離職者訓練 利用者の声10
平成26年6月 テクニカルオペレーション科 修了生 佐藤 栄治 様
1 テクニカルオペレーション科受講経緯について
私は前職では、派遣社員として電磁切替弁部品の機械加工業務をしてきました。再就職活動にあたり、正社員として技能・技術の向上が図れる『ものづくり』の仕事を希望し探していたのですが、再就職は困難でした。再就職活動よりも、『ものづくり』分野に目を向けて頑張ってみようと思い、機械系CADの勉強が出来るテクニカルオペレーション科の訓練を受講し、再就職に繋げました。
2 再就職先について
再就職先としては、過去の経験やポリテクセンターで学んだことを活かすことの出来る仕事を探していました。機械加工の経験が有るといっても、金型部品のような一品モノをNC工作機械で加工した経験も無く、ポリテクセンターで学んだCAD/CAMの知識だけでは不安一杯でしたが、面接では『やる気』を見い出して貰って入社し、現在ではプラスチック部品製作に不可欠な射出成型金型製作の仕事に就いています。入社当初はCNCワイヤーカット放電加工機を担当し、最近ではCimatronという統合型CAD/CAMソフトを使用して金型設計し、金型部品のNCプログラム作成から高速のマシニングセンタ加工も担当しています。
3 今後の目標
一品一様の金型部品は、金型部品設計→プログラム作成→マシニングセンタ加工→寸法測定というような流れで金型部品を作ります。それぞれの部品が完成し、金型として組立や調整を終えて完成したとしても、射出成形機で製品を成型してみてやっと金型の良否が分かる世界であります。金型部品設計は製作の上流工程であるが故、後工程の事も考え、手戻りが出来るだけ少なくなるように、細心の注意を払って金型設計を行う必要が有ります。
金型部品の設計製作は私やベテラン社員の方に任されている部分多く、やりがいを感じて、組立や調整・成型の後工程のベテラン社員の方々や上司と『ほう・れん・そう』を密にして、仕事に取り組んで行きます。
ホクト合成株式会社
ホクト合成は「品質第一」に徹し、顧客の満足と信頼を得る、を合い言葉に、日夜「モノづくり」に取り組んでいます。
佐藤さんは、Cimatronという統合型CAD/CAMソフトを使用して、金型設計から高速のマシニングセンタ加工やCNCワイヤーカット放電加工を担当してもらっており、テキパキと仕事をこなしています。また、最近導入したCAMToolというCAMソフトを習得してもらい、放電加工電極の加工プログラム作成を任せようと思っています。
金型設計のやり方によっては、加工時間の掛かるツールパスになり、コスト高になる部品も有りますが、トータルで金型を見て採算が取れるように設計・製造の経験を積み、『ものづくり』のやりがいが分かる一人前のエンジニアになることを期待しています。