建築施工システム技術科の主な授業内容
建築施工システム技術科:応用課程(3・4年次)
建築施工システム技術科では、以下のような授業があります。
標準課題実習
標準課題実習では、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の実大建築物の施工管理を行います。代表的な3種類の建築構造における一連の建築生産プロセスを経験することにより、施工計画および施工管理技術の習得を目指します。併せて、グループワークによるコミュニケーション能力と問題解決力の向上も目指しています。

- 木質構造施工管理課題実習
- 2階建て木造住宅の施工図書・施工計画・施工・施工管理を行うことで、木質構造建物の生産手法および施工技術の習得を目指します。

- 鉄筋コンクリート構造施工管理課題実習
- 鉄筋コンクリート構造建物のコンクリート躯体図・構造図から施工で用いる型枠図面および鉄筋加工図の作成を行います。作成した図面をもとに「仮設工事・型枠工事・鉄筋工事・コンクリート工事・既成コンクリート工事」を行うことで施工管理技術および施工技術の習得を目指します。

- 鋼構造施工管理課題実習
- 鉄骨製作工場(ファブリケーター)の役割と施工管理側の管理項目について理解し、鋼構造建物の施工計画および施工管理手法の習得を目指します。
開発課題実習(卒業研究)
開発課題実習では、これまでに習得した専門知識および技術を活かして、建築生産現場における様々な課題に対して、実践的な解決に向けて取り組みます。
事例1


- 開発課題 竹ユニットによるイベントスペースの開発
- 近年、中山間地域において放置竹林が問題となっています。そこで竹の利用価値を広げるためイベント等のブースに使用できる竹ユニットの開発を行いました。三角形を一つのユニットとして、様々な形に組み合わせることが可能であり、拡張性もあります。竹ユニットのマニュアルも作成し、学生が地域のイベントに参加して竹ユニットを使った活動も行っています。
事例2

- 応用課題実習 3Dスキャナーを用いたバンブーアートのデジタル化
- 2024年に和歌山県にあるアドベンチャーワールドに竹の構造物として日本最大級となるBambooArtが完成しました。1年後には解体されるため、DX技術を用いて3Dスキャナーによるデジタル化を試みています。様々な環境下のもと試行錯誤し、3Dスキャナーによるデータ化から点群処理ソフトの活用を実践しています。
専攻実技科目

このほか、多くの実習科目を通して実践的な技術を習得します。
- 施工法実習
- 施工図書実習
- 施工実験
- 施工積算実習
- 施工・施工管理実習
- 内装施工実習
- 安全衛生管理実習 など。