電気分野
パワーエレクトロニクスが未来を支える
電気・エネルギー分野を学ぶ科として、1,2年次相当の専門課程「電気エネルギー制御科」と3,4年次相当の応用課程「生産電気システム技術科」が設置されています。「電気エネルギー制御科」では「電気技術」、「制御技術」、「電子技術」をカリキュラムの3本柱とし、電気工学、風力発電や太陽光発電の電力制御を学び、さらに電気自動車やロボットなどで使われるモータの効率的な利用技術、工場の自動化技術を身につけた実践技術者の育成をめざしています。
「生産電気システム技術科」では自然エネルギー利用技術、電動力応用技術、工場自動化技術の能力をカリキュラムの3本柱としています。専門課程で学んだ技能・技術をベースとし、さらに企画開発能力や生産管理能力及びプロジェクト推進能力を付加します。省エネルギー化や環境を考慮したシステム、製品の企画・開発から生産工程の改良・改善・運用・管理等に対応できる高度なテクニシャンエンジニアの育成を目指します。
産業用ロボット制御
生産現場で導入が著しいFAやFMSなどの生産システムには産業用ロボットが積極的に利用されています。複数の産業用ロボット、コンベアシステム、セルコントローラ及びパーソナルコンピュータで構成されるFMC(フレキシブル生産加工セル)を使用し、実際の生産ライン内で実施することをイメージしたなかで「教示作業」及び「検査作業」を学んでいきます。システム設計の手法やソフトウェアの開発技法、システムテスト、開発計画、文書作成などについても、多くの実習を通してトレーニングを重ねます。
制御盤製作
工場など電気が使われる場所には必ず、それを制御する制御盤があります。制御盤には電圧・電流などの制御に必要な部品がコンパクトに収まり機能しています。適切な制御盤を製作するためには、電気の基礎的な理論に基づいた、的確な構成部品の選択と配置と配線が必要になります。電気技術者として最も重要な技術を、制御盤を製作することで身につけられます。
電動車両走行システム設計製作
現在の急速にEV化が進んでいます。電気で自動車を走らせるためには、動力用モータの制御、バッテリーの制御、加速や減速、停止など人間の操作を安全に車両に伝えるための電子機器の制御など、電気・電子・エネルギー、そして人と車のインターフェイスなどパワーエレクトロニクスを中心とした幅広い知識と技術が必要です。それらの技術を、電動車両走行システム設計製作を通じて、実体験として学ぶことができます。
就職先
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資格取得・検定など
- <専門課程>
- 電気工事士、電気主任技術者試験、低圧電気取扱業務に係る特別教育、消防設備士試験、2級電気工事施工管理技術検定
- <応用課程>
- エネルギー管理士、1級電気工事施工管理技術検定、産業用ロボットの教示・検査等の業務に係る特別教育
- <専門課程・応用課程>
- 技能士補、技能検定(電気機器組立て)
これらの資格取得や検定等には、法令に定められた時間数を受講することや試験に合格する等の要件があります。
活躍事例
- 令和元年度応用課程生産電気システム技術科修了 中川 雄太郎さんPDFファイルへリンク
- 令和2年度専門課程電気エネルギー制御科修了 堀田 十誠さんPDFファイルへリンク