工場設備の状態やワークの移動、加工情報などを(生産管理システムとは異なり)リアルタイムに処理するMES(製造実行システム)を用いて、工場のデジタル化を推進するために必須な情報管理の要諦を知ることがコースです
生産計画を元に製造現場で生産性を向上させるには、製造現場の情報を反映させた、製造計画を策定することが重要です。
その製造計画の精度を上げるには、何に基づき計画を編成すればよいか?それを製造関連情報をマスターとして持つMES でご説明します。現場で管理・活用する情報を整理する演習を通して、現場での情報活用を促進する能力の習得を目指します。
- 教科項目・内容
- コース概要及び留意事項
- コースの目的
- 専門的能力の確認
- 安全上の留意事項
- 製造実行システム概要
- 第4次産業革命の中の日本の製造業の現状
- IoT
- ビッグデータ
- AI活用産業
- 製造実行システムの機能
- 部品表(BOM)
- 製造指示作成と実績管理の粒度・トレーサビリティ
- 第4次産業革命の中の日本の製造業の現状
- 製造実行システムの機能理解と運用実習
- 製造に関する部品表(BOM)の種類
- 製品情報管理(設計BOM)
- 工程情報管理(製造BOM)
- 精度の高い製造計画作成に必要な情報
- 製造計画の作成ロジック
- 作業実績の管理とトレーサビリティの実現に必要な機能
- BOMの登録実習
(例:バイス加工組立を想定した製造計画実習)
- 製造に関する部品表(BOM)の種類
- 製造マスター情報(BOM)の抽出と
その体系化演習(グループワーク)- 情報として利活用できる製造関連の知識や情報の整理・体系化(例:グループワークによる金型加工等を想定した整理・体系化演習)
- 工作機械や生産設備の利用情報の管理手法
- 治具・工具の管理体系の具体化
- 作業者を生産性にリンクする際の整理手法
- 製造工程と同期させる加工プログラムの管理体系の具体化
- 課題成果物の発表と評価
- 情報として利活用できる製造関連の知識や情報の整理・体系化(例:グループワークによる金型加工等を想定した整理・体系化演習)
- まとめ
- 全体的な講評及び確認・評価
- 質疑応答
TOPICS : 1
- IoTが注目される昨今、製造過程で情報を取得するためには、どの製造指示の、どの工程の、どの設備の、誰の、などの指示・管理情報との連携が重要です。このように「情報」と「ワーク」を対にするためには、工場の情報をどのように生み出し・管理活用すればよいか?その取り組みの要諦をMESを通して習得します。その基盤システムとなるMESを用いて、管理すべき情報とは何か?如何に指示を作り、その実績情報を取得するのか。(IoT)など、DX導入のヒントを得られます。
TOPICS : 2
- グループワークでは、グループ員が想像しやすい業種(例:金型加工、板金加工、etc.)をグループで話し合って仮定し、グループ構成の受講生の方々が日ごろの業務知識を元に、その仮定企業におけるあるべき製造BOMの概要を整理体系化します。この演習を通して、普段意識しない製造関連情報を、利活用するための意識付けと、将来の製造データベースの構築に向けた日常的な取り組みのきっかけを掴んでいただきます。