ㈱内山精工/ ㈱唐津プレシジョン/ ㈱北村製作所/ ㈱桑山/ ㈱シンテック/ ㈱スギノマシン/ ㈱セイキ/ ㈱タマディック/ 中越合金鋳工㈱/ ㈱富山村田製作所/ ㈱ナカノ/ ㈱日本抵抗器製作所/ ㈱ハウステック/ ㈱日立産機中条エンジニアリング/ ㈱マスオカ/ ㈱松村精型/ ㈱ロキテクノ/ 技研㈱/ 黒田化学㈱/ 三精工業㈱/ シーケー金属㈱/ 澁谷工業㈱/ 図研テック㈱/ ダイニチ工業㈱/ 津根精機㈱/ 日軽新潟㈱/ 日本リーテック㈱/ 萩浦工業㈱/ ファインネクス㈱/ 正栄産業㈱/ ㈱アルプス技研/ シブヤマシナリー㈱/ 三晶MEC㈱

その他リンク

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