離職者訓練 利用者の声11
平成26年8月 機械加工技術科(短期デュアルコース) 修了生 伊藤 祐也 様
1 機械加工技術科(短期デュアルコース)受講経緯について
私は前職では、合板の製造やフォークリフトの製造に関わってきましたが、退職を機に興味のあった『ものづくり』分野でスキルアップが図れる職業訓練をハローワークに紹介してもらい、職業訓練ガイダンス(施設見学会)を受け、機械加工技術科(短期デュアルコース)の訓練を受講しました。
2 訓練内容について
訓練内容は、始めに機械加工に関わる基礎知識を学び、測定・汎用旋盤加工・汎用フライス加工・NC旋盤加工・マシニングセンタ加工実習まで4か月間と企業実習1か月間と企業実習後のフォローアップ訓練1ヶ月の合計6ヶ月間です。汎用機械の加工では技能検定2級課題を繰り返し作り、図面で要求される寸法精度や面の粗さに入るように注意を払いつつ、制限時間内に加工できるように技能をアップしました。
機械加工の実習を通じて、測定や機械加工の自信がつきました。
3 企業実習について
短期デュアルコースの目玉である企業実習は、(株) 木下エンジニアリングにお世話になりました。企業実習では社内のルールを教わり、加工物のバリ取りやマシニングセンタのプログラムの作り方などを先輩社員の方々に丁寧に教えてもらいました。企業実習において、礼儀正しい若い社員が多く、『ほうれんそう』が行き届き、人を育てる雰囲気に魅力を感じましたので、訓練修了後の就職を決めました。
4 今後の目標
現在、5面加工が出来るマシニングセンタを用い、量産部品の加工段取りや加工プログラムのデバッグから加工を先輩社員に教わりながら担当しています。今後は、トータルの加工コストを下げるためには何をすべきかを考え、量産部品以外の小ロット部品などの加工も任せてもらえるように頑張って行きたいと思います。
株式会社木下エンジニアリング
代表取締役 木下明楽 様
このたび、ポリテクセンター三重における職業訓練の一環として、企業実習の受け入れを通じ、伊藤さんを採用することができました。平成25年5月末にポリテクセンター三重を訪問し、訓練内容の説明とともに、実習場の見学や訓練の成果物を拝見し、専門的な指導教育・育成を行っているとの印象を受けました。そのため、今回の企業実習に関しても、安心して訓練生を受け入れることが出来ました。
弊社は大型の精密機械部品加工が多く、必要とする専門技術も高度なものとなるため、採用者に対する人材育成に時間がかかります。しかしポリテクセンター修了生の場合、実習で身に付けた基本技術・基本知識がありますので、弊社での業務も、他の未経験者・新入社員と比較しスムーズに始めることができております。
伊藤さんは、入社1年半の間先輩社員の指導の下、5面加工が出来るマシニングセンタを担当し、着実に力を付けています。今は加工を覚えることに精一杯かも知れませんが、今後は、加工品質と加工コストの両立を考えることのできるNC技術者になってもらいたいと思います。