(2026年3月31日)
建築科の2年生になると、1年間をかけて取り組む「総合制作実習」がスタートします。
設計図や模型だけでなく、実際に地域に出て、企業や団体と協力しながら空間をつくり上げる。
建築科ならではの、本格的な実践授業です。
今回は、2025年度の取り組みをまとめてご紹介します。
■ 総合制作実習とは?
基礎知識がついた2年生が、1年間を通して各ゼミ(研究室)で決めたテーマを実践していく授業です。
他の科目より2〜4倍以上の時間をかけて取り組み、テーマは大きく4つに分かれています。




同じゼミでも年度ごとに内容が異なり、毎年新しい課題に挑戦。
「誰かのための空間を自ら考え、形にする」ことを目標に、学生が地域とともに学ぶ実践教育です。
■ 2025年度の取り組み(全5プロジェクト)
① モンテッソーリ教育空間の設計・施工|NPO法人 Scuola dei Bambini 【3年目】
② 地域コミュニティ施設のリノベーション|NPO法人わくわーく 【2年目】
③ 保育施設リノベーション|株式会社DAIEIアーキテクツ 【New】
④ イルミネーション空間デザイン|NPO法人北九州スポーツクラブACE 【New】
⑤ 地域のランドマークとなる足湯|RC・木造混構造プロジェクト 【内部PJ】





■ 今年度も、新たな挑戦がスタート!
2026年度も、建築科の総合制作実習が始まりました。
昨年度の学びを引き継ぎながら、新しいメンバーが新しいテーマに挑戦しています。
どんな空間が生まれるのか。
引き続きブログでご報告していきます!
<協力企業・団体>
企業:小倉 縞縞/株式会社DAIEIアーキテクツ/株式会社大英工務店/大英産業株式会社/株式会社フジタ
団体:NPO法人北九州スポーツクラブACE/NPO法人Scuola dei Bambini/NPO法人わくわーく/ポリテクカレッジ島根
行政:小倉南区
執筆:建築科 松土
(2026年3月16日)
2026年3月、北九州市のわくわーく「ココクル平野」にて、
建築科の総合制作実習(ゼミ活動)の集大成「COCO RiNOVE」のお披露目会が開催されました。
学生たちが約1年かけて設計・施工してきた地域コミュニティ施設のリノベーションが完成。
地域の企業・行政・NPOの方々を招き、完成した空間をお披露目しました。
■ お披露目会の様子
オープニングセレモニーでは、わくわーく15周年の歩みが紹介されました。
また、「COCO RiNOVEプロジェクトを支えたNPO法人わくわーく・大英産業株式会社・九州職業能力開発大学校の3者が登壇し、協働のストーリーを語り合いました。
学生によるプレゼンテーション、地域・行政・企業を交えたクロストーク、
竹チェロ・二胡などの楽器演奏、交流タイムと、充実した時間となりました。

お披露目会の準備

地域の方からの質問にお答え

学生のプレゼンテーション

クロストーク
■ 学生の声
クロストークでは、学生への質問も飛び出しました。
「地域のプロジェクトへ一緒に取り組む大変さは?」
その問いに、
「責任の重さに違いがある。授業とは違い、期日があり形をつくりあげてそれが残る。いい意味で責任を感じながら取り組めた」
(建築科2年 志方さん)
学校の授業とは違う"本物の責任"——それを経験できるのが、このプロジェクトの醍醐味です。

集合写真
■ 今後に向けて
建築科では、地域連携プロジェクトを通じて、
設計・施工だけでなく、人と対話し地域とともに空間をつくる力を育てています。
本年度のプロジェクトは3か年計画の2年目。来年度も引き続き取り組んでいきます。
<連携体制>
施主:NPO法人わくわーく
事務局:大英産業株式会社
執筆:建築科 松土
(2026年3月12日)
建築科の学生が「先生役」に挑戦しました!
子どもたちにノコギリやカナヅチの使い方を教え、
ものづくりの楽しさを一緒に体験する。
「じゃぱんみらいキッズプロジェクト」に、
本校の学生がボランティアスタッフとして参加しています。
本プロジェクトは、北九州SDGsクラブと連携し、約3年前から当校の学生もサポートスタッフとして参加している地域活動です。
子どもたちも学生も、ここでたくさんのものを得ています。
■ 子ども大工体験の様子
「うまくできない…」という子どもに、
学生たちは笑顔で「一緒にやってみよう!」と声をかけます。
ノコギリの持ち方から、釘の打ち方まで、
建築科で身につけた知識が"誰かのために"活きる瞬間です。




