離職者訓練 利用者の声
平成28年3月 テクニカルオペレーション科 修了生 服部 尚子 様
1 テクニカルオペレーション科受講経緯について
私は前職では、小売り業にてレジや売り場への商品出しなど接客の業務をしてきました。製造に関わる仕事に興味を持っていましたが機会に恵まれず、『ものづくり』に関わる経験を積み、知識を身に付けて仕事に就きたいという想いから、機械系CADの勉強が出来るテクニカルオペレーション科の訓練を受講しました。興味の有った機械製図やCADの訓練は訓練期間の後半に組み込まれており、CAD授業終了後に時間を見つけ、クラスメイト達と2次元CADの資格取得を目指し、切磋琢磨しながら試験の勉強をして無事合格しました。
2 再就職先について
再就職先としては、ポリテクセンターで学んだことが無駄にならない様に、また活かすことの出来る仕事としてCADオペレータの仕事を探しました。また、自宅から程遠くない仕事場で、やりがいを持って働ける環境を求めていました。 ポリテクセンターが就職支援で発行しているものとして、『求職者情報ニュース』があります。それに興味を持って頂いた(株)エリモスからCADオペレータの求人がありました。採用選考(面接や適性検査)の結果合格となり、6か月間の職業訓練修了後すぐに入社となりました。現在ではCADオペレータとして自動販売機やコールドチェーン機器(ショーケース)の組立図からの部品図を作成する仕事に就いています。 CADオペレータは、設計者等からの要求事項を図面という形でアウトプット出来る技能が求められています。入社研修では、ある部品の測定→モデル化→図面化を行って、出来た図面をもとに再びモデルが作れるのかを1ヶ月程繰り返し訓練して、やっと操作が出来るレベルに到達しました。3次元CADの操作、企業独自の製図規格(設計規格)、製図における要求事項の多様化・複雑化など勉強しなければならないことが沢山ありますが、上司をはじめ周りの方々とコミュニケーションを密に取ることでスキルアップを図っています。
3 今後の目標
現在は設計補助として3次元CAD(CREO)を用いて部品図作成の業務に就いており、上司の方々に色々とサポートして頂いていますが、出来るだけ早く、ミス無く効率的に図面を描けるようになって自立し、設計を任されるようになりたいと思います。
株式会社エリモス
中部事業所 主任 中村 俊介 様
CADオペレータに必要な技能として、CAD操作技術はもとより、図面の知識や機械加工の知識を求められ、人材育成に時間がかかります。しかし、ポリテクセンター修了生の方々の場合、実習で身に付けた基礎知識がありますので、弊社での業務も、未経験者の方と比較してスムーズに始めることができております。服部さんには、CADオペレータ業務に真摯に取り組む姿勢と持ち前の高いコミュニケーション能力を活かし、明るい職場づくりの一端を担って頂いています。設計の経験を積み、『ものづくり』のやりがいが分かる一人前のエンジニアになることを期待しています。