修了生インタビュー
株式会社不二越
寺島 雅樹 さん
専門課程 生産技術科 平成30年度修了
応用課程 生産機械システム技術科 令和2年度修了
北陸能開大に入って良かった点は何ですか？
高校では普通科でしたが、幼少期から『ものづくり』が好きで、学校の設備の充実度や就職率の高さに惹かれて、北陸能開大に進学しました。生産技術科・生産機械システム技術科では機械加工や機械設計をはじめとする様々なことを学びました。卒業製作である専門課程「総合制作」では全国の2席に相当する優秀賞を受賞、応用課程「開発課題」では企画から設計、部品選定・調達、加工・組立までを学生達で実践し、モノづくりの流れを学ぶことが達成できました。
学校生活の中で特に印象に残っていることは何ですか？
応用課程の2年次の開発課題実習の取組みです。私のグループは、『リバーシロボットの製作』に取り組みました。ロボットの製作は企画の段階から分からないことだらけで大変苦労をしましたが、グループメンバーでアイデアを出し合い、夫々の専門性をフル動員してグループワークを推進しました。この目標に向けた試行錯誤は、今の私をつくる良い経験になったと考えています。
今後の目標は何ですか？
今年から財務部に異動になり、覚えることも多く大変ですが、今までものづくりの現場で見てきたものが、どのように会社の業績・利益に反映されているのか見ることができて面白いです。将来的には軸受事業部に戻り、現場と財務（経営層・管理側）の両方が分かる人材になっていきたいと考えています。
就職先での活躍
寺島さんの業務
入社して約3年間は軸受事業部生産技術部にて、加工治具の設計や新ラインの立上げ工事の進捗管理、固定資産設備の管理などを行っていました。ここでは、北陸能開大で学んだ、CADの使い方やものづくりの考え方が生かされました。しかし、生産技術部では機械の知識だけではなく、会計の知識も必要です。そこで自主的に簿記の学習を始めて、日商簿記2級を取得しました。今年からは財務部原価改善室に異動になり、軸受事業部の業績の取りまとめや財務分析を行いながら、原価計算について学んでいます。
上司からの声
現在は生産技術部の若手の有望株として財務知識を身につけるため、原価計算や財務分析などの業務に取り組んでいます。業務に非常に積極的で習得が早く、どんどん業務範囲が拡大しており、財務部においても貴重な戦力となっております。将来的には財務で学んだ知識・経験を活かし、事業部において主力として活躍することを期待しています。
株式会社不二越（富山県富山市）
不二越は、創業者・井村荒喜の「機械工具の国産化が日本の機械産業を発展させる基礎である」という理念のもとに、1928年12月、富山市で工具メーカーとして創業しました。創立から10年、製鋼所を設立し、材料から商品までの一貫生産体制を確立しました。そして、高品質な材料をベースに、工具、ベアリング分野へ業容を拡大してきました。工具に始まって工作機械・ロボット、ベアリング・油圧機器、材料までを手がけている企業は世界にありません。機械加工、ロボットなどのマシニング事業、ベアリング・油圧機器などの機能部品事業、材料・熱処理などのマテリアル事業という複合・連環型のナチ・ビジネスで、「ものづくりの世界の発展に貢献」しています。