国土交通省は、中古住宅の不動産流通・リフォーム市場の規模の拡大を進めています。中古住宅の売買において、消費者は、物件の状態やその品質に不安を持っており、状況調査が売買時に重要な役割を果たします。
本コースは、状況調査のポイントや契約や説明時のトラブル回避などロールプレイや調査実習から習得することを目標としています。
1.既存住宅流通の現状
(1)不動産流通市場の現状と国交省の施策
(2)インスペクションガイドライン
(3)宅地建物取引業法(宅建業法)改正と既存住宅状況調査(建物状況調査)
(4)既存住宅売買瑕疵保険との関係
2.宅建業法上の業務
(1)媒介契約締結時に行う業務
(2)重要事項説明時に行う業務
(3)売買契約締結時に行う業務
3.宅建業法上の業務の流れと注意点
(1)申込から契約手続き(媒介契約締結から売買契約締結まで)の流れ
(2)ロールプレイで確認する注意とトラブル防止対策
4.既存住宅の状況調査実務の概要
(1)既存住宅状況調査(建物状況調査)の実務とは
(2)全体の業務の流れ
(3)委任契約の内容
(4)調査の位置づけ
イ.調査業務フロー
ロ.調査の依頼・契約
ハ.委任契約のロールプレイで確認する注意点とトラブル防止対策
(5)関連法令、守秘義務
(6)既存住宅状況調査実務
イ.状況調査の実施・記録
ロ.木造住宅の調査のポイント
ハ.RC造住宅の調査のポイント
5.既存住宅状況調査実務と結果報告(重要事項説明)
(1)既存住宅状況調査方法基準に基づく調査について
(2)木造(鉄骨造を含む)の調査実務
イ.外部
ロ.内部
(3)鉄筋コンクリート構造の調査実務
イ.外部
ロ.内部
(4)調査報告書作成
イ.写真・添付資料
ロ.調査対象となる部位が存在しない場合
ハ.劣化事象について
(5)調査結果の読み方
イ.調査結果の読み方
ロ.調査結果の説明の仕方
ハ.調査事業者としてのフォロー