ものづくりは社会の発展を支える上で不可欠な要素です。とりわけ、天然資源の乏しいわが国にとって、ものづくりは国の存立基盤を形成する重要な役割を担っています。本校は、そのようなものづくり分野における実践的な人材の育成を目的として設置された、厚生労働省所管の工科系大学校です。
本校では、実技実習を重視したカリキュラム構成およびチームで問題解決型のプロジェクト課題に取り組む実践型教育訓練により、高度で先進的な技術・技能、応用力、問題解決能力、企画・提案能力、コミュニケーション能力など、ものづくりの現場で中核的なリーダーとなるために必要な能力を身に付けることを目指しています。また、それを実現するために、充実した教育訓練設備環境のもとで、優れたテクノインストラクター(指導員)が熱心できめ細やかな少人数での教育訓練を行っています。
人間の歴史はものづくりとともにあったといっても過言ではありません。そのものづくりの現場に、最近急速に進むグローバル化や情報通信技術の進歩が大きな変化をもたらしています。また、地球温暖化などの気候変動が顕在化する中、ものづくりには人や地球に優しい持続可能な社会の構築に貢献することが求められています。さらに、このところ猛威をふるうコロナウィルスが社会の各方面に深刻な打撃を与えていますが、ものづくりにはポストコロナの時代を牽引する役割を果たすことが強く期待されています。
このような中、ものづくりに興味を持った若き皆さんには、本校への入校を強くお勧めします。明確な目的を持ってものづくりの基礎を主体的に学ぶことにより、将来への可能性が大きく広がることでしょう。本校ではそのような皆さんの学習をサポートする体制を整えています。そして、上で述べたような社会情勢にも気を配りつつ、ものづくりを通して自らがなすべきことを見定めて、その実現に向けて高く羽ばたいてくれることを期待しています。
専門分野: 機械力学,機械振動学
昭和55年3月 | 九州大学校大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了 |
昭和55年4月 | 九州大学校 助手 |
昭和62年2月 | 工学博士 |
昭和62年4月 | 福岡工業大学校 指導員 |
平成元年4月 | 福岡工業大学校 助教授 |
平成7年4月 | 福岡工業大学校 教授 |
平成9年8月 | 九州大学校 教授 |
令和3年4月 | 九州大学校 名誉教授 |
令和3年4月 | 九州職業能力開発大学校 校長 |