■ パートナー交流会へ参加
参加企業から認定証を授与され、本校の活動が正式に評価されました。
学生の行動が、地域から認められた証です。

交流会での様子

認定証授与の様子
■ 今後に向けて
「子どもたちが困らないよう、自分から声をかけなきゃいけない。最初はそれが戸惑いでした。
でも、自分から動くことで作業が前に進んで、そのうち自然とできるようになりました。」(建築科2年)
建築科では、こうした地域との連携活動を通じて、
「設計・施工」だけでなく、人と関わる力も育てています。

集合写真
『じゃぱんみらいキッズプロジェクト 出張こども大工とは?』
「出張こども大工」のイベントを通して、住宅端材の廃棄量削減という課題への取り組み、シニア大工さん・障がいのある方たちの働きがい創出、みらいへの希望を抱くきっかけをこどもたちに提供するプロジェクトです。
HP:じゃぱんみらいキッズプロジェクト
事務局:大英産業株式会社
執筆:建築科 松土
(2026年3月3日)
これからのものづくりに対応していくためには、生産現場で培われた知恵と新しい技術を結び付け、それらを柔軟に活かせる人材が求められています。
当校の「生産システム系開発課題」は、そうした人材の育成を目指し、生産・製造現場のリーダーを育てる教育訓練の集大成として、4年次に実施しています。本課題では、テーマごとに生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科の学生が数名ずつチームを組み、プロジェクト形式で開発に取り組みます。
異なる専門分野の学生が協力して進めるこの開発課題は、学生にとって初めての本格的なチーム開発の経験となります。チームワークやコミュニケーションの重要性を実感しながら、企画・設計・試作・製作・評価といった一連のプロセスを経験することは、一般の大学ではなかなか得がたい、貴重な学びの機会となっています。
昨年4月から約1年をかけて取り組んできたプロジェクトがこのたび無事に終了し、3月3日(火)には北九州国際会議場メインホールにて、各テーマの代表者による全体発表が行われました。

開発課題全体発表会

北九州国際会議場メインホール
発表会では、以下のような多彩で実践的な開発成果が披露されました。
・自動ねじ締めシステムの開発
・ケーシング自動溶接ロボットの開発
・圃場作業用農業ロボットの開発
・農業用支援システムの開発
・海中ロボットの開発
・水上ドローン「ARIVIA α-mini」の開発
・生産ロボットシステム活用教材の開発

自動ねじ締めシステムの開発

農業用支援システムの開発

圃場作業用農業ロボットの開発

農業用支援システムの開発

海中ロボットの開発

水上ドローン「ARIVIA α-mini」の開発

生産ロボットシステム活用教材の開発

各テーマへの講評
どのプロジェクトも、現場の課題に真摯に向き合い、創意工夫を重ねた成果ばかりで、学生たちの成長と可能性を強く感じることができました。
また、発表会では客員教授や校長先生からも各テーマに対して講評が寄せられ、学生たちの取り組みに対する高い評価と、今後への期待の言葉が贈られました。
この1年間のプロジェクトで得た経験や仲間との絆は、きっとこれからの仕事や人生の中で大きな力になります。現場で悩むことや壁にぶつかることもあるかもしれませんが、ここで培った「考える力」「協力する力」「やり抜く力」を信じて、一歩ずつ前に進んでください。みなさんのこれからの活躍を、心から応援しています。
※『ARIVIA』は、株式会社スペースワンの登録商標です。