生産ロボットシステムコース
新分野技術で時代が変わる!
四国能開大も変わる!
生産系応用課程に生産ロボットシステムコースを設置。
第4次産業革命(※)に対応できる実践技能者を目指す。
生産ロボットシステムコースの目標は?
ロボット関連技術を活用した生産システムの構築、運用管理、保守、および改善ができる「生産技術・生産管理部門のリーダー」を育成することです。
どうすれば、生産ロボットシステムコースを専攻できるの?
応用課程(生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科)に入校し、3年次の9月までにコースを選択します。(定員:各科5名程度)
どんな教材やカリキュラムが用意されているの?
今まで本校に設置されている、機械、電気、電子情報の充実した実習機材に加えて、新たに4台の産業用ロボットを搭載した新分野技術にも対応できる実習装置が導入されています。
産業用ロボットを使うために必要な特別教育を実施し、ロボット工学やロボット工学実習などロボットの基礎からその利活用方法までを、自分の専攻技術を活かして学ぶことができます。
実習風景
専門課程で、基礎からそれぞれの専攻分野を勉強しているので、
応用課程で、最新分野にチャレンジできる!
※第4次産業革命とは
18世紀末以降の水力発電や蒸気機関による工場の機械化は第1次産業革命。20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産は第2次産業革命。1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いたオートメーション化は第3次産業革命と呼ばれています。
第4次産業革命は、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどの技術革新により、これまでのサービスやその提供のあり方が大きく変化し、その効率性が飛躍的に向上する可能性があるといわれています。
企業の声 新設「生産ロボットシステムコース」
生産ロボットの産業界の動向を調査するため、愛媛県東温市を所在地とする株式会社ヒカリ(愛媛県東温市南野田418-4TEL089-960-5511)へ、本校生産電子情報システム技術科2年生永田康高君(株式会社ヒカリ内定、愛媛県出身)が訪問しました。
株式会社ヒカリは、FA事業、加工事業、商社事業の三事業で顧客から厚い信頼を受けております。とくにFA事業部は、合理化・省力化の自動機械の設計・製造・販売・メンテナンスを一貫体制で行っており、産業用ロボット分野の根幹を成すものです。
「生産ロボットシステムコース」への期待
当社は、個別受注生産のため、お客様からの課題は、常に未知との出会いとなり、課題解決の経験値を上げることと自己啓発が必須です。それにより、技量が向上して仕事への興味を深め、得意分野に気づくという出会いもあります。そのため当社では、「好きなことで仕事ができる環境づくり」の環境整備に力を注いでおります。
四国職業能力開発大学校に新設する生産ロボットシステムコースの特長であるコンテンツやカリキュラムが求めるゴールからアプローチする人材育成方法は、これからの技術者教育に必要となります。学生自ら「成功経験を重ねること、自分の好きなことと得意なことをいち早く発見すること。」に精進し、社会で活躍する人材となることを期待します。
第4次産業革命時代にも、チームワークが重要
第4次産業革命は、これまでの企業サービスに多様化、スピード化を求め、あり方そのものが変化する時代へと突入しています。とくに産業用ロボットは、ますますその変化への適応が速くなると考えています。当社で重要視することは、営業、設計、制御、組立、メンテナンスそれぞれが独立するのではなく、一つのチームとして機能するかどうかです。仕事に対するメンバー同士の共感力すなわち、チームワークの繋がりが重要となります。チームワークを形成するためには、チームとして行動した結果に基づき議論を重ねていくことです。
生産ロボットシステムコースのスタイルとして、学生同士のチームワークでさまざまな課題を克服することは、学生自身の共感力を高めていくことであり、とても意義のあることです。是非、チームワーク力で課題に挑戦し、ロボット技術者としての礎となることを期待しております。
「四国職業能力開発大学校」への期待
技術者として成長するためには、挑戦する機会と成功体験を積むことが重要です。生産ロボットシステムコースでは、産業界の現場に即した実習によりロボット技術の歴史から最新技術に至るまで学ぶことで、産業界で必要とされるロボット技術者が育成されると確信しています。
これからの時代、生産現場では、技術力のバリエーションかつ、難易度も求められ、技術者個々の能力で対応することが難しくなってきています。だからこそ、四国職業能力開発大学校「生産ロボットシステムコース」には、若い技術者育成の成果を期待しています。